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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
豪快な奴ら第10巻経過報告:03(サンプルあり)(2019/6/24)
[TOMATO] とある魔導師と古き鉄と豪快な奴ら 第10巻『帰還侍』



古鉄≪というわけで、豪快な奴ら第10巻が2019/06/23に発売。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫

恭文「よろしくお願いします。
……それでですね、実は経過報告その1で言っていた、『愚者の贈り物』が仕上がりまして……既にメロンブックスDLSさんにデータをアップしました」

古鉄≪まだ追加修正版は登録完了していないので、そちらは確認次第トップページにてご報告します。
なので話数としては、十三話となります≫

(はい、特別書き下ろし二話追加されます)


古鉄≪そう、二話です。戦闘シーンも絡めたら、一話じゃ収まりきれなかったので≫

恭文「というか、二話目のほとんどが戦闘シーンになった……」


(おのれディケイド!)


恭文「やっぱ変身形態を切り替えながら戦うと、文量が……!」

古鉄≪でもそれをやらないと、醍醐味がないですからね。多様性とか言われても、多様性がないように見えますからね≫

恭文「テレビみたいに尺が決まっているなら致し方ないけど、同人小説だしね……やっぱり頑張りたいとも思うわけで」

古鉄≪そんなわけで、今回は書き下ろしの方をご紹介です。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「…………カルト集団化の時間が短いんだよ」


ちぐはぐなのは、別に姫川早輝誘拐偽装事件だけじゃなかった。

他の部分も……演劇部は齟齬と言える何かが見受けられて。


「これだと最低でも一か月……最長でも半年足らずで、部を掌握したことになる。それも部長である琴葉の目を盗みながらだ。
部活が毎日あるにしても、放課後の一〜二時間でしょ? どう考えても異常な速度だよ」

「姫川さんが女性であることを生かし、男性部員をハニートラップで……とか言うのなら、まだ納得できるんだけどね。
……でも、実際には女性部員も彼女のシンパ化しているんだ」

「確かにそれは……」

「不自然、だね」


なぎひことりまも、奇妙なものを感じ取ってくれたのか……表情が険しくなる。

そこで海里がさっと眼鏡を正す。


「更に言えば、そこに田中さんが巻き込まれていないのも不自然です」

「……コトハもグルだってのか!?」

「まぁここは彼女の引退が確定的に……というか、アイドルデビューが決定してから、シンパ化が始まったとも言えますが。
実際畑さんが教えてくださった部活動周辺の変動についても、彼女は特に問題だとは感じていません」

「まぁ、それはあたしにも分かる。それならコトハから言いだしているはずだ」

「今の部員達を……活動方針を信頼しているって言えば、聞こえはいいけどね」


でも逆を言えば、現状維持で……それを不安に思う部員達の心情を鑑みてはいない。

たとえ敵意に近い物がなかったとしても、溜まっているものがあれば……うん、やっぱり琴葉は…………触れないであげようっと。


「でもでも、それだと余計におかしいよ! やっぱり一か月足らずで……そんな、一気に纏まっちゃうの!?」

「だからあるんだと思った。
姫川早輝には、”それができるだけの何か”がね」


◆◆◆◆◆


――そうして少し歩き、演劇部の……わりと大きめの部室にはせ参じる。

あくまでも小学生として挨拶すると、ジュリアがとても怪訝そうな顔を……。


「……ヤスフミ、お前……コナンか?」

「二年もやればもう慣れるって……」


そんな会話をしつつ、怪訝そうな演劇部の人達に笑顔を振りまく。


「――まさかあの聖夜学園の子達と、部長が知り合いだとは……」

「つい最近知り合ったの。そこは……こっちの恭文くん経由で」

「そうそう、それもビックリしましたよ! だって、暫定でも世界チャンピオンなんですよ!?」

「だから765プロの方でも、ガンプラバトルを教えることになりまして。
……そうしたら琴葉さんの部活で、いろいろ大変なことが起きていると聞きまして」

「心配してくれたってこと? ただ、それなら大丈夫よ。タチの悪いイタズラだし」

「みたいですね。いや、実は僕の知り合いには……忍者やら、香港警防隊で働いている人もいまして」


軽いプレッシャーをかけておくと、全員の視線が……一斉に鋭くなる。


「僕もそっち関係で、武術の訓練をさせてもらっているんです」

「恭文、古流武術の達人なんだー! すっごく強いの!」

「そう……それは、凄いわね……」

「まぁ自慢するようであれですけど、琴葉さんからお話を聞いたのも、765プロのプロデューサーさんが勧めたからなんです。
僕がそういうツテを持っていて、いざというときに協力をお願いできるからと……」

「僕達はまぁ、そんな蒼凪君の付き添いというか、補佐みたいな感じで……」

「ありがとう。ただ、さっきも言った通り」

「あくまでも、万が一の備えですので」


あくまでも宥和政策。備えあれば憂いなしの精神……そう唯世が押し切ると、副部長……だったけ?

とにかく眼鏡の子は、少々いら立ち気味に視線を細める。


唯世はその隙を見逃さず、一つの爆弾をぶつける。


「それでもう一つ……これは、田中さんの仲間でもあるみなさんを信頼して、お話することです」


◆◆◆◆◆


――そして、学園祭当日。


あっちこっちで模擬店が開かれ、わたしが出るコンテストも午後一時から。

今日は演劇部の練習もちょっと控えさせてもらって……元気を出すために、学祭を周りまくる。

模擬店のケバブを朝ご飯代わりに購入して、中庭に。
香ばしいスパイスの匂いにドキドキしながら、しっかり空を見上げる。


うーん、よく晴れてるなー。これで……きっと……今日は……。


「やっぱそのケバブですよね」


すると……後ろからあの、蒼凪くんが近づいてきた。


「隣、いいですか?」

「いいよー」


……昨日のことがあるからちょっと警戒していると、その子は私の隣に座って、騒がしい学校を広く見渡す。

というか、その手にはわたしと同じケバブが……。


「あ、それー! ……もしかしてつけてた?」

「違いますよ。ケバブ、トルコで食べてから大ファンで」

「トルコ!? え、海外旅行とかするんだ!」

「アルト達を連れてぶらっと……元々旅や冒険が好きなんです。
だから忍者や警察のお仕事とかを手伝って、そのお金であっちこっち回ってて」


それで蒼凪くんは、ちょっと変わった携帯で……写真を見せてくれる。

……海外の写真だった。雰囲気が日本と全然違う。


外国の子どもや、おじさん達と撮った写真もある。

笑顔で、いろんなところに立っていて……それを見てドキドキしちゃう。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、特別書き下ろし追加の二話はこんな感で解決まで進みます。
……なお今『で解決まで』で変換したところ『デカいケツ』となりました」

古鉄≪なんの報告ですか≫


(ビックリした)


恭文「で、書き下ろしについてはネタバレも多いのでここまでになるんですけど……せっかくなので、十一巻に掲載予定の本編部分を軽くお見せしようかなーと」

古鉄≪あ、それがありましたね。実は尺の問題で次巻に回したところが……一話分くらいありまして。
こちらについては、また幕間のパイロット版になるかなぁとは……≫

恭文「ではどうぞー」1


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


四つ目のヒモを……砲弾の角度を少し修正した上で、一気に引く!


「もういっちょ!」


その砲弾は殿様達を……壊滅寸前な鉄砲隊達を更に飛び越え、奥に控えていたアヤカシディエンドに狙い違わず飛んでいく。


「……!」


奴は咄嗟に高速移動で回避……しかし、着弾と同時に生まれた爆発と、まき散らされた火の弾に身体を撃ち抜かれ、よろめいて停止。

……それを……集団戦の中できっちり見据えた上で、次の文字を書く。


「むぅ……これ、シンケンジャーの戦い方じゃ……」

――砲――

「当然」


どうやら奴は、僕があの姫様達になんと呼ばれているか知らないらしい。


「僕、侍じゃないもの」


使い捨ての大砲を地面ごと再変換し、弾を装填。

もういっちょブッパするけど、奴は頭の板から次々ナナシ連中を出し、盾にする。

さすがに爆発には煽られるけど、ダメージはない……となると。


≪これは、取り付かないと駄目なの!≫

「だね」


接近すれば、さすがにあの無限増殖は防げるはずだ。

それにライダー召還も……正直それが一番厄介。

茉子さんとことはさん中心で対策は整えたけど、それでも初見相手……何が飛び出してくるか分かったもんじゃない。


となれば…………再び砲を再構築。


◆◆◆◆◆


「ん……ん……ん……!」


こちらがまたアヤカシを切り払っている間に、カードが装填され、トリガーが引かれる。


≪KAMEN RIDE――Mage・Baron・Kurokage Trooper!≫


――シルエットが幾重にも広がったかと思うと、それが集束。

だが……なんだアレは。


一人は琥珀色の宝石を思わせる仮面に、同じ色のスーツと黒いアーマー。

右手は巨大な爪になっていて、腰のベルトは手の平……両手中指には指輪を装備している。


もう一人は左右非対称のアーマーを装備している、西洋騎士甲冑。こちらはまだ分かりやすいが……。


もう一人……というか、追加で出てきた三人は、黒頭巾に甲冑、ゴーグル型の忍者っぽい奴らだった。

その両手には十文字槍……宝蔵院槍とも呼ばれるものを携えていて。


「なんだなんだ! あれもライダーなのかよ!」

「蒼凪、なんだあれは!」

「知らない……海東!」

「仮面ライダーメイジとバロン、黒影トルーパー。
魔法使いと騎士、そして兵隊って感じかな」


魔法使い、だと……どういうことかと思っていたら、宝石ライダーが右手をベルトにかざす。


「……!」

≪エクスプロージョン……ナウ≫


◆◆◆◆◆


「海東、行くよ」

≪でも、ドライバーがないのに……≫

「それも問題ないよ、地獄まんじゅう君」

≪ジガンなの! ジガンスクード・ドゥロ!≫


そう、問題なかった。海東は銀色の……ファイズドライバーに似たベルトを取りだし、腰に素早く装着。

これまた白い折りたたみ携帯≪サイガフォン≫で、変身コードを入力。


≪3・1・5≫

≪それは……いえ、あなたなら持っていますね≫


うん、持っていて当然だ。だってファイズの世界……海東が初登場した会でも、このベルトは出てきた。

そして僕がダブトの僕からもらった地のベルト≪オーガギア≫は、これと対を成すものだから。


……だから僕も、それに合わせたキーを取り出す。


「「――変身!」」


海東が畳んだサイガフォンを、ファイズドライバーにセット。そのままベルトに装填する。

それと同時に僕も、キーをデバイレーツに装填・アンロック。


≪仮面ライダァァァァァ! オォォォガァァァァァァァァァ!≫

≪≪――Complete≫≫


僕は金色のフォトンストリームに包まれ、一瞬でオーガに変身。

海東はピンクに近い紫のストリームに身を包み、そこからアーマーが展開。


オーガとは対照的に、白を中心としたアーマー。顔は『Ψ』を基調とした複眼になっている。

胴体中心部の、紫のコアパーツも大きく目を引く。

その背部には、大型のバックパック≪フライングアタッカー≫。


更に両脇をヴェスバーが如く変形させることで、ブースターライフルモードを使用可能。

そのトリガー兼操縦桿にファイズフォンのミッションメモリーをセットすれば、トンファーエッジモードに早変わり。


そう、このライダーは空を制する……これこそ仮面ライダーサイガ。

劇場版555≪パラダイス・ロスト≫に登場した、劇場限定ライダー。

オーガと対を成す≪天のベルト≫で、コイツに草加も……でも、オルフェノクじゃないだろうに変身できるとは……!


僕のオーガやオーガもそうだけど、ファイズの世界で作られたベルト、いろいろ変化しているみたい。


◆◆◆◆◆

「問題なし」


この世界にも魔術協会や聖堂教会があることは、既に調査済み。そこは黒子さん達のおかげで助かった。

だから……デバイレーツを取りだし、右手を胸元に当てて……意識集中。


「……来て……古き鉄!」


――さっきのインロウマルと同じだ。

思い出し、反すうし、憧れながら、力を手に掴む。

だからほら……取り込んだ僕自身のキーは、簡単に手の中に現れて。


すぐキーブレードを展開し、デバイレーツに装填……アンロック!


『変身!』

≪とあるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! 魔導師ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!≫

≪――Riese Form≫


デバイレーツから放たれた、鉄のマーク。それが反転してくるので、そのまま受け止める。

するとシンケンアイゼンの変身が一瞬で解除され、僕の姿は元の魔導師となる。


「な……! おいおいやっちゃん、それは!」

「さて」


ジガンのカートリッジを三発ロード。


「魔導師の復活と行こうか」


◆◆◆◆◆


あらかたのことが片付き、恭文さん達も無事に京都へ戻ってきた。

それで私とありすちゃん……奏さんのことも受け止めてくれて。

でもホッとしたのもつかの間。デートのやり直しでお出かけです!


それで、デートとしてはちょっと不釣り合いではあるんだけど……食べ損なったラーメンを。


「恭文さん、昨日お目当てにしていたところって」

「≪ラーメン荘 夢を語れ≫ってところでね。京都の二郎系ではトップクラスなのよ」

「二郎系ですか!」

「やっぱりスタミナがほしくて……ただ、別のお店もいろいろあってね」

「別の?」

「ここ、京都の中ではラーメン激戦区なんだよ」

「大丈夫です! 私も頑張ります!」


初デートがラーメン屋さん……ちょっと予定になかったけど、でも問題なしと笑う。


「それに、私もスタミナはほしいですし」

「そっか……だったら、ごめんね」

「え」

「実は温泉が目当てなんだ」

「え……!」


温泉…………温泉!? え、もしかしてあの温泉ですか! というか、京都って温泉地でしたっけ!


――まずは京都駅に向かい、そこでバスに乗ります。

一時間というわりと長い乗車時間……恭文さんと隣同士で、窓の風景を……都心から山間に近づいていく風景を眺めながら、のんびり旅気分。

大原バス停というところで降りて、そこから十分ほどのところに……山荘というか、旅館があって。


「ここここ……! 日帰りプランで温泉と食事が楽しめるんだ!」

「日帰りでいいんですか!」

「だから気軽なんだよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、こんな感じで十一巻も進む」

卯月(本編)「……温泉に行きましょう!」

恭文「いきなりなに!?」

卯月「だって、ヒーローワールドの私とは、キスまでして……私、頑張ります!
あの……どなたかの拍手にあったみたいに、別世界の私と一緒に御奉仕も……頑張ります!」

恭文「落ち着けぇ! 卯月、目が怖い! というか、卯月はそのまえにグラブル映画の撮影が」

卯月「私もコードギアス世界で頑張りますからぁ!」

恭文「話を聞いてぇ!」

古鉄≪……自業自得ですね≫

ジガン≪なのなの≫


(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Build Up』)



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