猶予1週間
年上ということ
「佐野…くん…」
冷や汗が流れる。
ドッドッドッ
心臓がうるさい。
「センセ、鳥肌立ってる」
そう言ってあたしの腕をまじまじと見る。
「さっ寒かったのよ!!だいたいノックしてから入ってきてよね!!」
化学室の中はむしろ暑かったけど、怖かったなんてあまりにも幼稚で言いたくない。
ましてや年下の生徒なんかには、特に。
「でもセンセ、俺が肩掴んだらびくってしてたけど?」
ニヤリと目の前の男の子は笑う。
「ちっ違うっ!!」
図星でなんだか恥ずかしい。
顔が赤くなる。
ふいに佐野くんに顎を掴まれた。
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