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小説「Actual Glass 2」
ノー モア クライ

輝は
突然立ち上がると
両腕を上げ
大きく深呼吸をした

「はーっふぅーー」

そして
プレハブ小屋のほうに
ゆっくりと歩き出した

「輝!!」

後ろから跡亜の声がする

「弘之を看ててくれ
すぐもどるから」

いつも以上に
穏やかに返事をした

その時跡亜は
いやな胸騒ぎがしていた

「私も行くっ」

「・・・」

輝は無言で
プレハブ小屋に
入っていこうとした

後ろから
跡亜が早歩きで
近づいてくる

「くるな!!」

いつもの輝ではない
言動と気迫に
跡亜は動くことができなかった

そのまま
輝はプレハブ小屋の中に
入ってしまった


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