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小説「Actual Glass 2」
パスト3

次の日

葬式が行われた

もちろん渚の、だ

近くの
住之江川で
水死体で発見された

警察には
事故ということで
処理された

というのも

まず証拠がない
男には傷一つないので
誰かと争ったと考えにくい
目撃情報がない

という理由だそうだが

あの3人の中に
父親が政治家の者がいた

多分その父親の
圧力によるものだろう

さらに
皇北高校
日本最高の高校の
受験生ともなると

人を殺した
なんて話
誰にも信じてもらえなかった

なんどその3人に
面会をもとめ

「息子をかえせー」

と叫んだことだろう
この叫び声は誰かにとどいたろうか

いや、こんな腐りきった世界には
そんな他人を思う心など
邪魔でしかないのだろう

逆に
オレが殺ったのではないか
ということで
警察に事情聴取を
とられたほどだった

俺はそんな世の中が
憎くて仕方がなくなった

そして
そんな世の中でしか
生活できない俺自身にも
腹がたって仕方がなかった

その日から
数週間・・・

俺は
ほとんど何も
食べていない

どうやって
復讐してやるか
ずっと考えてきたからだ

そしていま
シナリオに
クライマックスが
加わったところだ

あとは

「準備するだけだ」

そういうと
男は三角の形をした
ノリを巻いたツナと
かかれているおにぎりを
1口貪った

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あきゅろす。
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