作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間第13巻制作進行報告(サンプルその2 2013/6/8)
古鉄≪はい、というわけでちょっと間が開きましたが経過報告のお時間です≫
恭文「まぁ前回と同じ感じですね。ささっと軽くいきましょう」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「クロノ」
『なんでしょう』
「こういう状況だし、私……お仕事復帰して構わないかしら」
提督が両手をパンと合わせると、画面内のクロノが疲れた様子でため息を吐く。
『……艦長には休暇を楽しんでほしかったんですが』
「それを潰されちゃったんだもの、どうしようもないわよ」
『確かに』
「あのクロノ、それは……私やなのはも。さすがにこういう状況だと、見過ごせないから」
『まぁ君は嘱託資格を持っているし、アルフはその使い魔。
協力要請をかければ問題はないが……なのはがなぁ』
あー、そっか。なのはは一般人だしね。いくら高い魔力資質を持っていると言っても、ちょっと迷っちゃうみたい。
でもその辺りはもう決めた事なので……クロノは納得してくれたらしく、頷きを返してきた。
『まぁ君達の考えは分かった。では必要な場合呼び出しをかけるから、その時は頼む。
あと……すまないが八神はやての事、頼めるか。理由は適当につけて、お見舞いでも』
「うん、なのはと相談してみるよ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、劇場だと……まだ半分いってない辺りですね」
古鉄≪上映時間が二時間半ですしね。エピローグ的なのに二十分とか使ってますし≫
恭文「メガミマガジンでやっていた、漫画のあれとかが入ってるしね。
とにかくまだまともだったリンディさんも本格参戦」
(一応本編もこの時はとても良識的な人でしたが、この後でおかしくなります)
恭文「あと重要なところが一つ。まぁみなさん知っての通り、今回は劇場版ベース。
本編とは違い、みんなのデバイスも劇場版仕様となっております」
古鉄≪と言っても差異があるのは、主役二人に限った部分も大きいですけどそれでは次です≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
クロノにはいくつかお願いをさせてもらった上で、その日の会議は終了。それから私は、フェイトさんを部屋へご案内。
こたつの温かさでとろけてもらいつつ、かけてある写真立てを見せる。
そこにはまだ二十代だった私と、三才前後のクロノ、それを抱えるクライド――家族の姿が写っている。
「あの、この人って」
「えぇ、さっきも話したけど……私を置いていった、酷い旦那さん。
クライドは前の書事件で捜査担当だったの。それで一度は、闇の書を封印状態に持ち込んだ。
でもそこから暴走して、書が運搬していた艦艇を乗っ取ろうとしてね」
「暴走……艦艇を乗っ取るっ!? そんな事できるんですかっ!」
「できちゃうの。完全暴走したら主が死ぬまで、闇の書は接触致死型の化け物になる。
それでクライドは搭乗員を脱出させ、一人艦艇に残って暴走を食い止めようとした。
でも結局それは無理で、併走していた別の艦艇による攻撃で……そのまま」
フェイトさんは言葉を失い、私を戸惑い気味に見てくる。まぁ、いきなりこんな話しちゃったらね。
ただもう隠しておける事でもなんでもないし、むしろ話した方が楽というか……駄目だな、私も頭こんがらがってるのかも。
「あの、守護騎士達はその事……それなら提督も」
「私は直接的に会ってないから。別の仕事をしててね、封印後にクライドと合流したの」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、A'sの中では大きな要因となっているあの話」
古鉄≪とはいえ、劇場版だと例の三人が出てこないですしね。扱いはやや小さめです≫
恭文「まぁ三人が出るとまとめ辛いしねぇ。三時間超えるってシンドラーのリスト超えるって」
(蒼い古き鉄、やっぱりそこが気になるらしい)
恭文「それで次は、こんな人達の対面です」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お見舞いのお花やお菓子も持って、病室のドアをノック。
「はいー」
「はやてちゃん、すずかです」
「え、すずかちゃんっ!? あぁ、入って入ってっ!」
明るい声が聴こえたので、四人で静かに部屋へ入る。
ベッドの上で上半身だけを起こしているはやてちゃんは、嬉しそうにほほ笑む。
同時になのはやアリサちゃん、フェイトちゃんの事も気になるようで……まぁ初対面だしね。
「入院したって聞いて……あ、紹介するね。私のお友達で」
「アリサ・バニングスよ。あなたの話はヤスフミやすずかから」
「ヤスフミ……あー! うちも聞いてますっ! ていう事はそちらさん達は」
「にゃはは、高町なのはです」
「その、初めまして。フェイト・テスタロッサです」
少し申しわけなくなるのは、いろいろ事情を知っているせいかもしれない。するとはやてちゃんは思いっきり土下座。
「ほんまうちのバカ弟がご迷惑をおかけしておりますっ!」
『いきなり土下座っ!?』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はやて、どうして土下座? 一体八神の僕がなにしたと」
(『やらかしとるやろうが、いろいろとっ!』)
古鉄≪そうしてやらかした結果、こうなります≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
主を守るのはあくまでもこう、アタシ達に刻まれたプログラムだ。
そういう役割を与えられた上で、アタシ達は生まれたし存在している。でも今は違う。
守る役割だからじゃなくて、守りたいんだ。それでずっと一緒に、今までみたいに静かに暮らす。
そのためなら、なんだってできる。例え二人がアタシ達を嫌ったっていい。誰がなんと言おうと、そんなのは別にいい。
ただ……はやてが、恭文が不幸になるのは嫌なんだ。アタシ達に居場所をくれた二人が、悲しい思いをするのは嫌なんだ。
だからどんな事をしてでも助ける。アタシ達はもう一度決意確認した上で、それぞれの目的地へ飛び立つ。
そうだ、覚悟なら決まっている。アイツだってきっと同じ……そうだよな、恭文。
お前は強情だから、アタシ達のやる事を絶対許して……そこで頭が急に痛み出した。
ていうか、アタシら全員左手で頭を押さえ、軽く呻く。……あれ、アタシなに考えてたんだっけ。
止めにくるって、恭文が? いやいや、そんなわけないし。アイツはアタシらのやる事、認めてくれたじゃないか。
そこでちょっとおかしくなって、笑っちまう。そんなアタシを、みんなが怪訝そうに見た。
「どうした、ヴィータ」
「いや、よく分からないんだけど……アタシ、恭文が蒐集を止めにくるとか考えちゃってて」
「もう、なに言ってるのよ。恭文くんは全て知った上で、私達のやる事を認めてくれたじゃない」
「その通りだ。時として必要な悪もある――恭文殿は我らに希望を託してくださった」
「だよな」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「……なにこれっ! ちょっとちょっと、八神の僕はなにしてるのよっ!」
古鉄≪この展開の謎も、幕間第13巻で判明します。皆さんお楽しみに≫
(どうしてこうなった。
本日のED:水樹奈々・西川貴教『Preserved Roses』)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!