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小説「Actual Glass」
序章
10年前の
あの日・・
 
心地よい朝日が
教室のきちんと並べられた
机や花瓶、黒板を照らしている。
こんなに気持ちのいい日が、
あの悪夢の幕開けとなることは
誰も想像してなかっただろう・・・
俺は白崎輝、
この皇北高校に毎日通っている
普通の高校生だ。
皇北高校は、
県下トップの超進学校で
毎年全国から
いろいろな人が集まってくる。
ちなみに、
スポーツも全国区だ。
まぁ、
そんなところに
俺がいるのは奇跡に近いが・・

「おはよっ輝。」
突然目の前に
少し長身で髪の毛が
ロングでストレートの
女の子が現れた。
この子は森本跡亜、
中学からの友達だ。
「うん。おはよう。」
「今日
編入生くるんだって。
輝しってた?」
「いやっ、それ初耳。」
「その子はね、
海外から来た子で
めっちゃ賢くて
かわいいらしいよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
こういう情報は
どこから仕入れているのだろう・・
いつも不思議に思う。
「まっ、
そうゆうことだから、
頑張れ。」
「へっ、何を?」
「だ〜か〜ら〜、
輝、早く彼女つくれってこと。」
「いいってそうゆうの、
俺全然モテないし・・」

キーンコーンカーンコーン

そうこうしているうちに
チャイムが鳴った。
こういう時、
結構こいつに救われる。
今回もだいぶヤバかった・・・
ありがとう、チャイム。
また、頼む
「じゃあね。」
「うん。また。」
跡亜に
少し勝利の笑みを
浮かべてみる。

笑い返してきた

ガラッ
その時、
教室の前のスライド式の扉がひらいた。


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あきゅろす。
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