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parallelu
14(ロックオンside)
ティエリアに言われて決まった。
よし、刹那に嫌われようがこの気持ちはやっぱり伝えないといけない。
次の授業は刹那のクラスだな。
まず普通に授業をやってそれから刹那を放課後に呼び出す。
そしてこの気持ちを伝えよう………。
そう思った俺ははやる気持ちを抑えて教室に向かった。

************************

あれ…………。刹那は。行ってみたんだが当然の刹那はいなかった。

「刹那・F・セイエイはまだか………。」

学級委員長である沙慈は申し訳なさそうな顔ではい……。とそう言う。

授業を始めるかそれとも自習にして刹那を捜すか………。

でも教師だよな………。これでも教師だし授業を始めないと駄目だよな。
うーんどうするべきか。
迷ってると沙慈があの………。と俺に呼びかける。

「そんなに心配なら刹那君を捜した方がいいんでは??」

ぎくっ。
俺が刹那に特別な感情があることがばれたか??
背中に汗が走るのを感じ沙慈からの言葉を待つ。
しかし沙慈は全く違うことを言った。

「だって心配でしょう。生徒を心配するのは普通じゃないんですか??」

途中で心配そうな顔をし俺を見る。

−なんだ、びびったじゃないか。
そうだよな。いくらでも気づくはずがないか。
そう思った俺は相槌を打つ。

「そうですよね。だったら捜した方がいいんですよ。刹那君、最近上の空でしたから心配なんです……」

捜してもいいのか………??

「それに皆は自習にして欲しいみたいですし……」

周りを見ると沙慈の言ってた通り、自習にして欲しかったようだ。

………しょうがないな。今日だけは大目に見てやるか。
どうか他の教師にばれませんように………。
ばれても仕方ないけどな。
それぐらい刹那を大切にしてるからだ。
そう決心した俺は生徒らに言う。

「よし、俺は刹那・F・セイエイを捜すから皆は自習な♪」

生徒らはやったーと喜んでる。
俺は苦笑しながら最後に釘をさしたのであった。

「…………言っとくが、今日だけだからな」

生徒らは分かってる。はーい。などと答える。
俺はその返事に満足し、沙慈に向きなおる。

「………頼むぞ。任したからな♪」

そう言い沙慈の肩をポンっと手を置いてから教室を出る。

校庭、屋上、保健室など心当たりのありそうな場所を捜すが、刹那はいなかった。

…………クソっ、何処に行ったんだよ。刹那…………。

俺は刹那が見つからなかった怒りにまかせて壁を叩く。

「ロックオン・ストラトス」

その声に振り向くと

「ティエリア!??なんで此処にいるんだ。まだ授業中だぞ」

そうだ。あのティエリアがサボるとはありえないからだ。首席トップで生徒会会長であり授業を絶対サボらない………。
そんなティエリアが自らサボるとはそう思えなかった。

「意外ですか。私がサボることが………」

「いや、そんなんじゃないけど珍しいなって思ってな」

ティエリアはフッと冷酷な笑みを見せ、今から説明するってそう言う。

「ついさっきまで刹那を発見した」

え…………。
刹那を見つけただと………!??
いつだよっ。

「何処で見つかったんだよっ。いつ??答えてくれっ」

焦りのあまりに、ティエリアの肩を揺する。

「落ち着いてください。ロックオン・ストラトス」

ハッ…………。
そうだよな………。
焦ってどうするんだよっ。俺は!!!

ティエリアはブレザーをきちんと直し

「…………実はこの間の昼休み、刹那が私にロックオン・ストラトスのことで話があるって言われてな」

え…………。
刹那がティエリアに??
しかも俺のことで…………。
どういうことだよ………………。

ティエリアは俺の考えを察知したか

「安心しろ。気になるんならば、刹那に聞けばいい」

刹那に聞くねぇ…………。
出来ればそうしたいんだけど。
あっ、刹那を発見したって言ってたよな??
ってことは場所は知ってるのか!?

「刹那が何処に行ってたか場所は分かるのか??」

ティエリアはやっぱりそう聞くと思ってたようで即効で答える。

「裏庭だ」

裏庭だと…………!?
あそこって刹那と初めて会った場所じゃないか。
なんでだ…………………。

ティエリアはそんな俺の思いを知らないか続いてそう言う。

「裏庭は誰にも見つからないそうだ。刹那はそこにいるというわけだ」

なるほどな。確かに誰にも見つからないし俺のお気に入りの場所ベスト3だからな。

「分かった。行ってみる。ティエリアは教室に戻れよ」

「…………分かった、刹那を頼む」

ああ、そう言われなくても刹那は俺が絶対見つけ出す!!!

ティエリアは俺の真剣な気持ちが読み取れたか安堵な表情をするのだった。

「では私は失礼する」

そう言ってその場を去った。

………ティエリアって謎が多いんだよな。
他人と馴れ合うのも嫌いなのに何故か俺と刹那を気にかけてる。
俺の憶測だけどな。
でもティエリアがサボるなんてありえなかった。
なんで此処にいたんだ。
しかも刹那を発見したってことはティエリアもサボりだということが分かる。
一体何かあったんだろうか??
…………今更気にしてもしょうがないしな。
今は刹那のことだ。
とにかく行ってみよう。
あの出会いの場所へ……………。





次回は告白ですよー(≧ω≦)
ロックオンがせっちゃんを捜してようやく見つけます。
ティエリアは謎が深いですね。はい。
ティエリアは刹那とロックオンを密かに応援してますよ。
刹那を大切にしてますからね。
ティエリアは策士ですwwwww
そのうちハレルヤも出そうと思います。
更新遅れますが…………すみません(@_@;)
頑張りますので!!!!




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