クリスマス・イウ゛ 2
先生はご飯を食べ終わった後
いきなりケーキを渡してきた
「ケーキ…?」
「クリスマスだろ…
お前甘いもんすきだろ」
キッチンに行き開けてみると
あたしのすきな苺のショートケーキ1つと先生が前にすきだと言っていたアップルパイ、チョコケーキなど合わせて6コ入っていた
コーヒーをドリップしてあたしと先生のケーキを持って行くとまた机の上に小さな袋があった
「何これ…?」
袋から取り出してみると
"明治神宮"と書いてある学業祈願のお守り
「これ…」
「お前にやる
…合格祈願だと今回しか使えないだろ…?
学業祈願なら…
1年間使える…」
先生の言葉を聞いて涙が出てきた
本当に本当にだいすきな先生がいきなり冷たくなって、
ほとんどあたしに笑ってくれなくなった
でも自分はどうすることもできずに、
普段通りにしか接することができないもどかしさ…
いろんな思いが込みあげてきた
「なに泣いてんだよ…
ったく…」
先生は前と変わらない優しい優しい手で頭をなぜてくれた
嬉しくて嬉しくてまた涙が溢れた
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