猶予1週間
緊張
「センセ糸屑ついてる」
「えっ!!あ…佐野くんありがとう」
それから教室や廊下で会った時は普通に話したりしていた。
先生と生徒として。
あたしも特別扱いはしてないし、佐野くんもごく普通の様子。
それでもあたしは佐野くんを意識し、惹かれていった。
忙しさのため、飛ぶように時間は過ぎた。
実習5日目。
今日はあたしの初の授業。
教室で簡単な説明をして、黒板に書くという至って普通の授業の予定だった。
だけどすごい緊張する。
佐野くんのクラスってのもちょっとはある。
失敗はしたくないし、恥もかきたくない。
「起立、礼」
初めての授業は始まる。
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