作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー ドキたま/だっしゅ同人版第3巻、3/19に販売開始予定&サンプルもあるよ(2013/3/18) 恭文「というわけで、みなさまお楽しみな同人版です。 ちなみにまだ登録は済ませてないので、20日になるかもしれなかったり」 古鉄≪まぁその前に……ですね。さて、今回のお話は≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 新暦77年・7月――パーペチュアル、及びシープクレストは非常に平和だ。 まぁ当然俺達ブルーフェザーも、日常の細々としたトラブルはあるが平常運行。 俺の転属願が却下され続けて、もうすぐ2年。正直不満がないわけじゃない。 ただまぁ、ここへ来た当初に比べると馴染んだのも事実で……フローネほどじゃないがな。 そんなブルーフェザーで一番の事件と言えば……テレビが壊れた事だろう。 「全く……なんで隊長自ら買い出しなんだよ。なんで隊長自らテレビ部品の買い出しなんだよ」 「でもご主人様ぁ、お買い物はとっても楽しいですよぉ」 「そういう問題じゃねぇんだよっ! 立場の問題なんだよ、立場のっ!」 「でもぉ……ご主人様が右斜め上45度から、テレビをパンパン叩くからぁ」 「ぐ……!」 あぁそうだよっ! 俺が悪いよっ! でもさ、普通そこからチョップで直るだろっ!? 機械ってそういうものだろっ!? それが世界の常識じゃないのかっ! ……そんなわけで俺は、旧市街の商店街――アレーヌ市場へと来ていた。 ここはまぁ、言った通りに商店街だな。その中にあるマーケット通りと呼ばれる場所には、様々な露店がある。 ゼファーの見立てでは、魔力動力プロセッサが駄目になっているらしい。 それの付け替えだけで直るそうなので、貧乏なうちとしては非常に有り難い。 「HEY! いらっしゃいっ!」 いきなりノリよく話しかけてきたのは、パーツ屋の兄ちゃん。茶髪を編み込み、なぜか両手を突き出してくる。 それに合わせてティセが笑顔で……おい、やめろ。お前にレゲエとかそういうのは無理だ。 「いらっしゃいされちゃいましたぁー」 「今日はっ! 一体……どんな御用かなっ! HEY!」 おい、いちいち動くな。いちいち踊るな、ちょっとうっとうしいぞ。 「あー、魔法動力プロセッサが欲しいんだけど、あるかな」 「AH! あるよ、50Gだぜっ!」 そう言って出してくるのは……あー、これだこれ。この真空管だかなんだかっぽいやつ。 ゼファーが『間違えないように』と書いてくれたメモと、特徴も一致してる。金は……あぁ、足りてるな。 「なら」 「あー、こっちもあるけどDO!?」 兄ちゃんはそう言ってプロセッサを引っ込め、なんか別のものを出してくる。 あれか、いわゆる押し売り……かと思ったが、それもプロセッサだった。 ただ両端にある金属端子は金色で、さっきの銀色のそれよりもちょっと豪華な感じがした。 「Atonement-Zっていう新型っ!」 「わぁ、なんだか凄そうですぅー」 「Yes! 性能も耐久性も段違いさっ!」 「いや、でもうちのテレビ古いから」 「コネクタは共通だから、今までのプロセッサと同じように使えるZE!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、ルシード達が再び登場。パーペチュアルは実に平和だねぇ」 フェイト「そうだね。世の中争いだけじゃないって」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「あぁ、いいわよ。これもアンジェラの得意技だから。アンジェラ」 「うん、臭い……っていうか、嫌な感じがすっごくするのだ」 「じゃあいるんだな」 「うん、いるよー。でも……あれれ?」 アンジェラは足を止め、軽く首を傾げる。おい、頼むからやめてくれよ。 この状況でまだなにかあるって言うのか? 正直勘弁したいんだが。 「アンジェラ、どうしたのかな。あ、なんか凄い臭いとか」 「うわ、それ嫌だなー。オレ、近接戦闘オンリーだから……マスクあったっけ」 「ううん、そうじゃないのだ。これ、今まで嗅いだ事がないのだ」 「嗅いだ事がない? まさか」 ……その瞬間、上からゴリっという破砕音が小さく響く。俺達はそれに合わせ、全員で大きく後ろに跳ぶ。 すると天井があっという間に穴だらけになり、派手に粉砕。その中からゆっくりと、金色の一つ目お化けが出てきた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ フェイト「……と思ったら、やっぱり事件っ!?」 恭文「まぁデフォだよね。それで僕達の方も、戦う準備を進めていたり」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「でもヤスフミ、それって今まで一度も」 「使う機会が全くなかったね。エリキャロの暴走時に使おうと思ったら、僕は脇へ回されたし」 「……だからシャーリーもボコボコにしてたですよね。でもリイン、すっかり忘れてたですよ。それでどうするですか」 「これを紫激気でも使えるよう、調整して新しいジャケットにする」 そう言ってヤスフミは軽く笑いながら、アイテムを手の中で回転させる。 「さすがにフリーエネルギーは無理だけど……バリアジャケットに頼りっぱなしも駄目だしね」 ≪今のあなただと、構築するだけで疲れますから。それが妥当でしょ≫ 「でもヤスフミ、紫激気も駄目になったら」 「その時はその時。激気は心の中から出す精神エネルギーだし、大丈夫とは思うけど。 あと……『臨気黄変』も使う。目標は凱装の完全制御だね」 「「えぇっ!」」 とんでもない単語が飛び出して、私とリインは軽く息を飲む。 ていうか凱装――春先でのあれこれを思い出して、血の気が引いた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、以前ティス様から頂いたアイディアも盛り込みつつ」 (アイディア、ありがとうございます) 恭文「同人版の僕も、いよいよ本気の新形態とか出していきます」 フェイト「本気すぎだよっ!?」 恭文「いや、Vivid編とかでやってもいいんだけどさ……まぁせっかくだし」 フェイト「どういう理屈っ!?」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「はっきり言おう」 「あなた」 それで右手を挙げ、ビシっと指差し。 「「まだまだだわ(だね)」」 「……いや、いきなりなに。それ以前に誰やねん、アンタ達」 あぁ、そうだよね。普通に燃えてる二人が乱入してきたんだもんね。分かってるって。 「えっと、あたしはあむ。この子はりま」 「私はフェイト・テスタロッサ。あ、それでこの子は、ヤスフミって言うんだ。よろしくね」 「あ、はい。木崎みや子言います。あの、よろしくです」 フェイトさんがほほ笑みながら挨拶すると、普通に返してくれた。……てゆうか、見とれてる? フェイトさん、奇麗だしスタイルいいから、女の子でもついつい見ちゃうんだよね。あたしも分かるよ。 「ね、今のお笑いのコントだよね?」 そんな挨拶はさておき、恭文が話を切り出す。なお、恭文とりまは今も燃えている。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 古鉄≪そしてドキたま連載当時、屈指のカオス回とされたあのお話も開始です≫ フェイト「こう考えると、同人版で懐かしいメンツが再登場……凄いよね」 恭文「こうして振り返ると、とまとはひたすらにカオスと言う他ない。 そして……みなさん、お待たせしました。序盤のあれとか、シャイニーフェスタ編もありましたが」 フェイト「ついにあの話がスタートです」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ビル……いや、ここはデパートの一階層。その一角に突入した我々は、目的の影を見つける。 二つの影のうち、一つは怯えと恐れを隠し切れず、ガタガタと震えていた。もう一つはその前で、ただ静かに立っている。 奴は右手に銀色の刃を持って、腰を抜かして床にへたり込むもう一つの影に迫っていた。 これは当然マトモな状況じゃない。だが奴はただ一人、それが分かっていないかのように冷静だった。 『さぁ、早く答えてください。私はイクスの在りかを知りたいだけです』 「し、知らねぇっ! 俺はマジで何も知らねぇんだっ!」 『ならば、イクスの在りかを知っている人物に覚えは』 「動くなっ!」 俺はその影を一括し、脅迫現場にストップをかける。それに合わせ、部下達が次々とデバイスを構えた。 「管理局の者だ。両手を挙げて投降しろ」 なにも答えず、オレンジ色のタイツスーツを身に着けた女がこちらへ振り向く。 その頭には銀色のバイザーをつけ、手にはさっきも言ったが刀の類。 間違いない。コイツは本局から連絡のあった、『アレ』と風ぼうが似てる。くそ、まさか本当に来るとは。 『時を経て、兵士達も随分様変わりしたようですね』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 古鉄≪ついに来るわけですか、あれらが≫ 恭文「なんだよねぇ。パーペチュアルもそうだけど、徐々に募ってきた不穏な影が牙を剥き始めます」 フェイト「HP版とは条件がいろいろ変わってきてるし、不安もあるよね。特にヤスフミは」 恭文「まぁ、なんとかするよ。こういう時のために鍛えてるんだし」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ――どうも、久しぶりなジン・フレイホークです。みんな、夏休みの予定はもう決まったかな? 俺は決まったぞー。爆破&殺人犯をしばくためにミッドへ行くんだ。……ちくしょおっ! あのステーキ一枚じゃあやっぱ足りねぇっ! てーか本気でどうなってんだよ、マリアージュはよっ! なんだよこれ、青春の無駄使いじゃねっ!? 青春そのものが大きく削られてねっ!? でも……しょうがないか。さすがに放置できないし、ここまで来たら事件の真相をなにがなんでも見てやる。 それであれだ、犯人はしばく。ヤスフミじゃないが、そりゃあ拳もわなわなさせるさ。 というわけで俺達は本局をささっと歩き、ミッドへの移動を開始。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、ステーキと言えばジン。ジンと言えばステーキでお馴染みな、ジン・フレイホークもちょこっと出てきます」 (『ふざけるなー! そんなキャラ設定は、真・神様もしてないだろうがっ!』) 恭文「大丈夫だよ、ジン。その分僕がステーキ食べておくから」 フェイト「ヤスフミ、顔顔っ! またドSになってるからっ!」 古鉄≪当然ながら、書き下ろしの方も絶好調です≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「天下一品に限らず、京都のらぁめんは超濃厚――『京料理とは凶料理』とよく言ったものです」 「なんですか、その単語っ! 僕知らないんですけど……辺里君はっ!?」 「分からないよっ! ――あー! 蒼凪君も凄い頷いてるー!」 「実は京都のラーメンは、二郎に負けないくらいの重量級が揃っているのよ。 天下一品はチェーン展開している関係で、その中では有名な方だね」 「スープはあっさりとこってりの二種なんだが、このこってりが凄い。 ポタージュみたいにドロリとしてて、箸が立つなんて形容されてる」 そうは言ってもみんなには想像しにくいところだ。そもそもそれはスープなのかと、疑問すらあるだろう。 スープと言えばどの店も、基本はサラリとしたものだ。それは混ぜそばも変わらない。 ここは実際食べてみないとどうにもならないだろうから、話を進める。 「これもなぁ、二郎に負けず劣らず中毒性が高いんだよ。そして好みが大きく分かれる味だ。ちなみに海里君は」 「実は頂きました。俺は気に入ったのですが、確かに癖の強い味ですね。嫌いな方はとことん嫌いかと」 「だよなぁ。俺の知ってる刑事さんは……あー、地球で仕事してるおっさんだけどな? その人は天下一品をこう形容していた。――世の中には二種類の人間がいる。 それは天下一品が好きな人間と、大嫌いな人間のどちらかだと」 「ラーメンで世の中をカテゴリーって、なんかおかしくないかなっ!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ フェイト「あれ、本編はあれだけ?」 恭文「ネタバレがかなり多くてさ。特に番外編はほとんどいいところが出せない」 フェイト「あぁ、それで」 古鉄≪毎回サンプル選びにも苦労しています。というわけで、ドキたま/だっしゅ第4巻、是非お手に取ってみてください。 まだまだ修行中ではありますが、挿し絵などもつけておりますので≫ フェイト「よろしくお願いします」 (よろしくお願いします。 本日のED:Hearts Grow『そら』) [*前へ][次へ#] [戻る] |