復活BLSS
2
「うそつき」
「え?」
「今居たのは山本だろ?」
「ぁ…」
さっきのを見られていたのか、と綱吉は息を飲んだ。
いくら事故でも、山本に抱きついていたのは事実。
もし雲雀に誤解でもされたら…と思うと、涙がこぼれてくる。
「泣くってことはやましいことでもしてたの?」
「ちがっ…」
否定したいのに涙が邪魔をして、うまく言葉を紡げなかった。
それがよけい誤解を生んだのだろう、綱吉は抵抗できないままに押し倒されてしまう。
机の上に乗っかった綱吉の腕を頭上で固定し、素早くネクタイを抜き取った。
服から離れたそれを掴んでいた腕に巻きつける。
固く結ばれた為、綱吉がどんなに暴れてもネクタイはびくともしなかった。
「あんまり抵抗すると酷くするけど?」
「っ〜…」
そう言われてしまえば、綱吉はもう抵抗をやめるしかない。
綱吉が大人しくなったのを確認した雲雀は手を綱吉の服に掛け、あっという間に脱がしていった。
感情とは裏腹に、その存在を主張している綱吉の性器を軽く扱いてやれば、簡単に溺れてしまう。
ここが教室だとか、誤解を解かなければとか、そんなことなんて、もう綱吉の頭には残っていなかった。
「ぅ、ン…ぁ、っ…」
「君は僕の居ないところで他の男に抱きついていた。これは浮気だよね?」
「ちが、っ…」
浮気だなんてとんでもない。
雲雀がそんな誤解をしていること自体、悲しかった。
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