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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/すたんぷ第三巻経過報告:06(サンプルあり)(2014/08/25)



古鉄≪というわけで、経過報告です。特別書き下ろしその1が書き上がりました≫

(最初に出したガンプラ話はその2となります)

恭文「というわけでどんな話かと言うと」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


最近、早朝ランニングの帰りにあるパン屋へ寄る。チェーン店などではない、いわゆる町のパン屋さん。

食パンが美味しいというのもあるけど、それ以上に最近の私を引きつける、ある総菜パンがある。

コッペパンにナポリタンを挟み、更にソーセージも載せたナポリタンソーセージドッグ。


これさえなければ、毎食ナポリタンなんて成り立たない。家に戻った私は静かに……ドッグを口いっぱいに頬張る。


◆◆◆◆◆


恭文がなにやら真剣な表情で、『ガンプラ塾へ行ってくる』と言って欠席。よく分からなかったので調べたら……嫌な予感しかしなかった。

なんだろう、第一種忍者になったからぶっ潰しに行くとか? それで戦々恐々としていると。


「プロデューサーさん、跪いてください!」

「一体あれはどういう事なの!」


春香さんと美希さんが、ロイヤルガーデンに飛び込んできた。しかもかなり慌てた様子だったので、全員中央のテーブルから立ち上がる。


「わー! ひかるひかる、春香さん達だよー!」

「知っているから落ち着け。……君達、恭文なら今日は欠席だ。ちょっと鉄火場に乗り込んでいる」


ひかる君の言葉で二人はズッコケ、そのまま中央の小階段前まで滑ってくる……芸人みたいなリアクションした!?


「鉄火場ってどうしてこのタイミングでー! どこ!? 今すぐ連絡取れるかな!」

「無理だと思うわよ? なにせ行き先は」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「えー、冒頭のあれは、作者の近所にあるパン屋さんで売っているそうです。
挿絵のためにも買いに行ったら……連休していました」

古鉄≪そして今日買いに行ったら、定休日でした。確認しないからこういう事になるんです≫


(明日は早起きだ!)


恭文「まぁ確保できなかったらあれですよ、別のパンが挿絵になっているでしょう。それはそれとして……鉄火場ってなに」

古鉄≪その原因は、先日書き上がった五話目にあります≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


フェイトとフィアッセさん達を先頭にまずはリビングへ。手洗いなどもきっちり済ませてから、ソファーに座って手紙開封。

早速調理を手伝い始めたティアナ達には悪いけど、まず便箋を……なにこれ。


「お兄様」


シオン達も便箋をのぞき込み、首を傾げていた。それは違法性のあるメッセージじゃなかった。

差出人も中にはちゃんと書かれていたよ。まぁ、知らない人だけどさ。


「お前、この『エレオノーラ・マクガバン』という奴に心当たりは……もぐ」

「ないね。察するにガンプラ塾の関係者なんだろうけど」

「……二月十三日、我がガンプラ塾にてエキシビションマッチを行います」


ショウタロスが怪訝な顔のまま、手紙を読み始める。実に丁寧で、悪意に満ちあふれた文面を。


「出場者は本校生徒――マーキュリーレヴを持ったエールストライクガンダム。
本来部外者の参加できぬバトルですが、今回特別に貴公を招待したいと思います。
ただ観戦するもよし。ご自慢のガンプラを持って、本校自慢の地獄を味わうのもよし。
懐かしき思い出と楽しいガンプラという幻想の破壊を恐れぬのであれば、是非本校へおいでください。
それではよいお返事を期待しております。ガンプラ塾講師エレオノーラ・マクガバン……なんじゃこりゃ!」

「招待状というより、挑戦状の類ですね」

≪ていうかなんかムカつくの! 地獄とか楽しいガンプラが幻想とか……でも主様、マーキュリーレヴを持ったエールストライクって≫

「トオルの事だね。つまりあれか、トオルが出場するから見に来いと。
そうなると僕やタツヤとの関係も丸ばれ……でもその理由はなに」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「こんな感じとなっています。はい、あの対決に僕も参加。原作より派手になります」

古鉄≪クロスボーン・ガンダムゴーストのデビュー戦ですしね、気合いを入れましょう。
そんな対決の裏側で一体なにが起こっていたか。あなた……ほんと頑張りましょうよ≫

恭文「だからなにを!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「じゃあPRONTOで大丈夫だな。千早は……聞く必要ないか」

「えぇ。むしろ今はPRONTOがいいです」


あれれー、言ってる事が凄く気になるぞー。……とにかく大人っぽい店内へ入り、テーブル席の有無をチェック。

どうやらコーヒーショップみたいに、レジで注文するみたい。ちょうど前の人がいたので、その後ろに並ぶ。

アイドルで変装などもしていないけど、ここはテレビ局館内のお店。なので特に騒がれたりもしない。
待っている間、美希は携帯を取り出しなにやらネット。


「美希、メール?」

「ううん。気になったから検索かけて、ここのHP見てたの。……千早さんの言う通りだったの。
メニューがカフェタイムとバータイムに分かれてて、バータイムではお酒も出してるの」

「もう、疑ってたの?」

「あぁ、違うのー。興味があっただけなのー。あ、でもね、検索してよかったなーって思うんだ」


美希が私と千早ちゃんに携帯の画面を見せてくる。おー、美味しそうなパスタ料理がズラーっと並んでる。


「パスタが美味しそうなの。それにトーストやマフィンみたいな、カフェ飯もバッチリなの」

「そっちはモーニング限定だが、いいんだよなぁ。……あ、俺のおすすめはお肉たっぷりミートソース、辛子明太子だ」

「じゃあ美希、辛子明太子にしようかなぁ。ハニー、せっかくだからちょっと分けてあげるね。その代わり」

「俺のもちょっと……だろ? 分かってるって」

「ありがとうなのー♪」


あははは、やってる事ほぼカップルなんですけど。まぁ私も混ぜてもらうから、まだ大丈夫かなぁ。

そう言えば入り口付近にパンが……いや、炭水化物に炭水化物はまずい。アイドルとしてここは自重しなくては。


「じゃあ私、エビとアボガドのバジルソースにしようっと。千早ちゃんはどうする?」

「もう決まってるわ。私は」


あれ……おかしいなー。千早ちゃんの手に、いつの間にかトレーがある。というかその上にはパンが五個以上。
……一体いつ確保したの!? そんな余裕なかったよね! そんな隙見せてなかったよね、私達!

なに笑顔でパンを確保しちゃってるの! 千早ちゃんは確かに痩せすぎだけど、さすがにこれは食べ過ぎでしょ!


あ、でも落ち着け。もしかしたらパンとコーヒーとかで済ませるのかも。そうだそうだ、それくらいなら。


「――大変おまたせしました。お次のお客様どうぞー」


前の人が終わったので、千早ちゃんを先頭にレジへ。既に注文は決まったので、まずは。


「私はこれと、鉄板ナポリタン一つください」


……そこで一瞬、思考が固まった。鉄板、ナポリタン? あれ、それモルセールさん達の話で出てたものじゃ。

でもここって名古屋だっけ。あははは、違うよね……どういう事ー!?


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、最近ナポリタンが熱かったのはこれが原因です」

古鉄≪千早さん、すっかり腹ペコちーちゃんになってますね≫

恭文「だねぇ。一体どうしてこうなった」


(『そんなの、プロデューサーの色に染められたいからで……もう! なにを言わせるんですか!』)


恭文「なにも言ってないよ!? 言わせてないからね、僕!」

古鉄≪その結果、こんな人も絡んで大論争に≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「美希もちょっと感動したの。ナポリタン、馬鹿にしてたかもしれないの。でも謝らなきゃいけないの」

「……そうなんよなぁ。ナポリタンは奥が深い料理なんやけど、美希ちゃんみたいに若干低く見る人もいる」


一応料理人の端くれになったので、つい悲しくて腕組みして唸ってまう。


「ただここは美希ちゃんだけが悪いんとちゃう。パスタ文化及び知識が広まった事で、どうしても比べられただけ。
アルデンテもなく、ケチャップという調味料で作った本場トマトソースの劣化品……そういう認識が広まってなぁ。
千早ちゃん以外やとおじさん達しか食べてないってのも、そういうところが原因よ。
団塊・中年世代にとってのスパゲティはミートソースかナポリタンって感じやったから」

「じゃあじゃあ、それより下――春香さんにやや達世代は、知識もバッチリだからナポリタンを避けちゃってるのかなー」

「というか眼中にないんとちゃうかな。実際春香ちゃん達、PRONTOでミートソースやら辛子明太子をチョイスしたやろ?」

「た、確かにそれを言われると……私、ナポリタンっていうのは思考にありませんでした。美希は」

「美希はハニーのお勧めからチョイスだったからあれだけど、確かにナポリタンが出てきた時の伏兵具合は凄まじかったの」

「ナポリタン、なんだか可哀想ー。ピーマン嫌いとか言ってごめんー」


おぉ、りっかちゃんはえぇ子やなー。クロノ君の馬鹿でも思ったけど、恭文が目をかけているだけはある。

この素直さが思いっきり伸びてほしいと心から思うわ。どうかうちらみたいに腐ったりせんで、すくすく育ってほしい。


「ただ……そんなブームに押されつつも、ナポリタンは消えたりせんかった。
いわゆる昭和の懐かしメニューでもあるし、鉄板に盛って提供される熱々メニューにもなった」

「えっと、名古屋の方だと鉄板が主流なんだよね。ルルとヘイさんが大好きで、すっごい語ってたよ」

「そう。その中で特筆すべきは新橋――正確には新橋周辺から神田周辺にかけての飲食店や」


またまた携帯を弄り、今言った地域を出す。ついでにグルメサイトの情報も出すと……凄い数の店がヒットする。


「ナポリタンを名物とする個性的な喫茶店が数多く存在し、その発展形とも言える大盛り系炒めスパゲティ専門店も存在しとる特殊ゾーン」

「ロメスパの原点だな」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「果たしてロメスパとはなにか。今一体、ナポリタンとスパゲティ界隈でなにが起こっているのか」

古鉄≪元ネタはめしばな刑事タチバナですが……でもほんとめしばな好きですよね、このメンバー≫

恭文「こだわってしまうからねぇ、やっぱり」


(ナポリタン……その奥深さに最近、胸打たれまくりです。
本日のED:T.M.Revolution『Zips』)






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