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parallelu
4(刹那side)

『刹那、刹那…………………。』

『あっ、マリナ姉さん!!!!』

タタタタタタッーーーーーーーっ!!!!

『もう、刹那。いきなり走ったら駄目でしょう。』

『だってマリナ姉さんが好きだもんっ。』

『フフフっ。もう、刹那ってば。私も刹那が好きよ。』




『刹那!!!!逃げて!!!!此処に来たら駄目!!』

『嫌だっ。姉さんをほっといて逃げれないよ!!!』

『いいから!!!!逃げなさいっ。』

『別れは済んだかぁぁぁ???早く死んでこいよぉぉぉぉぉ。』

ーーーーーーーーザシュッ。

俺の前で紅い血がブワッとぶちまけた。
紅い血の持ち主は姉さんだった。
知らない変な人に長い爪で胸からお腹にかけて引き裂かれた。
姉さんが倒れていく姿がまるでスローモーションのようにゆっくりと倒れて………。

ーーードサッ。
姉さんが倒れた音だった。

『ね、姉さん???』

今にも酷い状態でマリナは倒れながらも息をしている。

『せ…………せ………せつ………な………。わ………た………しの………ぶ………んまで……生き………てね…………。』

『な、何言ってるんだ。死なないよねっ???ねえ、姉さんっ。』

マリナはにっこり笑って俺の頬に自分の手で慈しむように撫で、

「ご………めん……ね………。せ………つな………をあ………い……して……るわ………。し………んで……もず………っとみ……てる……から……ね………。だか………ら……しあ………わ……せ………にな………っ…………てね。』

『いやいやだ。姉さんがいないと………。』

俺はまだ泣きじゃいていた。
マリナは困ったように笑い、そして眠るように落ちた。
俺の頬を撫でていた手もだらんと落ちていた……。

『ね、姉さん…………。姉さんーーーーーーーっ!!!!』

俺は姉さんの手を握りながらめいっぱい泣いた。
するとさっきまで姉さんを殺したあいつが

『別れはすんだかよぉ!!!!???あー煩いぜぇ。』

俺はキッとあいつを睨んだ。
よくも!!!姉さんを!!!!

『よーーーーーくも!!!!!!!!姉さんを殺したなぁぁぁぁ!!!!!!!』

俺は姉さんを殺した人を殴ろうとして突進する。
しかし、やっぱり自分ではまだガキのため、大人の力には敵わない。

『あー、生意気なガキだな。面倒くさいからいっそ殺すか。………安心しろぉぉぉぉ。あの女とともに冥土へ送ってやるよぉぉぉぉぉ!!!!!』

そう言って長い爪で俺に向ける。

もう駄目だっ!!!!!!
そう死ぬ覚悟はしてた。

『何やってますか。こんな子供を殺さなくてもよろしいでしょう。目的はもう果たしたことだし。それにしても何故、関係ない女まで殺したんですか。』

そう言ったのは俺が知らない人で姉さんを殺した人が知ってるようだ。
マントを深く被っていて顔は分からないが、若い少年のようだ。

『ああ!???チッ、いいだろ。別に。俺は誰かを殺したくてウズウズしてんだよっ。』

『気持ちは分かりますが、今はどうかお辞めになってください。あとで、いい餌あげますから。』

『チッ。分かったよ。………おい、ガキ。運が良かったなぁぁぁ????次があったら必ず殺してやるからなぁ。』

そう言って、若い少年と去った。

……………助かったのか????
まだドクンドクンっと心臓がなっている。
殺されかけたからか。
いや、殺気と威圧感が凄かった。
俺はそんなんを殴ろうとしてたな。

……………姉さん。
姉さんを見ると完全に息を引き取っていた。
俺はなんて弱い子供だ。
力もない。
さっきの奴に本気で抵抗しても簡単に殺されるだろう。
だが、数年したら力も強くなる。
………吸血鬼だな。
長い爪を使っていた。

特徴は紅い髪を持っており、髪をくくっている。
眼は紅い。マントは被っていたが、左腕にはタトゥーが見えた。

絶対いつかあいつを倒してやる。
姉さんの仇をとってやる!!!

それが俺の復讐の始まりだった………。






マリナを殺した犯人はもうお分かりでしょうね(汗)
原作でも刹那と対決してますからねー。
もう一人はリボンズです★
吸血鬼に似合いそうだなって思って。
リボンズは絶対サディストで腹黒いですよ!!!
自分の考えですがwww



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あきゅろす。
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