作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第29巻経過報告:02(サンプルあり)(2019/7/29)
古鉄≪というわけで、続いてのサンプル報告です。とりあえずパイロット版を中心に≫
恭文「よっと!」
(蒼い古き鉄、ピザ生地を指先で回転……回転……ひたすらに回転)
あむ「……仕事しよう!?」
古鉄≪あなたが素直に食べられないから……≫
あむ「黙れ馬鹿ぁ!」
フェイト「えっと、ヤスフミは私が第四異聞帯をクリアしたから、お祝いしてくれるの。カレーピザ」
あむ「え、まだクリアしてなかったの!?」
(イベント、立て込んでいたからね)
古鉄≪ではピザができ上がるまでに、あどべんちゃーSeason2パイロット版を見てもらいましょう≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
小文君、サポートだけと言ったのに……いや、言うまい。連れてきた僕が背負うことは、きっちり責任を取る覚悟だ。
恭文の方も乱戦を上手く離しつつ、対処してくれている。
だが問題はやはり……メタルグレイモンの方で……!
≪Icicle Cannon≫
大輔達はやはり、手を出しあぐねていた。
仕方ないのでデュランダルを構えて、氷結砲撃をチャージ。
「……アグモン!」
すると太一がメタルグレイモンに近づき、射線に……慌ててデュランダルの切っ先を上げて、砲撃キャンセル。
「やめろ! 太一、離れてるんだ!」
「いいから黙ってろよ!
アグモン……俺のことが分かるだろう!? 俺だ! 太一だ!」
『話しかけても無駄だよ』
デジモンカイザーは頭に打ち込まれた杖を伏せて避け、背後になぎ払い。
それが防御されてしまうも、直ぐさま槍を引きながら連続刺突。
恭文は右薙・左薙と連撃で払い、かと思うと後ろに飛んだ。
そうして自分を捕らえる歪みを回避しつつ、背後へ振り返って左のサイファーで右薙一閃。
待ち受けていたスカルサタモンと斬撃をぶつけ合いつつ、右のサイファーで刺突……。
それでカイザーの槍を切っ先から捕らえ、せめぎ合っていた。
◆◆◆◆◆
『だからね、こういうこともできるんだよ……!』
メタルグレイモンの肩をカイザーが強く踏みつける。
すると周囲の地面が次々と破裂。
それがメタルグレイモンに吸収され……。
『GYAAAA……AAAAAAAAAAAAA!』
「アグモン!」
プリズムが、失われた腕の代わりに現出。しかしそれは次々と研ぎ澄まされ、解像度を上げるように一つの姿を映し出す。
恭文が切り捨て、失ったはずの腕になった……!
「い、伊織ぃ!」
「……恭文さんが以前、ガブモンにやったのだ。
プログラム操作による強制肉体修復」
「でも、全然違うみゃあ!」
「うん……!」
『――いや、同じだよ。実は彼がガブモンにやっているのを見て、便利そうだから練習したんだよ』
「練習……!?」
『でも加減が難しいねぇ。この僕としたことが、ここまで上手くできるのに百ほど失敗してしまったよ』
……その数の意味は、もはや問いかけるまでもなかった。故に伊織も、嫌悪感と怒りが混ざった表情を浮かべる。
「お前は……それでなんとも思わないのか!」
『おいおい、それはお互い様だろ?』
◆◆◆◆◆
ちぃ! あのボケナスが! こうなったら転送魔法で拾って。
『……おっと!』
でもそこでカイザーが目の前に出現。唐竹に打ち込まれたランスを、サイファー二刀で防御する。
足下が砕けんばかりの力……それを全身で受け止め、跳ね返し、鋭く回転蹴り。
フォーミュラの力を纏わせ、刃とした足は、カイザーが咄嗟に出したハリネズミ状のエネルギー針をへし折り、胴体を蹴り飛ばす。
まぁ僕の足もそれなりに傷ついたけど、とりあえずは問題なし!
「そうはさせない……ってかぁ!?」
今度はスカルサタモン。刺突を右薙に払うと、奴は転送。
そうして六時・三時・八時・十時・二時・一時・五時方向から次々と転移・切り抜け。
目も眩むような連撃を次々と裁きながら後ろに下がり、着地した途端に足下へ空間接続。
自由落下のまま開けた穴へ落ちて……十字方向から迫ったカイザーの刺突をすれすれで回避。
そのままメタルグレイモン側の方に出てくるけど、その途端黒い転送に囚われる。
今度は間に合わなかった……! 天地が逆さのまま出現して。
「ネイルボーン!」
至近距離で放たれた砲撃……それが、コンマ何秒という暇すら与えず迫る。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪はい、というわけでHP版よりずっと早く出てきたスカルサタモンも加え、三つどもえの戦闘となりました≫
恭文「ようは楽しくドンパチだね!」
あむ「違うから! つーかウズウズするなぁ!」
(蒼い古き鉄、生地を打ち上げたらしい)
あむ「というかどうするの、これ! 完全に大輔達が戦力外じゃん!」
恭文「それも仕方ないのよ。だって……デジモンカイザーが全部の原因だし」
あむ「はい?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あのやろぉ……フレイドラモン!」
「駄目だ、大輔……」
「なんでだよ! 数の上では」
「まずおれ達が、大輔達を守り切れない!」
「は……!?」
「賢明だ。……あれは超完全体と言ったところだしな」
キュウビモンがこちらによって、警戒しながらそう告げると……大輔達の顔が引きつった。
「超完全体……!? なんだよそれ! エンジェウーモンやエンジェモンと何が違うんだよ!」
「あくまでも私の勝手な呼称だ。……完全体にもピンキリがあってな。究極体とほぼ同質の力を持った個体も稀に存在するんだ」
「アレがその上位個体……では、メタルグレイモンやエンジェウーモンでは」
「相手にならない」
「安心しろ。オレは強ぇ奴と喧嘩がしたいだけだ。手出ししてこなきゃあ……お前らなんざ相手にしねぇよ」
「……………………!」
その程度だと……そんなもんだと奴は笑う。
だがあざ笑われた大輔は……僕達は、それに対して何も言えず、ただ噛み締めるしかなかった。
「んじゃあまぁ、早速条件だ。……取り引きしねぇか?」
「取り引き……!?」
「大したことじゃあねぇよ。デジモンカイザーを止めるのは手伝ってやる。
その代わり奴をきっちり止めたら、その身柄は引き渡せ」
「なんだそりゃあ!」
彼は予想通りに、こちらに交渉を持ちだしてきた。
……目的があるだろうとは思っていた。でなければ、倒しやすい奴ら……大輔達から排除していくだろうからな。
◆◆◆◆◆
つまりはそういう勝負だ。
ギリギリのところでコイツを出し抜けるか、そうじゃないか。
これからはそういう腹芸を求められる……あとは。
”それで、できるだけ情報を引き出す”
上手く行くかどうかは微妙だけど……それでも必要だと、スカルサタモンをちらりと見やって。
”まぁさっきも話に出たけど、おかしいもの。
基本は普通の人間である一乗寺賢を……生きたまま欲しがるって”
”手ずから処刑じゃないとすると、一乗寺賢君には何か……デーモンほどのデジモンが必要とする、何かがあるんだよね。
それは私には分かるけど……というかヤスフミ、これだと余計に生きたまま確保しないと”
”これだとゲンナイ達が気にしていた暗黒デジモンの動きも……全部一乗寺賢君が原因だしね”
”うん……!”
フィリップ君の検索結果……一度現出したというミレニアモンを、太一さん達と倒した過去。
その上でマクラモンとキメラモン達も驚愕する、デーモン一門の動き。はっきり言うけどただ事じゃない。
もしかするとデジモンカイザーになったのも、その辺りが原因かもしれないし。
◆◆◆◆◆
「まずタケル、奈津子さんにはおのれから借りた本数冊を預かってもらった」
「…………へ?」
恭文がとてつもなく嫌なことを言いだした。
いや、言っていることは普通なんだ。でも……こう、無性に寒気が……!
「いや、待って。本なんて僕、貸した覚えが」
「嫌だなぁ、借りたでしょ。
……小池栄子さんが乗っていた週刊誌数冊……R18なグラビアも載っていたやつ」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「……なぁタケル、”なつこ”って誰だ?」
「うちのお母さんだよ!」
「何やってんだてめぇ!」
「本を返しただけだって」
おい、コイツ最悪だぞ。
親に……それも母親に! そんな本を借りたと! そう言って返してきたのかぁ!
しかもタケルの様子から見るに、借りたなど嘘っぱちじゃないか!
「あ、太一さんから借りた本も本局と実家の方に返しておきました」
「は……!?」
「あのグラビア凄いですよねー。まさか熟女趣味があったとは……しかも無修正のAVディスクまで、本の内側に仕込んでいたなんて!」
「はぁ……!?」
「預かった局員も、お母さんも、苦笑いでしたよ! そんなに布教したかったのかって!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――!?」
更に最悪さが重ねられたぞ!
太一にもやっていたのかぁ! というか、肉親がいる前でそれを言うかぁ!
「あ、ヒカリにも借りていた本を返したから」
「うん…………私!?」
「ほら、あれだよあれ。絶対いいからってお姉ちゃんに鼻息荒く勧めていたR18BL小説。
おかげでお母さんが凍り付いていたよ」
「…………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
というか、その肉親にもやっていたぁ! お前、それは仕返し……だよなぁ! それ以外の理由がないよなぁ!
「なにやってるのぉ! 嘘だよね! そんなの嘘だよね!」
「それはないよ。週刊誌にはおのれらの指紋もべったり……袋とじの方にも付いているって見せたんだよ?」
「それ偽装だよぉ! というか、待って……ほんと勘弁してよぉ!
先日のあれから、母さんがよそよそしくなってぇ! ちょっと泣いたんだからぁ!」
「というか、私…………はまだいいか!
お兄ちゃんも、そんな印象を持たれた上で保護されるのぉ!?」
「それは自業自得でしょ」
サラッとそのワードを使うな! 完全に偽造だろうが! なんだったら訴えるぞ! そして勝つぞ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あむ「……なにしてるのぉ!?」
恭文「やり方を変えたんでしょ。真の仲間になるために」
あむ「それ駄目なやつじゃん!」
(『あなたも家族になりましょう!』)
あむ「浮かれてるルーラーゴリラは出てこなくていいから!」
恭文「というわけで、やっぱりカオスで混乱なあどべんちゃーも含めつつ、話は進んでいきます。お楽しみにー」
(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:JAM Project『HERO』)
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