したっけね
真っ赤な顔
「返事返せなくてごめんな!!…今日の夜、電話するから待ってれよ?」
そう言ってこつん、とあたしの頭に軍手を履いた手をぶつける。
顔が赤くなんてなってほしくないのに、その願いは届かない。
みるみるうちに顔は赤くなる。
もう…こんなの好きって言ってるのと一緒だよ…
悠斗さんを見上げたら、気まずそうに目を逸らす。
え………
「悠斗…さん…?」
こんな子どもに好かれて嫌になった?
やっぱり嫌われちゃったのかな……
「そんな顔で見んなよ。…なんか恥ずかしいじゃん」
悠斗さんははにかんで笑う。
それが年上なのに可愛くて、ついつい笑ってしまった。
「…ん、そろそろ戻るわ!!したっけ夜寝るなよ!!」
あたしに背を向ける悠斗さん。
…夜が楽しみだな。
[←][→]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!