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復活BLSS

「う゛お゛ぉい! クソボス!」

ここはヴァリアー本部。
その中で声を張り上げ、何やら怒っている男が一人。
綺麗な銀色の長髪を揺らしながらスペルビ・スクアーロはボスであるXANXUSの部屋へと向かった。

部屋のドアを乱暴に開ければ、ソファーに腰掛けるXANXUSの姿が眼に入る。
いつものとこだが、偉そうに踏ん反り返る、その姿が少々憎らしい。

「なんだ、ドカス」

「なんだ、じゃねー! う゛お゛ぉい! てめぇ、俺のプリン食っただろ!」

それは数分前、スクアーロが冷蔵庫を開けた時だった。
後で食べようと楽しみにしていたプリンが消えているではないか。

ちょうど近くに居たレヴィに聞けば「ボスが食べていたぞ」という言葉が返ってきたのだ。
怒りのあまりレヴィを殴ってしまったが、そんなものじゃ、この怒りは収まらない。

「あぁ、あれか。美味かったな」

いざXANXUSを問い詰めてみれば、返ってきたのはそんな言葉。
これでついにスクアーロの怒りは頂点に達してしまった。

「美味かったな、じゃねーんだよ! クソボスがぁっ! あれはなぁ、俺が大事に取っておいたプリンなんだよー!」

「いいじゃねーか。俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」

なんだ、そのジャイアン的発想は!
時々ボスの考えが分からない時がある。

「…ボス、意味分からねぇ」

「ドカスには難しすぎたか」

勝ち誇ったようなXANXUSにツッコミたい、と強く思うスクアーロだった。
しかし、可哀想だから何も言わないでおく。

いつもボスに遊ばれているのだ。
たまにはスクアーロがボスで遊んだって罰は当たらないだろう。
*END*



【あとがき】
ここまで読んでくれてありがとうございました。
ザンスクでギャグになっちゃいました!(笑)
突発作です。
レヴィには可哀想なことをしたな、とちょっと思います。
執筆:2010/11/22
神奈樹じゅん

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