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はろー!シンビジューム
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もしも私が2人いたら、私は絶対仲良くなれない自信がある。

だってこんな男勝りで可愛いくない性格な人となんて、上手くいくはずがない!





「体育委員やる人ー」

ざわつくクラスの中、委員長の声が微かに聞こえる。

後期からの役員決めで、誰も話なんか聞かないしやる気もない。

楽そうな委員はもう既に決まっていて、残るは体育委員という七面倒くさい役回りだけが残った。

体育委員と言えば、体育の度に必要な道具を出し、授業が終わったら後片付けと掃除をするという嫌な委員。

極めつけに、みんなの前で体操をしなくてはいけない。

そんな最悪な委員だけが残ってしまい、なかなか話が進まなかった。

クラスの誰も部外者だと言うように話を聞いていないし、委員長も苛つきだしている。


(……あー、もう!)

「あの、わた「俺やるわ」

望(ノゾミ)は挙げた手をそのままに、声の方を見た。

クラスでもキレたら怖いと評判の紺野が、少し眉間に皺を寄せながらなんと手を挙げていた。

きっとなかなか決まらないこの状況に、委員長同様苛ついていたのだろう。

望は寸でのタイミングで体育委員になるのを免れた。

「おお!紺野ありがとな!……と、木ノ下もか!本当ありがとう!」

……はずだったのだが、男女1人ずつだったらしくて結局は体育委員になってしまった。

人の話を聞いていないのは私も一緒だと、望は反省した。




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あきゅろす。
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