したっけね 募る不安 学校にいる間は返事は来なかった。 次第にそわそわしなくなり、だんだん不安になってくる。 しつこいとか思われてないだろうか。 嫌われてないだろうか。 重い足を動かして家に向かう。 でももしかしたら悠斗さんに会ってしまうかもしれない。 帰りたいんだけど帰れない。 こそこそ様子を窺いながら、マンションに近付く。 よしっ!!今なら誰もいない!!行けるっ!! そう思って進もうとしたら、誰かに肩を掴まれた。 「……っ!!!」 びっくりしすぎて声もでない。 「遥ちゃん無視すんなよー」 後ろから聞こえてきた声は間違いなくあの人の声だった。 「ゆ…悠斗さん…」 [←][→] |