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parallelu
8

−翌日。
HRが始まるため、職員室を出た。
刹那のクラスまでは此処から遠いな………。
面倒くさいな………。
近ければいいのに。
しかし刹那に会えるからそれぐらいは我慢我慢。

廊下に見慣れた寝癖がついてる漆黒の頭が見えた。

まさか………。
やっぱり、刹那だ。

刹那は眠たそうにしながら歩いていた。

可愛い………。そんな顔も。

刹那を見かけたため思わず駆け寄った。

「刹那−♪おはよ−さん。」

刹那はびっくりしたか後ろを振り向く。

「…………先生。」

今の刹那はまだ寝ぼけてる。
ああ、やっぱり可愛い………。

「おいおい、挨拶は(笑)寝ぼけてんのか。」

刹那はきょとんとした顔をし、ああ。と声を出す。

何これ………。きょとんとした顔、マジで可愛すぎるんですけど。

「…………おはようございます。」

そう言った刹那は眠たそうに無防備な顔をさらけ出す。

「そういやいつもギリギリに来てるな。」

まだ寝ぼけてるか

「………いつものことだ。夜遅くまでガンプラを作ってた。」

ガンプラね〜。っていうことはガンヲタだな。

「それはご苦労だな。でも楽しかっただろ。」

そう言うと刹那は子供のように輝いた顔をし、

「ああ!!!それはとても楽しかった。特にプレミアのエクシアが!!!!」

本当に活き活きとしてるな。
まあそういう刹那いいけど。

「楽しかったなら分かったよ。でもな、あんまり遅くまで起きたらダメだぞ。身体に悪いからな〜♪」

「分かってる。先生はいいのか。遅くまで起きても………。」

まあ大人だしな〜。
子供には分からないかー♪

「先生はいいの。俺は大人だからな〜。」

そう言うと刹那はむーっ、狡いって言う。

狡いって言われてもな。

「まあそのうち、分かるって♪」

俺はそう言いながら刹那の頭をくしゃくしゃと撫でる。

「……………子供扱いするな。」

そうは言っても耳が真っ赤に染めている。

「あーもー、可愛いな♪」

つい、刹那の可愛さに負けて刹那を抱きしめてしまった。

刹那は無反応………。っていうよりも固まってるほうが正しい。

刹那???どうかしたんだ………。
俺は刹那を覗きこむ。

「…………人の温もりって暖かいな。落ち着く………。」

そう言って俺の背中に腕を回す。

今のっていい雰囲気じゃないかっ!!!!
刹那をこのまま抱きしめたい。放したくない……。
しかし、残念ながらHRが始まる音がしてきたのだ。
刹那は我に返って、俺から離れた。
…………せっかくの雰囲気だったのに!!!
なんで時間が早いんだよ………。
名残惜しさにそう思った。

「………す、すまない////」

刹那は下を俯きながらそう言う。
な、なんて可愛いんだぁぁぁVv
俺が先に抱きしめたから謝らなくてもいいのにvV
くー、やっぱり刹那は可愛いぜ。

「い、いや、刹那は別に悪くないって。俺が先に抱きしめたしさ……。と、とにかくHRが始まったから行こうぜ。」

俺が動揺してどうすんだよ。
刹那はそれを知らずかあ、ああ。と頷く。
気まずい沈黙のまま教室に着いた。
刹那は先に教室に入って行った。

…………やばいじゃないか。
まさかちょっとしたことで抱きしめただけなのに……。
俺も刹那もぎくしゃくとなっていた……。
なんとかしないとな。

そう思いながら周りに動揺したことを知られずに冷静なは表情を務めてHR始まったのだった………。




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