作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/じゃんぷ第四巻経過報告(サンプルあり)(2014/2/20)
古鉄≪というわけで、二〇一四年二月二十一日発売開始なドキたま/じゃんぷ第三巻です。
今回でなぞたま編も完結。当然戦闘描写などもほぼ書き下ろし≫
恭文「HP版との違いも楽しんでくださいね。ではいってみよー」
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「でもヤスフミ、やっぱりイベントを作るのって大変なんだね」
「そりゃそうだよ。イベント進行もそうだけど、出演者やスタッフの安全確認とかもあるし」
フェイトは春香達のライブ準備を思い出しているのか、感慨深げな顔になる。でもすぐにヘコんで、グスグス言い出した。
「どうしたの? なんかいきなり涙目に」
「りんも気にしなくていいよ。フェイトはあれだ、以前765プロのライブ運営手伝った時、ドジで邪魔しまくったから」
「「あぁ、なるほど」」
「ちょ、ともみちゃんまでひどいー! どうしてそこ、すぐ納得しちゃうのかな!」
「アンタ達、なにやってんのよ」
後ろに気配三つ――振り返ると、白とピンク調の衣装着用の歌唄がいた。
その両横には千早と美希。三人を見て、あむが大きな声を上げる。
「あれ、歌唄! アンタなんでこんなとこに……てーか千早さん達まで!」
「あれ、プロデューサーから聞いてないの? 美希達もこのイベント出るんだ」
「私達は歌のゲストなんだけど」
「そうだったんですか。えっと蒼凪君は」
「知ってた。てーかHPにも出演者欄に載ってるよ?」
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恭文「まずは前回からの続き――優亜が出演するガルフェスです」
古鉄≪HP版とはまた違う校正にしています。こういう仕事だとやっぱり千早さん達が≫
千早「当然です。私、プロデューサーのお嫁さん狙ってますから」
恭文「いきなり出てきたし!」
千早「それも当然です。……アピールしないと、私の事なんて忘れそうで怖いんです」
(右腕にきゅ)
恭文「そ、そんな事はないんだけど」
古鉄≪頑張ってくださいね。まぁガルフェスの方はどうなるか期待してもらうとして、続いては≫
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「今はまだ、夢に夢見る時間を大切にしたい……かな」
「「さっすがー! クール&スパイシー!」」
「……あむちゃん」
「どうしていつもこう」
「学習能力が向上しませんねぇ」
「日奈森さんですから」
しゅごキャラーズに呆れられる女、日奈森あむ――恐らく胸の内でジタバタしていると思われる。
しかもそれ、なぎひこが前にどっかで言ってた事だよね。僕は覚えあるよ?
「それでまなみちゃん達はなんて書いたの?」
「あ、私は花屋さん。やっぱりいいなーって」
笑顔のまなみを見て、静かに安心する。あむも同じようで、嬉しそうに頷いた。
「わかなは昔っから先生なんだよね」
「へー。わかな、そうなの?」
「うん。……困ってたら手を差し伸べてくれるし、良い事をしたら褒めてくれるし、悪い事をしたら叱ってくれる。
子ども達に優しくて、勉強が面白いって教えてくれる。だから私、なりたいの。二階堂先生みたいな先生に」
足を進めつつ照れ気味に言うわかなを見て、僕は納得。
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」
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古鉄≪こちらもHP版でやったわかなさんのお話。このお話もアニメオリジナル。でも大好きなお話ですよ≫
恭文「やっぱしゅごキャラのアニメオリジナル、いい話多いんだよなぁ。もちろん原作の良さがあってこそだけど」
(改めてPEACH-PIT先生、凄いです)
恭文「こっちだとわりとバトル要素強いけどねー」
古鉄≪作者が戦闘シーンを頑張った結果です。さぁ続いては≫
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「おばあさん、ぶぶ漬けをどうぞ」
「ぶぶ漬け? ……いえ、お気遣いなく」
「まぁそう言わずに」
「大丈夫ですので」
「体が温まりますよ?」
「では、お言葉に甘えましょう」
そうしてささっと作ったお茶漬けをテーブル上に置く。……ち、このおばあさんただ者じゃない。
ぶぶ漬けについても知っているとは。つい胸の中で悪態をつく。
箸を平然と持ち、おばあさんはさらさらとお茶漬けをすする。
「ふむ……とてもよいお味ですね。日本茶にお米とノリ、それにこのおせんべいのようなものは」
「歌舞伎揚げです。砕いてアクセント程度にしています」
「あなたがこれを作ったのですか」
「えぇ」
「性格はともかく、料理の腕前は確かなようです。その腕は大事にしなさい、将来の宝になるでしょう」
「蒼凪君、それ駄目だよ! ぶぶ漬けって帰ってほしい相手用の料理だよね!」
みんなが吹き出しかけながらも、ぎょっとした顔で僕を見る。おかしいなぁ、特になにもしてないのに。
「ちょ、アンタそれ失礼じゃん! なに出しちゃってるわけ!?」
「ぶぶ漬けは失礼などではありませんよ」
おばあさんは平然とお茶漬けをすすってから、しっかり味わった上でそう言う。
「ぶぶ漬けは『今日はこの程度の粗食しか出せないので、日を改めてきてほしい』時に出す料理です。まぁそういう取り決め事ですよ」
「そ、そうなの?」
「京都の湾曲表現ってやつだね。角を立たせず、お互い気持ちよくやり取りする技だよ。……なのにおのれらが騒ぐから」
「ご、ごめん」
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古鉄≪はい、あのおばあさんも登場します。このお話も元はやっぱりアニメオリジナル≫
恭文「まぁルルがアニメオリジナルキャラだから当然だけど」
(そんな素敵なおばあ様、CVは谷育子さんです)
恭文「でもおばあさんの心遣いもすっ飛ばし、あの馬鹿は……!」
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「これでママは完璧になる。もうあんなくだらない仕事を受ける必要もない。この汚い街に縛られる心配もない。
私達がママを助けるの。私達だけがママを助けられる。ママを汚くする存在全て、消し去ってね」
「ルル……!」
「そこまでだ!」
そう言ってやってきたのは、あのおじゃま虫ども。アイツらはキャラなりした状態で、堂々とうちらの前へやってきた。
でも日奈森あむと蒼凪恭文はいない。……ついあの子達の姿を探した自分に、思いっきりグーをたたき込みたくなった。
「聖夜小ガーディアン……!」
「もうこんな事はやめるんだ!」
「そうだよー、ルルちん! みんなの夢をいじめちゃ駄目ー!」
「初対面なのにうるさい奴らだみゃあ」
意識で命令を下すと、四つのなぞたまが口を開き、紫色の風を吹き付ける。
すると金色の障壁が奴らの前に展開。風を防ぎ払いのける。それだけじゃなく、金髪の女が飛び出てきた。
フェイト・テスタロッサ……そう言えば異能力者だったなぁ。浄化もできん様子なのに、面倒な。
更に空が幾何学模様へ変化。でもそんなのは鼻で笑い、右手の指を鳴らす。
すると巨大なぞたま達が笑い、周囲に圧力を放つ。それだけで空は元の色を取り戻した。
「ああもう、やっぱり駄目か! ……やや」
「はーい!」
うさぎ姿な子が両手を胸元で組んで、なにやらお祈り開始。この状況でそれが腹立たしくて、もうやっとられん。
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恭文「そうして始まる大暴走。まぁいつも通り、戦闘描写はほぼ書き直し」
古鉄≪構成も変えましたしね。よりテンポよく、バトルに次ぐバトルを意識しました≫
(やっぱりバトル要素強め)
恭文「まぁ本編はこれ以上やるとネタバレになるので……続いては書き下ろしー」
古鉄≪まずはようやく後半戦を迎えたこちらです≫
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『ふん、武器を捨てるなんて面白いじゃない! さぁ相手は丸腰よ、囲め囲めー!』
それは勘違いだ。周囲から突撃する八体は気にせず、ショドウフォンで虚空に『槍』と書く。
最後に筆を右薙に振るい、文字を反転させる。一瞬輝きながら大きくなった文字は、僕の身長ほどはある宝蔵院槍に変化した。
両手でそれを掴み、柄尻で地面を叩きながら跳躍。その直後、八体が僕へ体当たり。
武器がないと見て、押し潰しにきたらしい。でも金属のボディがぶつかり、ただ火花を走らせるだけ。
連中が僕を見上げ驚く中、空中で身を翻し飛び越えながら着地。
ヴァネッサ達の方へ背を向け、まず十三体目・十四体目・十五体目の胴体へ刺突。
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 嘘、なにあれ!』
『リーダー、落ちついてください! デバイスの収納技術ですから!』
『だって文字じゃない! あれ文字じゃない! あんなの必要ないじゃないの!』
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古鉄≪音楽を鳴らし、我が身を高ぶらせながら戦っています≫
恭文「そう考えると……先見の明があったんだなぁ」
(元々とまとはサウンドベルト、別作者さんの話で出たものを、許可を頂いた上で使っております。
なので決して作者ではなく、許可を下さったKK様に先見の明があったのです)
恭文「ちなみにシンケンアイゼン、烈火大斬刀なんて出せます」
古鉄≪いや、出せないでしょ。漢字一文字で収まらないでしょ≫
恭文「……出せるようになるよ! 影で分身して、一文字ずつ書くからー!」
古鉄≪子どもですか、あなたは≫
(少年の心を忘れないだけ)
恭文「まぁ僕の無双はそれとして、話も進んでいきます」
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シャトルは無事に出発。そして地球軌道上――超大型シャトルの右側に、建造中のコロニーが映る。
『皆様、あれをごらんください。あちらに見えるあれこそが、我々を自由の聖地へと導く箱舟となるのです』
そこでシャトル内が歓声に満たされる。うわぁ、みんな目がイッちゃってるよ。まぁ人生楽しそうでなによりだわ。
「……うるさい」
でも僕達は微妙。ジュンも渋い顔で帽子をかぶり直す。ほんとなに、コイツら。発情期ですか。
『引き続きまして、新たに悟りを開いた兄弟達の言葉をお聞きください』
「お兄様、キャラチェンジを解除しても」
【我慢しなさい……!】
「あらあらー」
サクヤさんが右手で頬を撫でながら困り顔。でもそうしてると、あずささんに見える。
あ、そういえばあずささんからメールきてたなぁ。お仕事で水着撮影したらしい。
泊まり込みだったらしく、美味しい魚介類も食べたとか。ならあとで驚かせてあげようっと。
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恭文「というわけで、僕もついに月の先へ向かいます! 別世界だけど!」
古鉄≪キャラチェンジしてますけど≫
恭文「気にしてはいけない……!」
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「こ、ここが土星なんですよね。確か土星人が……あ、その人達とお話して探すんですか?」
「違うわよ! アンタそれ、マジで言ってるの!? あー、もう嫌だ! コイツが執務官なんて信じたくない!」
「なんでー!?」
座席でオロオロしていたフェイトちゃんが、ナナちゃんの辛辣な言葉で頭を抱える。
まぁ、それはしょうがないわよねぇ。大気圏突破時もシートベルト締め忘れて大変だったし。
宇宙だからって、いきなり宇宙服着てたし。行動が素っ頓狂すぎて頭も痛い。
「パティ、ナナ、地表をサーチして。目的地を見つけ次第、ジュン達を救出するわよ。あとフェイトちゃんはじっとしてて……ね?」
「どうしてですかー! な、なんでいきなりなだめるんです!? 私だって役に立てるのにー!」
「まぁまぁ、フェイトさん」
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恭文「そしてフェイトのガウリィ化は更に加速」
古鉄≪あれですね、ガウリィがどんどん剣術以外さっぱりになるのは必然でした≫
(自分で話を書くようになって、初めて分かるあの不思議。さぁ、みんなもやってみよう)
千早「プロデューサーはその、ドジっ子が好きなんですか? だったら」
恭文「千早、無理しなくていい! 千早は現時点で十分キャラ付けできてるから!」
千早「つまり、そのままの私が……もう! なに言ってるんですか!」
恭文「あれー!? なんか違う! 僕の意図するところじゃない受け取り方してる!」
古鉄≪いいじゃないですか、これもキャラ付けですよ。更にこんなところへも行きます≫
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朝比奈りんから誘われ、六本木にあるマジック・クラブへやってきた。
ここは飲食店だけど、店員が応対しながらもマジックを見せてくれるらしい。
基本はお酒中心らしいけど……いや、それ以前に会員制。りんが入れるわけもないのに、今日は特別。
開店十周年のパーティーらしく、ここ『ゴーストクラブ』の各テーブルは賑わっていた。
洒落た店内の各テーブルで、マジシャン達が夢を見せてくれる。ボールやカップ、紙幣にステッキ――面白いねぇ。
向こうではポッキーが、マジシャンの手を通り過ぎてるよ。でもりん、どうしてこんなところのチケットをゲットしたのか。
「ヤスフミ、凄いよここ! あっちこっちでマジックやってる!」
フェイトが更に山盛りのナポリタンとポテトサラダを載せ、テーブルへ戻ってくる。子どもみたいにはしゃいでるよ。
なお他の面々は……三名様までだったのよ、りんがもらったっていう招待券。そこでフェイトが加わる形に。
「だねぇ。でも残念だなぁ、今さっきベテランっぽいおじ様が、面白いマジックやってたのに」
「え、どんなの?」
「あー、やってたねぇ。山城新伍さん似のカッコいい人。まぁフェイトさん、一旦皿を置いて」
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恭文「これからフェイトは今泉と呼んであげよう」
(『わ、私あんなにおでこ広くないよー! あと史上最低のワトソンでもないから!』)
恭文「あー、フェイト、とりあえず体鍛えておいてね。近いうちにラジオ局を全力疾走してもらうから」
(『なにそれー!』)
恭文「楽しいパーティーには、やっぱり楽しいマジックがつきもの」
古鉄≪こんなマジックも見られます≫
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フェイトが身構えながら、勢い良くお辞儀。その様がおかしいのか、南大門先生が笑う。
「いいかいフェイト君、これは予言のマジックだ。君が選んだコインを俺が当てる」
「は、はい!」
「コインを二枚取って」
並べられたコインは左から一円玉・五十円玉・百円玉の三枚。
フェイトは左の一円玉、右の百円玉を取る。南大門先生は残った五十円玉を脇へ置く。
「一枚渡して」
フェイトは一円玉を渡し、効果はまた脇へ置かれる。
「手を出して」
するとフェイトと同じタイミングで南大門先生の左手も出され、百円玉が登場。……そう、場に二枚の百円玉が揃った。
「え、えぇぇぇぇぇっ! ヤスフミ、りんちゃんー!」
「ははははははは! 彼女はいい観客だな! ここまで不思議がってくれるとやりがいがあるよ!」
「よかったね、フェイト」
褒められて嬉しそうなので、頭を撫でて落ち着かせておく。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「そんなフェイトも大活躍するドキたま/じゃんぷ第四巻、もうすぐ発売です」
古鉄≪みなさん、ぜひお楽しみに≫
リューネ・マト「うぅ、いいなぁー。私も出たいですー!」
千早「……プロデューサー、やっぱり大きい子が好きなんですか」
恭文「なにが!? あとリューネも落ち着けー!」
(今回も通常運行です。
本日のED:BACK-ON『INFINITY』)
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