性交論
命を削る。
心搏数を上げて、恐怖と至極を同時に体感する。
全てが過ぎ去った後の切なさを埋めるように、今を塗りたくる。
快楽を求めているのか、確証を求めているのか。
ただ温もりを求めているのか、憂欝や恐怖や不安の忘却を求めているのか、相手自身を求めているのか。
そのメカニズムは未だ解明されない。
その不潔な行為から自分達は生まれてくる。
漏れなく。
何故だろうか。
神を信じるなら神聖であるべきだ。
自分を信じるなら大切であるべきだ。
宇宙を信じるなら真理であるべきだ。
母を信じるなら慈愛であるべきだ。
導入は快楽からではいけない。
それは自分の真理を見つめる場所であるべきだ。
人間は自分達を意図的に自然から疎外したはずなのに。
疎外しなければならない事象を間違えてはいないか。
疎外された世界で、秩序が生まれた世界で、自分の身を子供を守のも、また秩序だ。
あなたは秩序からも疎外されてはならない。
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