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猶予1週間
居眠り




……正直な話、2人ともあまり真面目ではなさそう。

顔は整っていて、女の子ウケも良さそう、と知らない内に分析する。

なのに、右側にいる少し長めの髪が綺麗に跳ねてて、なんだか眠そうな顔をしてる男の子のほうばかり見ていた。



その子の雰囲気が、周りに纏っている空気が、あたしの気を鷲掴みにした。




初めてとる出席確認の中、その男の子の名前は佐野恭平だということを知った。


みんな平等に接しなきゃ駄目なのに、その子の名前だけは忘れられない気がした。




一旦職員室に戻り授業の準備をする。

ほとんどは担当する化学の先生の授業を見ているだけ。

2回は自分で授業できるんだけど、すでに今から緊張してきた。




実習生として初めての授業、化学の先生と一緒に教室に入った。


……それも佐野くんのクラスに。

教室に入ると、やっぱり佐野くんは寝ていた。


何しに学校に来てるのかわかんないよ!!
ちょっとくらいはノートとったりしなさいよ!!



と、頭の中でツッコミを入れてみた。






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あきゅろす。
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