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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/だっしゅ同人版第6巻のサンプル公開(ネタバレ強めVer)(2013/5/20)



古鉄≪はい、というわけで二〇一三年五月二十一日にドキたま/だっしゅ第6巻が販売開始します。
既にこの一つ前のお話で、サンプルの方は出しているのですが≫

恭文「作者は気づいた。ネタバレ強めなのは、また別に分けて出せばいいんだって。
なのでこっちでは、以前よりも物語の内容に踏み込んだサンプルを掲載いたします」

古鉄≪ただタイトルにある通りネタバレ強めなので、そういうのがお好みでない方は戻るボタンをクリックしましょう。
ここはいわゆる自己責任でどうぞというのですね。まぁそこまで酷い事はしませんけど≫

恭文「だねぇ。それでは……どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ざけやがってっ!」

「ルシード、今の様子から察するに」

「この件は忘れろっ! 勝手な調査も許さないのが……命令だとよっ! 破った場合は多分クビだなっ!」

「そんなー! また召喚魔獣が出てきたらどうなるのー!? 後はほら、ファーン捜査官との確約ー!」

「そんな口約束は知らないとよっ! 知ってるじゃねぇかよ、口約束だってなっ!」


あのくそおやじ……まぁまぁ嫌みな奴だと思ってたが、こんな事するとは思わなかったぞっ!

上等じゃねぇかっ! こうなったら意地でも捜査してやるっ! 上の思い通りになんてなってたまるかっ!


「でもルシード、どうすんだよ。まさかハッキングってのやるのか?」

「馬鹿、それやったら俺達は犯罪者だぞ。やっぱ本部へ」

「そうだな。だが部長の事だ、俺達を立ち入り禁止にしている可能性もある。というか、するだろう」

「まぁ先輩がこんな事で引き下がるわけがないって、分かってるでしょうしね」


そうそう、俺が……なぜだろう。フローネの言葉が妙に引っかかる。なんでだろう、コイツは腹黒くないはずなのに。


「なのでルシード、GPOに相談してみてはどうだろう」

「GPOに? だが」

「政府と保安局がなんらかの意図で『触れるな』と言っているのであれば、協力者は必要だ。
なにより今回の件、彼女達にとっても無関係ではない。話してみるだけでも損はないだろう」


ゼファーの言う事は納得できるが、下手したらヴェートルでのあれこれを蒸し返しかねない。

正直不安はある。巻き込みたくないって気持ちもある。だが……俺はゼファーへ乗っかる事にした。


「そうだな。まぁ話してみて、どんなあん梅か確かめるだけでも」

「あぁ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪はい、まず一発めのサンプルです≫

恭文「ちょっと待て。これって確か前の奴であったけど」

古鉄≪えぇ。でもあれですよ、いきなり出すと自然と目に入っちゃう人もいるかもしれませんから。まずはジャブで≫

恭文「ジャブって言い方おかしくないぅt!? じゃあ次からか」

古鉄≪はい。それでは次から、ややネタバレ強めなサンプル達になります。
もう一度言いますが、知りたくない方は戻るボタンを押してくださいね。ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……この男がそうなのか」


ゼファーが興味深げに唸っているが、それよりもコイツの顔が妙に引っかかる。

そうだ、どこかで見ているのは間違いない。一体どこかと、記憶の中を引っ張っていく。


「四年前に政府直轄の工場へ入社。入社三か月で能力を認められ、開発主任に抜てき?
それでほぼ独力で、新型プロセッサを開発……凄い経歴だな」

「も、もしかしてすっごい天才ってやつか? オレにはそれくらいしか分からない」

「もしかしなくても天才だろ。あたしもさすがに負けてる。……でもこれ、決定じゃね?」


俺とかと違って服装もきちんとしている。まさしく紳士って感じで……あ。


「……ルシード、どうしたのよ。さっきから黙りっぱなしじゃない」


バーシアの問いかけに、つい吐息だけしか返せない。いや、それなら……全部繋がる。

俺はみんなの方を見て、まず自然とにじみ出た汗を拭った。


「コイツ、見た事ある」

「……本当ですかっ!? 先輩、それはどこで……いつっ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、というわけでみんなで早速捜査開始……そうして次々と浮かび上がる新事実」

古鉄≪召喚魔獣事件、私達の予測を大きく飛び越える形でどんどん広がっていきます。
それこそ『マリアージュ事件? なにそれ美味しいの?』ってレベルですよ≫

恭文「まぁ前の方でも説明したかもしれませんけど、今回は悠久幻想曲3のラストイベント。
かなり派手に話が展開していきます。それでまぁ、当然私達も」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「あの、自然発生というのは考えられないんですか?
私もここへお邪魔してたので分かりますけど、ここって大地そのものから魔力が」

「あぁ、魔力は生成されている。だがそれは召喚を行使できるような、多量なものではない。
なんらかの装置がなければ、自然蓄積するようなものでもない」

「そうですか。……ヤスフミ、どうしよう」

「街になにか仕込んでいるのは間違いないと思うんだ。
そもそも犯人が動いてこれなら、とっくに保安局が目撃証言なり掴んでるよ。
しかもかなり前から事態を察知し、調査してたんでしょ? だったら」

「後継者がいたら気づくはずだし……と」


フェイトへは頷きを返しておく。なのでここは、自動的のどうやってって辺りを考えた方がいいと思う。


「だったら蓄積した魔力を使って……魔力を送信とか? あとはバッテリーとか」

「……なるほど、それはありえるな」

≪つまり魔力を送信するアンテナですか。プロセッサは受信機の役割も兼ねている≫

「あぁ」


魔力を送受信なんてと思っているそこのあなた、その考え方はちょい遅れてる。

例えばゆりかごだよ。ゆりかごは月の魔力を受けて、チート化する能力を保有していた。

例えばデバイスには相手から送られた魔力を受け、術者の魔力へと変換する機能がデフォで搭載されている。


そういう技術は大小問わず、現在も使われているものなのよ。だからできなくはない。もし問題があるとすると……その量か。


「ならそれで決定ですっ! 犯人は魔力を蓄積し、アンテナで街へ送っていますっ!
送信タイミングだって制御すれば、きっとなんとかなりますっ! なぎ君っ!」

「いや、それはないと思う」

「どうしてっ!?」

「少なくとも魔力を蓄積して……なんて、面倒くさい事をする理由がない。
アンテナにバッテリーを搭載すれば、プロセッサが広まった時点で大惨事でしょうが」

「……あ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「それで進んでいく捜査。召喚魔獣召喚の謎と、プロセッサの意味を紐解いていく」

古鉄≪無限書庫、使えたらいいんですけどねぇ≫

恭文「さすがに無理だって。ていうか、無限書庫よりフィリップさんの検索じゃない? せんべい汁作って」

古鉄≪確かに≫


(『ん、呼んだかい?』)


古鉄≪まぁその結果、こんな感じになったりします≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……お前達は先にいけ」


とにかく目の前の事と思っていると、ファーンさんがスタスタと歩き出す。

右手でネクタイを緩め、軽くスナップ。すると両手両足に、土色の魔力光が宿った。

あれ、土属性の強化魔法? でも詠唱は……簡略詠唱で発動したのっ!?


「ここは私が道を開く」

「アンタ正気かっ! ……てーかずかずか進むなっ!」

「全く、分かっていないなぁ」


一つ目お化けの魔獣達が更に迫り、そのうち一体が爪を振り上げながら接近。するとファーンさんの腕が素早く動く。

裏拳を打ち込んだのだと気づいた瞬間、魔獣は右側の壁に叩きつけられていた。身体を埋めた魔獣は、そのまま破裂。


「な……!」

「俺を殺すつもりなら、この十倍は連れてくる事だ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……あお君、駄目っ!」


止めようとしたけど、距離が離れていてどうしようもない。しかもそんなあお君に、まず一体襲ってくる。

でもあお君は突き出される爪を、こての右薙一閃で払う。……ううん、それだけじゃなくて、魔獣の爪が全て両断された。


「おー!」


そのまま袈裟に斬り抜けると、蒼い剣閃が走る。すると魔獣は一刀両断され、そのまま爆散。

私はその光景を見て、唖然とするしかなかった。その間にあお君は跳躍し、魔獣達の一体へ飛びげり。

着地してからこてを左薙に打ち込んで、三体目の左爪での刺突を捌く。


そうして脇へ回ってから、峰に左手を当てながら跳躍。三体目の腕と身体を両断し、くるりと反転して天井へ着地。

すると天井が爆ぜ、唐竹に閃光――さっき斬られた二体目が両断され、その合間をあお君が通る。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「やっぱり強かったあの人と、やっぱりデタラメなあお」

古鉄≪あおはあれですよ、ぶっちゃけあなた以上ですしね。最近アイディアの届いた新モードもありますし≫


(『あおー……あかー!』)


恭文「でもそんなチートどもがいても、戦力バランスがおかしくならないのが今回」

古鉄≪ほんとですよね。だって≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


また百メートルほど走ったところで、問題の広間へ到着。

十字路となっているその中心部に、それはいた。――長く細い、触手なような両腕。

ただ中ほどでそれは、肘のように折れ曲がっていた。いや、触手一つ目の先に、もう一本と生えている感じだった。


それが肘のように見えるだけ。紫色の翼はまるで悪魔のよう。

でも体色はそれとは正反対に白系統でありながら、胴体と腰回りはぷっくりと丸め。

頭はフリーザの如く二又に分かれ、横に倒れている。ぶっちゃけ悪人顔だ。


そして顔には口も鼻もなく、ただ釣り上がり気味な赤い双眸がこちらを見ていた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪奴が出ますから≫

恭文「細かい正体は同人版をご覧になっていただければと思います。
まぁ支部の方でイラスト出してますし、既にネタバレと言えばネタバレなんですけど」


(『あおー?』)


恭文「まぁこんな感じでドキたま/だっしゅ第六巻、頑張っていきますのでご期待ください」

古鉄≪それで一部、地獄を見る人がいますが……まぁそこも気にせず≫


(というわけで、何卒よろしくお願いします。
本日のED:Astronauts『ENDLESS PLAY』)







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