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parallelu
13(刹那side)
自分の気持ちに自覚してからロックオンを避けるようになった。
さすがにロックオンでも避けられてることは分かるだろう。
だからこそロックオンの視線が感じることが多かった。
話しかけられても逃げたりわざわざ会わないようにしたりしてたからだ。

はあ………。これからどうすればいいんだ……。
今更自分の気持ちに自覚してその後がどうすればいいか分からなくなってきた。
すると授業が始まる音が鳴った。
確か数学………。
ズキッ………。
ロックオンが担当してる数学。
今まではなんとか授業を受けてるがロックオンの視線から逸らしてばかりだった。
そのせいか限界で数学に集中出来なかった。

「今日はサボるか………。」

そうだ。サボったほうがいいからだ。
自分の気持ちの整理したいし数学が苦手だし
何よりもロックオンが見たくないからだ………。
正確には見られないことだった。
考えてみるとロックオンの顔を最近見てない。
うっすりと見たことはあるがはっきりとは見てない。
………思い知らされる。
こんなにロックオンが好きだということが。
しかし男同士であるにもかかわらず教師と生徒の立場だ。

「これからどうすればいいんだ………。」

此処で考えてたら他の教師に見つかる可能性が高い。
裏庭に行くか。裏庭だったら誰にも見つからない。
そう思った俺は早速も実行をしたのだった。

しかし…………。

「何してるんだ、刹那。」

っ!??その声は………。

「………ティエリア。な、なんで此処にいるんだ。授業を受けているんじゃなかったのか。」

まさか幼馴染のティエリアに見つかったことに動揺する。

「そっちこそ聞きたいんだがな。何故こんなところにいるんだ。サボりか………。」

何も言えない俺にティエリアは図星だな。とすぐに分かり、

「そうか。ならば仕方あるまい。」

下からティエリアをすぐに見る。

「………まさか言うのか??」

ティエリアはフッと冷静な微笑みを見せ

「大丈夫だ。言わない。何故なら私もそうだ。」

えっ………。生徒会会長でもあるティエリアがサボりだと……。
俺は思わず驚いてしまう。

「心外なのか。……私でもたまにサボりたくなる時がある。………少し考え事があったものでな。」

そう言ったティエリアは寂しそうな表情を見せていた。

…………どうしたんだ。いつものティエリアじゃない。
これでも長く幼馴染をしているんだがこんな表情を見たことがなかった。

「どうかしたのか。いつもと違うぞ。なんか寂しそうな表情をしてる。」

ティエリアは驚きを隠せない表情で

「そんな表情をしてたのか。フッ。気にするな。大したことない。」

ティエリアがそう言うのなら言わないんだが。

「ところでロックオン・ストラトスから聞いたんだぞ。刹那に避けられてショックを受けてる。」

ドキッ………。
ロックオンの単語が出て動揺する。

「これからどうするんだ。」

そんなことは分かってる………。
いつまでも避けたらさすがに怪しまれる。
しかし心の整理がまだついてない。

「………分からない。今考えようと思ってたところだ。」

そうか。とそう言ったティエリアは考える素振りを見せる。

「………何処に行くつもりだったんだ。サボりだろ。だから何処に行こうとしてたんだ??」

ティエリアになら言っても構わないな。
そう思った俺は教えることにした。

「裏庭に行こうと思ってる。あそこなら誰にも見つからない。」

ティエリアは少し黙ってそれから分かった。とそう言いこの場を去った。

…………ティエリアは意味がつかめないな。
謎が多すぎてティエリアが何しようというのが分からない。
そうある意味ミステリアスだ。

そろそろ行かないとやばいな。
授業が始まってまだ数十分しか経ってなかった。
はやく行ったほうがよさそうだ。
そう判断した俺は誰にも見つからないように校舎を出るのだった−。

その後がまさかロックオンに告白することになるとは刹那はまだ知るよしもなかった………。




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