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parallelu
11(ロックオンside)

やべーよ……………。
まさか抱きしめるなんてな。
今、思い出すと我ながらも恥ずかしい。
だが、後悔はしてない。
…………好きだからこそ抱きしめて悪いか。←(開き直り)
そうだ、全然悪くないじゃないか。

アタックするぜ!!!!
ロックオン・ストラトス、目標を狙い撃つ!!!!
よし、決まったな♪←(馬鹿です。)
さてと、5時間目の授業だ。
確か、俺のクラスだな…………。
ってことは刹那が見れるな♪
刹那に会いたくなってきたぜ………。
早く刹那に会わないとな♪
思わずスキップしてしまうほど嬉しい気分だった。



………しかし。

「……………はあ!????刹那………いや刹那・F・セイエイはいないのか??」

刹那の席の隣の沙慈・クロスロードがそう言う。

「さあ、分かりません……。昼休みには何処かへ行ってしまったので………。そういえば、刹那君、朝からぼーっとしてました。もしかしたら体調悪いかも。」

……………なああああに!!!!
刹那が体調悪いだと!??
心配だ…………。
刹那、倒れてないといいが…………。

「あっ、言っときますけど、体調が悪いかどうか分かりませんよ。これは僕の推測なので…………。」

確かに…………。
本当か分からないよな。
そう思った時にガラッという音がした。
これは扉が開いたという音だ。

「刹那君っ!!!!」

そう、俺が会いたかった刹那だ。
しかし俺は教師なので顔には出さずに落ち着いて言うのだった。

「どうかしたのか。何か体調が悪かったのか。」

刹那は俺を見ず、

「……………すみませんでした。時間を見てなかったので気づいたらもう授業が始まってました。」

ようは遅刻ってことだな。
それにしてもいうもの刹那じゃない。
なんというか俺を見てない。
っていうよりも避けてるほうが正しかったような。

まあ分からないよな……………。
俺の勘違いかもしれないし。

刹那が戻ってきたことで授業を再開したのだった。

************************

あれからもう二週間経っていた。
それはいつもどおりの日常だった。
しかし俺にとっていつもじゃなかった。

………………おかしい。
あれから刹那に避けられてる。
最初は気のせいか。と、思ったんだが
二週間、ずっと刹那を見ていない。っていうより会ってない。

会うのは数学の授業とHRだけだ。
だがちっとも話してない。
刹那に会いに行こうと思ったらすぐにいなくなるし刹那を呼んだらすぐに逃げられるし。
はあ………、嫌でも避けられてることは分かる。
いくらでもボジティブに考えられない。

なあ、俺が何かしたんだろうか…………。
何かした覚えはない。
俺って嫌われてるのか…………。
はあ、これからどうすればいいんだよ………。
俺の気持ちは沈むほど暗かった。

「ロックオン・ストラトス。あなたはいつもひょろひょろしているのに今日は珍しく暗くなってますね。」

「あっ、ロックオン先生。大丈夫ですか………。僕たちで良かったら相談にのってあげますよ。」

その声は…………。
下から見上げるとやっぱり生徒会メンバーのティエリア、アレルヤだ。

「よっ…………。俺に何か用か…………。おあいにく今の俺は話す気分じゃないでね………。」

今の俺は話す気分じゃない。
まさしくブルー。

「どうせ刹那・F・セイエイだろう。」

………ぎくっ。
やっぱりティエリアには分かってしまうな。
アレルヤは知らないだろうけど………。

「えっ、悩んでることって刹那のことですか。」

ほら、やっぱりアレルヤは知らなかったらしい。
まあアレルヤは天然で超がつくほどの鈍感だもんな。

「知らないのか。ロックオン・ストラトスは刹那に好意をよせている。」

アレルヤは呆然とし、えええええっと驚く。

「はは………、やっぱりアレルヤでも知らなかったみたいだな。………ああ、ティエリアの言ったとおり刹那のことで悩んでる。」





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