小説「Actual Glass 2」
パンドラの箱
アールが箱を開けると
中から無数の写真が
あふれんばかりに出てきた
「これは、、
息子の、渚の写真だ
０歳、３か月、８か月、１歳
２歳、３歳、４歳、５歳
息子が死ぬ前日の６歳の写真、、」
「誰だこんなものを入れたのは
私に対するいやがらせか
お前たちがやったのか」
アールは
輝たちをにらんで激怒した
そして
１歩踏み出した
その拍子に１枚の写真が
箱から落ちた
「、、、この写真は
これは息子の写真なのか！？」
アールが手にしている写真は
３０歳を越えている男の写真だったが
渚とアールの面影がある
カタン
箱から封筒が落ちてきた
閉じられた部分を
手で切り裂いて封筒を開けると
手紙が同封されていた
いそいで
アールはその中身に目を通した
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