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小説「Actual Glass 2」
皇北高校の秘密
「どういうこと」

輝の言ったことに
まったく信じられたい
といった顔をして
跡亜が尋ねている
子供のような
真剣さに少し
笑ってしまいそうになった

「どうもこうもない
この事件には裏がある」

「今から10年前のあの事件
その時俺と跡亜は
一番近くの現場にいてみたはずだ
秋本悠馬が狙っていたはずの3人を
殺さなかったことを・・」

跡亜は
急に何かに気づいたかのように
顔に生気がもどった

「本当だわ
秋本悠馬の弟竜馬の敵(かたき)
はあの3人だったのに
殺そうと思えば殺せたはずだわ」

「そう
俺はそこに疑問を抱き
浅田氷理のそれまでの経歴
と秋本悠馬のことについて
くまなく調べつくした
そして
共通した
ある男にたどり着いた」


「その男の名は『アール』」

ピリリリリ、、
ピロロロロロ

警察庁の特別部隊にある
コンピュータ課に
ある1通のEメールが届いた

「庁長大変です
皇北高校からの爆破予告です
どうやらアールと名乗るものの
犯行と思われます
さらに皇北高校の地下に
5年前にロシアで
盗まれたとおもわれる
ツァーリ・ボンバの
反応がありました」

「それはなんだ?」

「地球の半分がなくなるほどの
威力をもった水素爆弾です」

一瞬特別部隊の全員が固まった



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