parallelu
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…………此処は何処だ。まさか道に迷ってしまったのか?????どうするべきか。
入学式が始まってしまう。とにかく早く行かないと。
そう思ったときに早く歩みだそうとするが、ふと歩み止まった・・・・。
俺が見たものは一本の大きい桜の木だ。
たった一本の桜の木なのに、とても美しい。
俺の周りには誰もいないのに、桜だけが華やかに出てるかのように見えた。
…………綺麗だ。
俺は思わず見惚れてしまった。
すると俺の背後から突然呼ばれた。
「おい、新入生か。」
…………っ!!!!!
誰だ!!!!まさかこの俺が気配に気づかなかっただと!??
すぐに振り向くと20代前半らしき男性がいた。
背はおそらく180cmを超えてるだろう。
栗色の髪に寝癖か????という感じだった。
そして何よりも翡翠色の瞳が俺を捕らえる。
そう、まるで逃げられないというような………。
囚われた人形のように。
はっ、俺は何を考えてるんだ。一瞬、翡翠色の瞳が美しかったとは。
見ずも知らない人にいきなり声を掛けられたため、警戒する。
「ああ、そうだが。」
男性はやっぱりな。とそう言い、
「いいのか。入学式が始まってるぜ????」
………あっ、桜に見惚れてたせいで入学式のことをすっかり忘れた。
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