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小説「Actual Glass 2」
形成
車で
揺られること
約15分

皇北高校の
校舎の一部が
見えてきた

何事もないかのように
ひっそりと
聳(そび)え立っている

皇北高校の
正門が見えてきたとき


「あっ、、」

跡亜が声を漏らし
正門のほうへ指をさした

輝たちが
指された方向を
よく見てみると

人が立っている

それも
見覚えのある人だ

彼は
かつてこの場所で
社会科を
教えていた教諭であり

10年前に

黒田をはじめとした
多くの命を奪った

輝たちの
最も憎む男だった

だが
その顔は
かつてとは違い
やつれ精気を
失っていた

さすがに
10年間もの間
警察の目を盗んで
生きてゆくのは

並大抵のことでは
ないのだろう

男は
こちらに気づいたのか
突然こちらに向かって走り出し

銃口をこちらに
向けたかと思えは

瞬く間に
隠れパトカーの
4輪を打ちとめた

「しまった・・」

輝は呟いた

輝、跡亜、弘之
の3人は

スパイのような
黒ずくめの格好をした
男たちに

取り押さえられていた





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あきゅろす。
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