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小説「Actual Glass 2」
すべてを知る者

「うっ・・・」

そこまで
思い出した時

男は頭を押さえて
まるで
断末魔のような
叫び声をあげて

それまで
少しも動かなかった
椅子から転げ落ちた

そのとき
氷理の姿はどこにもなかった

トゥルルルルルル・・・

「その男の名は”アール”」

輝がそこまで行った時
クリアブラックに輝く
輝のケータイが鳴った

「もしもしこちら白崎輝、、」

「もしもし大変です!!
こちら特別部隊情報処理課
そちらの皇北高校から
爆破予告がでました

それもツァーリボンバの反応です」

「わかった、、」

ピッ
静かにケータイの
電話を切る電子音が鳴り

一瞬ほんの
木の葉が地面に
落ちるくらいの
わずかな間

沈黙が流れた

「どうしたんや」

輝は下を向いたまま
ピクリともしない

そして

「もうわからない」

うつむいたまま
呟くように一言
こういった

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