カナヅチ 毎日の生活 それから1週間ほど過ぎた。 その間部活にはサボることなく毎日行っている。当初のあたしには考えられないことだった。 そんなあたしは水に浮きながら、手足をバタつかせて少しだけ進むことができるようになった。 茜は少しずつ体力がついてきてる気がする、と言ってる。 クラスでは少しずつだけど優実ちゃんと話すようになった。 やっぱり女子のグループというのはあるもので、優実ちゃんも例から漏れてはいなかった。 あたしは大抵茜と2人でいたし、優実ちゃんも別な子たちといたけど、たまに一緒に遊んだりしていた。 いつも思うけど、女子のグループほど厄介なモノはないだろう。 勉強も本格的になり出して、ついていくのに必死だった。 毎日くたくたになって家に帰って、夫婦喧嘩に巻き込まれるのも嫌だからすぐさま部屋に閉じ籠る。 それはそれで怒られてつくづく嫌になる。 こう考えてみると学生って忙しいなぁと改めて思った。 それなのに好きな人やら彼氏やらでまた複雑になるのは、あたしにはできないと思った。 今は恋愛は必要のないもので、しなくてはいけないことをこなすのに精一杯だった。 [→] |