アビス小説(短編) 抑えきれない想い(ナタリア) 伸ばした手は彼に届かず・・・ 「ナタリア・・・」 「私は大丈夫ですわ、早く行きましょう」 「顔色悪いよ?」 「そんなことは・・・・・」 拳を固く結び胸の前に置く。 そうしなければ落ち着かなかった。 彼が亡くなったという事実を、受け止めることがまだ出来なかった。 でも、ここで立ち止まってしまったら、 その身を犠牲にしてまで自分達に世界の命運を託した 彼に、アッシュに申し訳ない 「大丈夫・・・ええ、大丈夫ですわ」 自分に言い聞かせて、何度も、何度も。 「ナタリア、行こう。辛いのはわかってる。 けど俺達は進むしかないんだ」 ルークも相当重い責任感を背負っている。 なのに、こんなにも自分を心配してくれている。 私は何をしているんだろう。 私は皆の足止めをするただの足枷だったのか? 違う。 「あいつの為にも、この世界を救おう」 数分の沈黙の後、 「ええ、そうですわね。 皆さん、ごめんなさい」 「いいんだよ、皆わかってる」 仲間の皆が自分を見ている。 先へ進もう、そしてこの世界を救おうと。 見合うだけでわかる。 今まで共に戦ってきた仲間だから (私は、良い仲間をもちました) 目元にうっすらと涙が浮かぶ。 皆に見られないようにその涙を拭く。 せめて貴方と、もう一度話がしたかった。 〜あとがき〜 二作目もシリアス。 ギャグ書きたいんだって、僕は。 頭に浮かぶのはシリアスばかり・・・うぅ さぁて今回の話はナタリア→アッシュといったところかな。 あのエルドラントのところね。 もう大泣きしないはずがない!! 何回見ても泣くよ。およよよよよ 最後のなっちゃんの台詞は確かにゲームの中で 言ってましたよね!(ちょっと改造しましたが アシュナタ大好きです!!(自己主張して終わりか!!) [前へ][次へ] [戻る] |