parallelu
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「なんだ、アレルヤ・ハプティズムか。何か用だ。」
………そう、ティエリアを呼んだのはアレルヤ・ハプティズムだ。
ティエリアとは同じ学年で生徒会副会長らしい。他人と話すのが苦手な俺とも接してくれる。
いい人だ。初めて会ったときからアレルヤの性格に好感を持った。いわゆる兄みたいな感じだ。
「あっ、刹那。おはよう、今日から1年生だね。入学おめでとう。」
そう言ったアレルヤはにこりと微笑む。
俺はその返事に返そうとするがティエリアに遮られた。
「………で、何か用だ。アレルヤ・ハプティズム。」
そう言ったティエリアは不機嫌だ。
「あっ、そうだった!!!今すぐにミーティングがあるので、生徒会メンバーはすぐに生徒会室に集合って顧問の先生が言ってたよ。」
ティエリアは眉間に皺を寄せ、
「………分かった。それならば仕方ないな。刹那、一人で大丈夫なのか???」
大丈夫だ。もう高校生だし、一人で行ける。
そう思った俺は大丈夫だと言う。
「………そうか、分かった。あとで会おう。行くぞ、アレルヤ・ハプティズム。」
「いい加減、フルネームで呼ばなくてもいいのにね……。」
アレルヤは嘆いてたが無視したティエリアは去る。
「あっ、もう。じゃああとでね、刹那。ま、待ってよ。ティエリア!!!!」
そう言ったアレルヤは人こみを分けてティエリアの後を追った。
アレルヤとティエリアが去った姿を見送った後、
………そろそろ行くか。
あとでティエリアに心配だ。となんとか言われるだろうな。
そう思いながら歩き出した。
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