初詣 2
「まあな
多分今年も1人もいないだろ」
ニカッと笑うヒメ先生は"先生"の顔をしていた…
「お賽銭、25円だよ?25円!」
「そうそう、25円あるかなー」
このときあたしはお賽銭=25円だと思っていた
"2重にご縁がありますように"
という意味だとお義母さんに教えてもらっていたからだ
しかしそれは"あたしの家"と"ヒメ先生の家"の特別なルールの共通点だったということをまだ知らなかった…
「ね、おみくじやろ〜?」
あたしはおみくじとかくじ引き、占いが結構すきだ
先生もかなりすきなので2人で引いた
「ん〜……あ!吉…
微妙〜…」
「俺は大吉
残念でした」
「えっ?いいな〜」
こうゆうとき先生は運がいいと思う
前お財布に入ったたくさんの大吉を見せてもらったことがある
「俺の大吉やる」
「えっ!?」
あたしが持ってる吉をひょい、とヒメ先生は取り
変わりにあたしの手に先生の大吉を握らせた
「ありがとう…
…寒い……」
だいぶ体が冷えてきた
あたしは冷え症なので
もう手は氷みたいだ
「俺ん家来る?
もう少し遊ぼうよ」
先生の言葉に甘えて、
家に行くことにした
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