Tea Time 2 「君が編入生?俺、氷河奏多。よろしくね。」 すると、やはり氷河は亜樹に興味を示した。 「俺は南方亜樹!!よろしくな♪」 「…と、君は不良と美形で有名な多智花幸雅君だよね?」 「…誰が不良だ。」 誰が不良って、どう見てもお前だろ。 というツッコミはさておき、 そうか、確かそんな名前だったな。 「…お前は?」 「は?」 まさか俺の名前を聞かれるなど、考えてもいなかったので、 思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。 「…だから、お前の名前だ。」 「……本多圭だ。」 「そうか。」 奴はそういうと、少し、本当に微かに笑った。 でも、俺はそれを見逃さなかった。 やっぱり、コイツは良い奴なんじゃないか? そうは思ったが、口には出さなかった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |