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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常TS第4巻 経過報告:04(サンプルあり)(2017/4/20)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Third Season04『重力に引かれて』



古鉄≪というわけで、ここからは生すかチームバトルとTipsの一部をご紹介します≫

恭文「まずは生すかチームバトルから。……ダークハウンド、やっぱ使いやすいなぁ」

古鉄≪ちょくちょく使う機会があるといいですね。AGE-2のプラモも弄っていて楽しいですし≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ついに恭文のガンプラが登場……って、AGE-2ダークハウンドォォォォォォォ!?

アンタ、やっぱり海賊だって! 海賊って認めてるよね! そう言えばクロスボーンガンダムも好きだしさぁ!


「なんとなんと……恭文のガンプラは志保ちゃんと同じAGE-2! ただしこちらはダークハウンドだぁ!」

「説明するの! ダークハウンドはガンダムAGE第三部から登場する、AGE-2の改修型! 見ての通り海賊の意匠を組み込んだ仕様なの!」

「ハイパードッズライフルは、近接戦闘を視野に入れたドッズランサー。
ウイングバインダーはワイヤーフックガンを携えた新型に換装。
更に胸元のドクロマークには、目くらまし用のフラッシュが仕込んでいるわ。でも、それだけじゃない」

「あ……ちょっと待って! 映像が出せるそうです!」


リアルタイムで録画された中から、データの一部を引っ張り再生――。春香が言うように、強襲したときの様子が改めて映し出される。


「佐竹さんを襲ったときの様子を見るに、あのAGE-2には≪見えざる傘≫が組み込まれているのよ」

「見えざる傘……AGE劇中に登場する艦船≪バーロック≫が装備するステルス迷彩だね」

「それで展開していた綿毛のサーチをかいくぐり、配置後方から強襲したの!」

「えぇ」


確かにAGE-2は姿を消していた。それは背後からの攻撃をかわされ、止められた際に暴かれる。

でもガンキャノンがドッズランサーを放した途端、その場で跳躍しながら変形。


同時にワイヤーフックを展開し、キャノンや四肢を縛り上げ、その上で押し込み始めた。


◆◆◆◆◆


右肩アーマーがバルカンに叩(たた)かれ、軌道が乱れ……発射されたビームはダガーの右頬を掠(かす)め、あらぬ方向へと飛ぶ。

更に弾丸は砲口内部に直撃し、そこから小さな爆発が生まれた。……でも安堵(あんど)はできない。

その代わりと言わんばかりに、フェニーチェの頭部バルカンとマシンキャノンが連射されるから。


特にマシンキャノンは強力……溜(た)まらず下がったところで、フェニーチェの三連刺突。

走る光条の刃は音よりも速く、見て回避するのは不可能。でも、体が反射的に動いていた。

左右への連続スウェーを行いつつ、イーゲルシュテルンでフェニーチェを乱れ打つ。


緑の装甲が叩(たた)かれ、両肩のマシンキャノン砲口も傷つき、内部爆発を起こす。

もちろんダガーも無傷じゃない。胸や肩アーマー、脇腹が抉(えぐ)られ、ダメージエフェクトが大量発生。


直撃じゃないとはいえ、その余波だけで痛めつけられている。これが完成度の差……。


『これは……!』

「ピンポイント射撃……FPSなら基本」


本当はヘッドショットがいいんだけど、それじゃあ止まらないのがガンプラバトルだから。

アームレイカーは高性能マウスと考えれば、杏奈でもこれくらいはできる。


◆◆◆◆◆


駄目だ、ここで気後れしたら……杏奈と美奈子さんは、チャンスを繋(つな)いでくれた。私達が勝つためのチャンスを。

流れだったとしても、仲間から託されたバトンだ。絶対にへし折れない。だから、気合いを入れて……北沢志保。


ただ一度で……一瞬でいい。

この人に勝つ力を――絞り出せ!


『ッ……!』

「そこぉ!」


瞬間的にブーストし、ダークハウンドの頭部に頭突き。右バインダーのキャノンを再度取り出し、零距離発射。

ランサーの破損、及び頭突きで怯(ひる)んだところでの追撃だった。

すると銃身真横からビームサーベルで貫かれ、ダークハウンドは左薙一閃。ビームを回避しながら、こちらの腕を薙ぎに行った。


咄嗟(とっさ)にキャノンを放して、刃を避けながら左バインダーからビームソード展開……ダークハウンドはそのまま回転し続け、サーベルを投げつけた。

カーブを描く刃は、再展開したビームソードをすり抜け、バインダー基部に直撃。そのまま爆発を生み出す。


当然ダークハウンドも無傷。だったらとカーフミサイルをフルバースト。指を鋭く動かし、合計三十発のファンネルミサイルとする。


すぐに退避して左右上下と縦横無尽に回避をするけど、それじゃあ振り払えない。更にこっちも隠し機能……! 胸元のAマークに粒子を集束し、放射!


『ビームバスターか』


そう……レギルスでもやっていたあれです。更に粒子制御でAマークを輝かせ、周囲に緑色の球体上ビームを大量展開。


「行って! AGEファンネル!」


隠し機能その二を発動し、逃げるダークハウンドを追撃。合計七十もの追尾攻撃を前に、さすがの恭文さんも回避に専念するしかなかった。

無数の光が尾を形作り、黒い海賊の機動に追いすがる。振り払えない……そんな真似(まね)は許さない!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけで、志保さんと杏奈さんも本気……まぁ当然のことですが≫

恭文「でも簡単には負けないよー! せっかくの楽しいバトルだし!」


(『それはつまり、私ともっと楽しい時間を過ごしたい……そういうことだと』)


恭文「……また志保が情緒不安定に」

古鉄≪だからあなたのせいでしょ。さて、続いては短編の方です。こちらもざっくりといきます≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


第一種忍者:蒼凪恭文氏へ。


案件【美城敦実の調査依頼】の方、概(おおむ)ね完了しましたので、書類にて報告させていただきます。



1.概要


美城敦実(当時二十二才)は一九九七年度に入社後、本社にて三年の下積みを経てアメリカ支社に栄転。

学生時代から語学も堪能だったため、勤務態度や成績などは比較的良好。しかし人間関係には恵まれなかった。

それでも出世を重ね、三十代に入ったところで念願だったプロデュース業に着手。


その後重役に就任。二〇一二年八月、346プロ本社に呼び戻される。



2.性格


自他ともに認める短気な人間で、短期間で成果を求めようとする悪癖がある。

無論自らもそれに見合う努力を積み重ねるものの、ついていけない人間は容赦なく切り捨てる。

学生時代からその片りんはあったようだが、それは346プロ入社後……特にアメリカ支社時代に拍車がかかった様子。


更に彼女には権威主義的な要素も見られ、それがあなたに対しての蔑視と捜査かく乱に繋(つな)がったと思われる。


◆◆◆◆◆


美希に調査レポートを返してもらい、もう一つの……こっちは明るい悩みなんだけど、番組への感想メールを見てもらう。


「あぁ……志保達候補生組への応援なの?」

「アシスタント的に出演してもらったのと、先日の生バトルでいい評価がもらえてね。デビューに向けての話題性は十分……なんだけどー!」

「……やっぱりお金が足りないと」

「そうなのよー!」


もうそれが情けないやら何やらで、つい机に突っ伏してしまう。


「以前恭文君に提案してもらった通り、小規模ユニットとして一組ずつ出して、その売り上げでまた次の……って感じしかないかなぁ」

「竜宮小町をやったときみたいに?」

「それ」

「そう考えると美希達、自転車操業……っていうの? そういうのは変わらないね」

「今まではそれでよかったけど、人数も増えたからなぁ。もっと、根本的な改善計画が必要なのかも。……そう言えば」

「なの?」


そこでつい目元をグリグリ……ちょっと、思い出してしまった。あの悪夢を――。


「その辺りで何回か会議をしたとき、恭文君に聞いたのよ。『手段を選ばず合法で稼ぐなら』って……そうしたら……!」

「……今度は、一体どんなダーティーを出したの?」


◆◆◆◆◆


地区予選にて千早を下し、見事世界大会出場が決定した。それに伴い僕達の環境も多少変化を迎えていて。

現在中等部の学年主任である花沢先生の声が、中等部講堂で隅々まで響き渡る。


『――というわけで、中等部二年の蒼凪恭文君と、一年の蒼凪リインさんがガンプラバトル選手権世界大会に出場することが決定しました』


現在僕は壇上に上がり、僕は頬を引きつらせていた。なお隣のリインはすばらしい笑顔です。

どうしよう、年齢のことはもう……一昨年六年星組だったみんなにはバレてるんだけど、非常に心が痛い。

……なおバレた理由は、だいたい二階堂のせいと言っておこう。主に二階堂の友人関係が原因と言っておこう。


でも考えていなかった。いや、考えるべきだった。中等部・新聞部が取材してきた時点で。

まさか、定期集会で表彰を受けることになるとは……!


『大会会場が聖夜市内なので、直接試合を見た人も多いと思います。又はネットでのアーカイブで見た方が多いでしょうか。
一回戦から激戦続きで、準決勝・決勝では有名なアイドルさんとも激闘を繰り広げ、その上での勝利です』


すみません、花沢先生……そのアイドルのプロデューサーなんです。僕、めっちゃ関係者なんです。


『蒼凪くんは初等部から模型部とバトルシステム普及に貢献した実績もありますので、その努力が実ったものと先生は思います。
蒼凪君、リインさん、おめでとうございます。世界大会でも、活躍を期待します。……あ、でも我が校の名を落とすことは避ける方向で』

「あ、ありがとう……ございます」

「ありがとうですよ〜♪」

「……ヤスフミ、望んでいたEDだぞ? 笑えよ」

「無理……!」


リイン、おのれは笑顔で手を振るんだね。あぁ、これが実年齢の力ってやつかぁ……!

――しかし、生活環境の変化はこれだけに留(とど)まらなかった。むしろこれは序の口だった。


◆◆◆◆◆


レイジと一緒に駆け抜けた地区予選――たくさんのことがあった。変わり始めた世界の中で、たくさんの人と出会った。

それはまぁ、有り難いことなんだけど……やっぱり恥ずかしいよー!


「――というわけで、イオリくんには聖鳳学園生徒として、恥ずかしくない活躍を期待します。イオリくん、頑張ってくださいね」

「は、はい! 頑張ります!」


山田先生の笑顔とエールを受け取り、HRで恐縮しながらもお辞儀。あぁ、拍手が……拍手が実に痛い!

……ただ、痛いのはこれだけではなくて。HRが終わって帰ろうとしたところ。


「イオリくん」


山田先生に前かがみで声をかけられた。もちろん即座に顔を背ける……!


「実は先生、少し相談したいことが……って、どうしたんですか」

「い、いえその、お気遣いなくー!」


前にも言ったけど、もう一度説明しよう。先生はその、いわゆるトランジスタグラマーで……谷間が、とっても深い。

地球の重力に魂を引かれた人々と、スペースノイドの溝くらいは深い。ボディバランスが崩れるか否かというギリギリのラインがまた魅力的で。

ぼ、僕も一応男なので……はい。あ、でも山田先生の無防備さに慣れていたから、ミホシさんのハニトラにも動揺してなかったのかなぁ。


そんなことを考えながらも職員室に移動。先生からお話されたのは――。


「模型部への講習ですか? えっと、中等部」

「いえ、高等部です」

「はぁ!?」

「お店の方もあるとは思いますが、お願いできませんか?」

「いや、どうしてですか!」

「自分達の依頼だ、イオリ」


そこで脇から登場したのは、ゴンダ先輩と卯月先輩だった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……HP版では描かれなかった、優勝による学校内での影響……セイの方も大変そうで」

古鉄≪なお改めて解説を。本編軸の山田真耶先生は聖鳳学園中等部で教鞭を執っています≫


(こちらでは普通に先生です)


恭文「他にも今回の話に絡んだものや、ちょっと関係のないものまで……楽しんでいただけたなら幸いです」

古鉄≪というわけで鮮烈な日常Third Season第4巻、何とぞよろしくお願いします≫


(鮮烈な日常Third Season第4巻、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:RIDER CHIPS『BEASTBITE』)





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