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猶予1週間
からかい


「恭平、日野先生には優しいんだな!!ノートもちゃんと書いてるしよ!!」



「違ぇよ。俺は女にはみんな優しいの」



そう言ってクラスを和ませる。



本当佐野くんには感謝しなくちゃ。




そのあとはさっきの失態も嘘のようにすらすらと進めることができた。






放課後の化学室。



あたしはまた佐野くんといた。



「あたしの授業の時、ありがとね」



「どーいたしまして」



そう言って優しく笑う佐野くんは、あたしより年上みたい。



「いつも寝てるのに、なんで今日は起きてたの?」



「んー、センセが可愛いから」



「からかわないでよ」



「からかってないよ。本当のこと言っただけ」



そうやって1人で余裕なんてずるい。



あたしはすごいドキドキしてるのに…




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