作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第5巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/1/15) 古鉄≪というわけで、え〜すな日常/あどべんちゃー第五巻が明日(2019/01/15)販売開始です。 みなさん、何卒よろしくお願いします≫ 恭文「よろしくお願いします」 (よろしくお願いします。 なお、今回は――。 本編七話。 特別書き下ろし(短編含む)三話となっています) 恭文「軍隊式罵りを見ながら頑張りました」 古鉄≪パイロット版からぐいっと変えたところもありますしね。 とにかくそんな本編の方、一部となりますがどうぞー≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「……恭文、邪魔したのは……悪かった! だが、日奈森のことはもうちょっと」 『殺されかけたのに、嫌みの一つも言うなって?』 「まぁ、それはそう……なんだが……」 『つーかこれで逃げるのなら、奴はそれまでだ』 そう断言されたら、相馬君は何も言えない。というか、僕達もなにも……。 『まぁただ……おのれを殴ったのは、間違っていた』 「恭文……いや、いい」 「空海」 「そう言ってくれるだけで……俺は」 『一発分無駄にした……奴の肋骨をへし折るべきだった』 「……どういう方向で反省してんだ! お前はぁぁぁぁぁぁぁ!」 「返せぇ! 俺達の慟哭を返せよ! つーか死ぬだろそれはぁ!」 どうやらこの二人は大丈夫みたい。 それで問題解決……できればいいんだけどなー! 『唯世、海里、聞こえるよね』 「うん」 「大丈夫です、八神さん」 「「無視かよ!」」 『正直ダイヤのたまごについては、僕やショウタロス達でも浄化できるかどうか……つーか無理』 そこで驚かされる。 あの八神君が無理だと……全力で断言したんだから。 ……それほどにダイヤの力は強いものだと、全員が確信する。 ◆◆◆◆◆ 『その通り』 そこでびくりとしてしまう。 というか、これはスゥの声……いつもと全然キャラが違う! トーンも違う! 『……もちろん、私にも悪いところがなかったとは言わないわ。あの子の甘えを正せなかったのだから。 だからこそ、これ以上は協力できない。あの子が結局、なんの覚悟もないと分かったから』 「……や、恭文……それは、声帯模写かなー?」 『……残念ながらスゥ本人だよ。めっちゃキャリアウーマンキャラになってる』 「スゥ、成長したらこんな感じになるでちか……。 でもそうすると、今は……えっと……」 「延命処置の真っ最中ですね……」 三条君は眼鏡を正し……その、えっと……あの……! 「だが確実ではない。ダイヤは既に二度も鞍替えしている。 八神さんの行動次第では、ぷいっと元に戻る可能性も」 『…………なんであの馬鹿のために、ここまでの重圧を背負わなきゃいけないのよ』 「耐えてください」 『選択肢、なし?』 「ありません」 八神君に、とても無情な宣告を突きつける。 『はぁぁぁぁぁぁ……』 ……結果電話から、とても深いため息が漏れてきた。 ◆◆◆◆◆ 「……なぎ君が怒るのも当たり前ですよ」 近くにいたシャーリーが、呆れてため息。 温かな公園の中で、私一人が冷たい世界にいて……でも、シャーリーはそれも致し方なしと見下ろす。 「自作フォーミュラの開発は、なぎ君も身銭と年単位の時間をかけたものなのに……それが一瞬で駄目にされた上、気軽にあんなことを言われたら」 ≪……そもそも私もオーダーメイドのデバイスです。時間のみならず資金で言えば、相当額がかけられている≫ 「うん……でも、なんで何も言ってくれなかったの……!?」 ≪「気づいて当然のことだから」≫ 「ふぇぇぇぇぇぇ!」 わ、私……勉強とかしてきたはずなのにー! というかヤスフミ、そんなにお金をかけて作っていたの!? どうしてそこまで……って、それは聞いている。 ――科学者になりたいの?―― ――ううん。でも……キリエは、イリスは……そしてアイツは、科学でこの世界に破滅をもたらそうとした―― キリエさんについては……というか、イリスもヤスフミが言う”アイツ”のせいで、洗脳に近い状況だった。 それでもヤスフミはそう言い切っていた。 それでもやってしまったことに言い訳はさせない。 というか、しなかった二人の意志を汲んだ上で……悪だと言い切った。 答えを知っていたはずなのに、それから目を背け、壊れていった男を思い出しながら。 ――そしてこれから、アミタさんやディアーチェ達は、エルトリアで科学を正しい方向に使っていく。 虐殺された惑星再生委員会の人達も目指していた、優しい未来を引き寄せるために―― ――うん……―― ――ISのこととかもあってさ、考えたんだ。科学が人を幸せにするって、どういうことなのかなって。 ……だから、ちゃんと考えていきたいんだ。魔法や魔術も、その一つだから―― ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、エルトリア事変――ReflectionとDetonationの話を絡めつつ、進んでいきます」 古鉄≪科学は……培ったテクノロジーは、一体なんのためにあるか。 そしてそれを受け継ぎ、先に繋いでいく人は、それをどう使い幸せを導き出すか。 え〜すな日常/あどべんちゃー同人版の裏テーマでもあります≫ (デジタルワールドも、出来た経緯が経緯ですしね。 それにISやらも台頭している世界だからこそ、いろいろネタがある) 恭文「現在のところ、使い方を間違えている奴ばかりだしなぁ。八神の僕も模索中のところが大きいし」 古鉄≪まぁその辺りもまたじっくりと……ですね。なにせまだまだ序盤ですし≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「カイザーの脅威度によっては、殺害行為が必要になるって辺りだな」 「えぇ」 『はぁ!?』 ……それは僕達にとって予想外……いえ、考えて然るべきだった可能性。 「殺害って……ヤスフミ、どういうこと!?」 「まぁ情勢の問題やら、デジモンやカイザーの技術が外に流れたらーって問題はあるんだよ。 例えば進化抑制とイービルリングのシステムが渡ったら、人間はデジモンの力を封じつつ、それを捕縛できるでしょ?」 「昨日も太一さん達に話したところだね。もしカイザーに第三者の協力者がいるなら……もしかすると、その実験の意味もあるんじゃ」 「デジモンを……テイルモン達を、兵器にするために……!」 「ヒカリ、何を勘違いしているのよ」 恭文くんは”何も分かっていない”と、ヒカリちゃんを……僕達を指差す。 「デジモンのパートナーとなった人間も、立派な兵器だ」 「……!」 「待って。私達は……選ばれし子ども達は、兵器なんかじゃないわ」 「兵器だよ。デジモンという強力な力を従え、それを臨機応変にパワーアップさせられるんだから。 で、その兵器候補二人が、カモネギで飛び込もうとしているわけだ」 「……僕と京さんのこと、ですね」 「いい加減にして。……もう一度言うわ、私達は兵器じゃない。 これから仲間になっていく子に、そんなことを言っちゃ駄目よ」 「だったらおのれら、なんでデジモンのことを世間様に黙っているのよ」 ……しかもそれは、昨日シャーリーさんからも言われたことだ。 「バラせばいいじゃない。世界を救ったのは自分達だーって。 しかもみんな、デジモンがどういうものかも分からないで困っているのにさぁ」 「それは……今の話とは」 「関係あるよ」 ISや過去の事件で起きた情勢から、この世界は新たな防衛戦力を求めている。 そういう中に、デジモン達が組み込まれる恐れもあるんだ。むしろそのために”これ”という可能性だって、今は窺える。 ……だから僕達だって……それを薄々感じていたから、あの夏のことは基本的に秘密なわけで。 ◆◆◆◆◆ ≪今更噂の騎士王や切嗣さん、舞弥さん達の気持ちが分かる……因果応報ですねぇ≫ 「アルト、話を聞いてた!? 僕はあんな、頭のおかしいお花畑じゃなかったよ!」 「まぁまぁ、落ち着けよ! ……もう、諦めるしかない」 「太一さんー!」 「分かってる! お前の気持ちはよく分かる! だが……無力な俺を、許してくれ」 「謝らないでくださいよ! 僕が悪いみたいじゃないですか! ヘコませた僕が悪いみたいじゃないですかぁ! でもね、悪いのは太一さん達先代様なんですよ! おのれらがのらりくらりと生きているから、こっちにしわ寄せがきてさぁ!」 「それは言わないでくれ……!」 「……輝きがくすみ始めているわ」 そしてダイヤとミキ、スゥがとても同情的な視線をぶつけてくれる。 というかダイヤがヤバい! これはあれ!? このまま僕が馬鹿をやると、ダイヤが離れて……ぎゃあああああああ! なんつう地雷を背負ってしまったんだぁ! これじゃあ、これじゃあ……マジでオワタ式だぁぁぁぁぁぁぁぁ! 「いや、これは……仕方ないんじゃ」 「恭文さん、やっぱり運が悪い?」 でもやめて……心が痛い。何より僕のこころは止まっていないのに。 ◆◆◆◆◆ 「ねぇシャーリー、やっぱりキメラモンも戦うのは駄目かな。 そのままカイザーも何とかしちゃって」 「却下です」 フェイトさんの言いたいことも分かるけど、さすがに無理だよ。 ……キメラモンが普通に戦えれば、チームの中ではトップの戦力。 進化の必要もないし、カイザーを圧倒することだって可能……なんだけどなあー! 「そこも、私達がフォローして……うん、そうだよ。 それなら、何とかできると思うんだ」 「無理ですって……!」 「それも、やってみてから考える感じで」 「できるわけないだろうが」 その瞬間、フェイトさんがお尻を蹴られ前のめりに倒れる。 「ぶぇ!?」 当然それを成したのは、あきれ顔のなぎ君で……。 「ヤ、ヤスフミ……!?」 「お願いだからさぁ……リスク管理くらいまともにできるようになってくれないかなぁ! おのれ、そのパターンで突っ込んだ結果、出オチソニックやら、キリエに返り討ちやらをやらかしているんだからね!?」 「ふぇー!」 「……ね、そういうのでリスクって、どんなのがあるのよ」 そしてそんななぎ君に感心したせいか、やや距離感近めに京ちゃんが聞いてきた。 「えっと、どちら様でしたっけ」 「スルーにしても下手過ぎるでしょ!」 「……恭文さん、僕からもお願いします。京さんも反省し続けているので」 「……一つ」 なぎ君は振り払えない自分に自己嫌悪しながら、頭を面倒そうにかきむしる。 「パワーバランスがインフレ……ようするにキメラモンに対抗して、向こうが新しい技術やデジモンを持ちだしかねない」 「でも、キメラモンがいるなら返り討ちにしちゃうとか」 「ここで問題なのは……キメラモン以外が役立たずになることだ」 「アンタやキメラモンだけで、何とかする感じになっちゃうってこと!?」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、いろいろ手直ししつつ次なる冒険に……くぅ、焦れったい! こうなれば僕のレンジャーキーを」 古鉄≪あなたはナラティブのシルヴァ・バレトが如く、Detonationで超遠距離狙撃でもしていてください≫ 恭文「どのタイミングで!?」 (そうか、あの手があった!) 恭文「どの手が!?」 古鉄≪というか、あなたが介入したら台なしでしょ≫ 恭文「まぁそれはねー」 古鉄≪そんなわけで、楽しく冒険は続きます。衝撃展開も交える第五巻……どうかお手に取ってみてください≫ (というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。 本日のED:水樹奈々『BRIGHT STREAM』) [*前へ][次へ#] [戻る] |