小説「Actual Glass 2」 結束 扉をあけると ただのトイレだった 男子トイレとは違い 個室が1列に並んでいる 見渡すと 1か所だけ 扉が閉まっている個室がある 輝が近寄ってみると その個室から 16000Hzほどの小さな金属音が 聞こえてくる 輝は その個室の扉のノブに 手をかけ開けようとした しかし、、 扉の抵抗力が強くて 開けられない 「くそっ」 今度は 足で隣の個室を 押さえつけ その反動を利用して 扉をあけようとした が、びくともしない 「どいてっ」 突然誰もいないはずだったのに 輝の隣りから声が聞こえ 輝を横へ押しのけた 「跡亜、お前弘之を見てろ って言っただろ、なんできたん・・」 「オレがここにおるから 跡亜はここにきとるんやで」 弘之が 左足を押さえながら言った 「弘之・・」 ガシャーーン その時 大きな鉄の塊がアスファルトに あたるような音がした 「無駄話してないで、行くよ?2人とも」 「でも、ドアがあかないんだっ・・」 「え?」 ドアノブがとれて 扉が半開きになっている 跡亜がドアノブを破壊したのだ 「ほんましんじられん、、」 「行こうか」 3人は 女子トイレのある個室の 扉の奥へと足を踏み出した [*前へ][次へ#] [戻る] |