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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
豪快な奴ら第10巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/6/22)
[TOMATO] とある魔導師と古き鉄と豪快な奴ら 第10巻『帰還侍』



古鉄≪というわけで、豪快な奴ら第10巻がなんとか完成。全十一話となっています≫


(内容は短編も含む形で。
本編五話。
書き下ろし四話。
番外編二話となっています)


恭文「もしかするとここにまた一話追加するかもーって感じかな。
前回やった琴葉絡みのお話、実はいいところが書き上がっていなくて」

古鉄≪とりあえず今回は、本編の方をご紹介ですね。
……と言っても幕間のパイロット版でやったところはすっ飛ばして……≫

恭文「そっちは本当にパイロット版だったから、いろいろ追加はしているけどね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「嘘、です……」


アーニャはまた、一年前みたいに現実逃避を続けていた。
純粋な分、裏切りや悪意に弱く、目を逸らしやすいのは相変わらずみたい。


かく言う僕は、デスクの一つを借りてデッキ調整。

まずは赤デッキから……やっぱり、意識するのはアルティメット・ストライクヴルムなわけで。


『ようやくデッキ調整ができるのは有り難いが……どういう構築にする』

「とりあえず、リバイバルや新効果のスピリットを試しておきたいんだよね。
ブレイヴも使ってみたいし……そこでアルティメットも選択肢として仕込めれば」

「や、恭文君……いいのかな。あの、大変な感じだけど」

「いいんですよ。専門家もいるんですから」

「あぁ……丈瑠さん達だね」


……え、大人しいって? それも仕方ないのよ。


「まぁ僕も実際にアヤカシとやり合いましたけど、やっぱり数としては殿様達には負けます。
……というか、それだって専門家である志葉家の情報があればこそですから」

≪外道衆……及びその大将である血祭ドウコクと、数百年に亘って戦い続けてきましたからねぇ。
その間に蓄積したデータが膨大なのは当然ですし、強力な武器になるのも当然ですよ≫

「武器?」

≪武器でしょ。成功・失敗も含めた様々なデータは、事件解決の足がかりになります≫


◆◆◆◆◆


「あの、お願い! きらり達も説得する! そうしたらなんとかできるよね!」

「それは」

「…………そんなものはない」


凛と莉嘉ちゃん、きらりの声に冷たく応えたのは……殿様だった。


「殿」

「まぁまぁ流ノ介さん」


さすがに見かねたらしい流ノ介さんを、ちょっと止めておく。


「殿様自ら下々のものに説教をしようとしているんだから、温かく見守りましょうよ」


それでマジックは…………うん、やっぱりサジッタフレイムは入れたいな。アニメでも印象的だったし。

REVIVAL版は効果も拡大しているし、いざってときは頑張ってくれるはずだ。


「全力の優しさを持って」

「カードを弄りながら放つその言葉の端々に、全く優しさを感じないのだが!?」

「そうだよ、恭文君! せめてほら、話に集中してー!」

「美城敦実は殺す。アヤカシも殺す。卯月も、この世の誰も傷付けさせない。
もちろん撮影の邪魔はさせないし、その邪魔をする奴らも蹴散らす」


淡々と自分の意見を告げると、良太郎さんが……みんなが唖然とする。


「全ては元の世界に帰って……撮りだめされているアニメを見倒すために!」

「ちょっとぉ!?」

「だってー! 最近ハマっているアニメがあって! 『侵略!イカ娘』って言うんですけど……あとあと、SDガンダム三国伝!
それにとおとめ妖怪ざくろって少女漫画のアニメも……あ! ヒロインが中原麻衣さんでー♪」

「それ、今僕達に言われても一番困るやつだよぉ!」


◆◆◆◆◆


「ことはさんは馬鹿なんですか」

「恭文君!?」

「そやかて、こんなん可哀相やないか!」

「馬鹿、なんですか?」


もう一度問いかけると、ことはさんが停止する。

そこまで言われることをしているのかと、瞳を振るわせながら。


「そんな止め方で止まるなら、大の大人がここまで言いませんって。
……なにせそうやって呪詛を振りまいて、コイツらの誰かが自殺でもしていい……本気でそう思っているんですから」

『――!?』

「それを背負う覚悟がなくちゃ、人に”死ね”なんて言えないでしょ」


笑顔で監督達に問いかけると……全員が意気消沈する。


……言霊というのがある。口にした言葉は、それだけで力を持つ。悪意ならなおさらだ。

残念ながら善意より、悪意は容易く、力強く出しやすいものだ。

その力で、コイツらの誰かが……押しの弱い緒方智絵里などが自殺したら、誰が責任を取るのだろう。


「……ほらね?」


軽くお手上げポーズを取ると、ことはさんが意気消沈……。


「でも……バトルで決めるのも、いいのかなぁ……。もう一度、冷静に話し合いとかで」

「みなさんー! どんどんCPやクローネを罵っていきましょう!
覚悟の元に超えたからかに叫ぶのです! 死ねと! 死んで詫びろと! このクズ共がとー!」

『いぃ!?』

「大丈夫大丈夫! あそこまで叫べたんだから! ……さんはい!」

「煽るな貴様ぁ!」

「そうだよ! 待ってー! 認めてない! それは駄目ー!」


良太郎さん、そんなに必死に止めなくても……流ノ介さんも、顔が近い。なんかウザいから。


「だって良太郎さん、泥仕合がいいんでしょ?」

「話し合いって言ったのにー!」

「こんな有様でできると?」

「それはそうだけどー! というか、バトスピ……できる子がいるの!?」

「大丈夫ですよ」


……そう言いながら、すっと……僕が指差すのは。


「あの子だよね、アルティメット・アポロドラゴン」

『……アイツから、アルティメットの気配がする』

「え……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、久々にバトル……サーガブレイヴ的に、いつの間にか環境が進んでいるけど気にしない方向で。……プレミしていたらどうしよう」


(実は三回くらい丸々書き直した罠)


恭文「そのせいなんだよねぇ、時間がかかったの……。
ただまぁ、いきなりサーガブレイヴとか出す感じではないので」

古鉄≪さすがに激変すぎますからねぇ。
創界神ネクサスREVIVAL編やらも盛り込みつつ、スピリットもアルティメットに対抗していくぞーって感じに≫


(なので今のところ封印やら起動やら、Sバーストを能動的にがしがし使う感じではなかったり)


恭文「でもね、書いていて気づいたの。……僕はブレイヴが好きなんだって」

古鉄≪ブレイヴスピリットとか、テンションが上がりましたからねぇ。
では、そんなバトルの様子もどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「メインステップ。ブレイドラX(テン)をコスト0・レベル1で召喚」


何がXなのかよく分からないけど、ちょっと凜々しいブレイドラを場に出して、ソウルコア一個を載せる。

さて、あとは……お楽しみはここからだってやつ?


「創界神ネクサス≪馬神 弾≫をコスト1で召喚」


通常コア一個でコストを払い、場にカードを置くと…………背後でブレイヴ時代の馬神弾がー!

というか、なぜアニメのキャラがこっちでカードに!?

こっちでもブレイヴがやっていたってことかな! そうなのかなー!


「それは……創界神ネクサス……。あなたは、いつ」

「ついさっきからの長い付き合いだ。
……創界神ネクサス≪馬神 弾≫の配置時効果。
自分のフィールドに同名創界神ネクサスがなければ、デッキの上から三枚をトラッシュに置ける」


というわけで、トラッシュにカード達がゴー!

………………でも、落ち方が……とても酷かった。


一枚は≪鋼鉄雷王イグリディオス・Z≫。このデッキが誇るもう一つのキースピリット。

…………それで二枚目と三枚目は……メインのキースピに選んだ『太陽龍ジーク・アポロドラゴンX』だった。


「……………………」


え、嘘……三積みしていたんだよ? それでこの落ち方!?

あり得ない……こんなのはさすがにあり得ないー!


「…………恭文君、それ……」

「相変わらず運勢最悪にゃ……」

「やかましい!」

「だからミサイル直撃とか食らうにゃ」

「ちびアイルーも同じだからね!?」

「そうだったにゃー!」


◆◆◆◆◆


「メインステップ。六分儀剣のルリ・オーサをコスト2・レベル2で召喚。
不足コアはブレイドラXから。ブレイドラXはレベル1にダウン」


羽を震わせ、出てきてくれるルリ・オーサ。


「更に召喚時効果。ボイドからコア一個ずつを、自分の赤のスピリット二体に置く。
コスト三以上の星魂スピリットが召喚されたので、創界神ネクサス≪馬神 弾≫にもコア一個を追加。
創界神ネクサス≪馬神 弾≫はレベル2にアップ」


次々と生まれるコア。気分は億万長者……といかなくても、大分安定はしてきた感じかな。


……本当はもうちょっと取っておきたかったけど……どうも向こうさんは、ライフ狙いじゃないしね。


アラタさんが使っているのを見て、取り込んで正解だった。これでこっちも選択肢が増える……!


「――業火の顎」


取り出したカードを袈裟・逆袈裟と振るい、生まれた炎を払うように一回転。


「閃光の翼!」


そのままX字の翼を背負いながら跳躍し。


「戦いの嵐を払う、新しき導となれ!」


カードをボードに投てき――。


「太陽龍ジーク・アポロドラゴンX――コスト2・レベル3で召喚!」


そのままボードに着地すると、フィールドの外側からのそのそと……塀を乗り越え、ジーク・アポロドラゴンXがはい出てくる。

そのまま巨大な翼を翻し、僕を飛び越えながら、フィールドにしっかりと両足で降りたってくれる。


「不足コアはブレイドラXから確保! ブレイドラ、ごめん!」

「きゅー!」


◆◆◆◆◆


「アルティメット・アイアンゴレム、お願いします……アルティメットトリガー、発動」


そこで派手にデッキトップが弾ける。


「森林のセッコーキジ×……コスト1」

「ヒットです……」


まるで樽のように野太い腕を振るい、アイアンゴレムが地面を叩く。

その振動がこちらにも伝わって……デッキトップが弾け飛んだ。


「コスト1につき、二枚破棄。
更にサファイアの彫像のアタックステップ時効果。
私のアルティメットトリガーにより……デッキが六枚以下しか破棄されなかったとき、更に四枚破棄させていただきます……」


サファイアの彫像が輝くことで、更にデッキが四枚弾け飛ぶ。

これで合計六枚……でも、まだ終わりじゃなかった。


「そしてアルティメット・アイアンゴレムの粉砕、発動……。
デッキをこのアルティメットのレベルと同じ枚数破棄します……」

『現在、アルティメット・アイアンゴレムのレベル4。よって四枚破棄となる。
そう、これで恭文のデッキは、合計十枚が破棄!』


派手にデッキが吹き飛び、次々とカードが……………………そこに、一枚のカードを見つける。


「あ…………」

『んぬぅ……』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけで………………トリガーでキーカードを落とされガードというわけにはいかず。
さすがに粉砕とかで落とされたら、本当にただ落ちるだけですからねぇ……≫

恭文「ぐぬぬぬぬぬ……!」


(蒼い古き鉄、こういうところで運が出る)


恭文「震えるな、バトルは続いている……」

古鉄≪自分に言い聞かせる台詞じゃないでしょ、それ≫

ブレイドラ(蒼凪荘)「くきゅ? …………きゅきゅー♪」

恭文「そうだよー。また一緒に頑張ろうねー」

ブレイドラ(蒼凪荘)「きゅー♪」


(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:バトルスピリッツブレイヴOST『ブレイヴ・メインテーマ』)




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