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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第27巻経過報告:02(サンプルあり)(2019/5/30)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第27巻『最期まで笑うために』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第27巻が販売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪というわけで、今回は書き下ろしの方をご紹介です。基本は日常話ですが……さて≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


……恭文くん達は相変わらず無軌道に暴れて……というか、恭文くんはいつもどうしてああなのかしら!


「雪歩ちゃん、恭文くんって相変わらず私に意地悪なんだけど……!」

「それは、えっと……やっぱりプロデューサー、気になる子には意地悪するみたい……ですしぃ」

「やっぱりそうなのね!」

「でも、私……そんなことされてないし……やっぱりひんそーでちんちくりんなのは、駄目なのかなぁ」

「あら!?」


攻防の中で完成を待ちながら、つい荒ぶっていると……雪歩ちゃんが落ち込み始めた。

と、というかこれって駄目よね。ほら、私がこう……自慢したみたいに……!


「メイドさんで誘惑しても、結局お泊まりで……添い寝だけだったしぃ……」

「添い寝!?」

「え、いや……あの……エッチな道具を持っても、いっぱいお仕置きしてくれなかったんですぅ!」

「何をしているの!?」

「だから、私が……ひんそーだからぁ」

「雪歩ちゃん、落ち着いて! というかあの、大丈夫よ! スタイルの比率的には私と同じくらいでし!」


あぁ、どうしようー! やっぱり私が悪いのよね! プレッシャーをかけまくったから!

とりあえず、雪歩ちゃんには……なんとか、落ち着いてもらって……!


――BuildUp!――


……というところで、突然システムメッセージ。

練成中だったアイテムが仕上がり……私達は慌ててかまどへ向かい、できたものを手に取る。


うん……うんうんうん! バッチリすぎて笑っちゃうくらいよ!


◆◆◆◆◆


「「……!」」


咄嗟に散開して回避するものの、刃の切っ先が肩を掠める。……それでも踏み込みながら、回転しつつ右薙一閃。


『ちぃ!』


落下するサリさんに合わせての、龍巻閃もどき……。

サリさんは槍の柄でこちらの斬撃をやり過ごしつつ、着地した途端に十字方向へ槍の穂先を跳ね上げる。

そうして同じように耐えていたあむを切りつける。あむは咄嗟に両腕のガントレットで防御するも、大きく吹き飛び……。


『……おらぁ!』


かく言う僕も、唐竹に襲う斬撃を左に避け……地面を転がり、三メートルほどのところで素早く起き上がる。

サリさんは槍を構え直すも、左腕には浅い傷。さっきの斬撃で何とか付けられたらしい。


『やっさんもそうだが、あむちゃんも随分やるようになった』

「当たり前でしょ」

「あたし達が、どんだけ戦っていると!?」

『……実は付き合ってんだろ』

「「絶対ないし! …………って、なに即行で否定してんの!」」

『そういうとこそういうとこ』


桜吹雪を手元で一回転させて、片手正眼に構える。

あむも問題なしと、左半身に拳を構えた。


『だがまだまだ……』


だろうねぇ……! サリさん、余裕綽々って表情だもの。

つーか……僕もそこそこ修羅場を超えてきたってのに、まだ差が埋まらないか!


”恭文……サリエルさん達、また強くなってない!?”

”一応前線からは引いているはずなんだけどねぇ……!”

「悪いが俺も鉄なんでな」


そうしてサリさんは、槍の切っ先を天に向けて……。


◆◆◆◆◆


ちょうどそこに木箱があったので、体当たり気味に砕いて……中のアイテムをキャッチ!


――コンバットナイフ――


わーお、ナイフだー。ガシャットコンバトライザーでもナイフがあるのに……というか鞭相手にそれは無謀!


「……小文君、それ貸して!」


でも早苗さんは問題ないみたい。ハンドガンで鞭の連続薙ぎを撃ち落としつつ、こっちに一声……。


「はい!」


僕も自分に飛んできた鞭をバク転で買わしながら、早苗さんにナイフを投てき。

早苗さんは大ぶりのナイフをキャッチして、一気に踏み込む。


「そんなんでぇ!」


それでも大丈夫だった。ナイフで流れるナイフを受け止め、やり過ごし……早苗さんは頬に傷を作りながらも前進していく。

だけど、その分また鞭が振るわれ、ガードで押され……こちらもガシャコンバトライザーのガンモードで援護射撃をするも、簡単に打ち払われる。


「くそ……!」

≪本当に人間ですか、あの人≫

「完全に魔女だものね!」

「あおあおー!」


他の変身……いや、駄目だ。大下さんのモノマネ効果まで消える。

となると、この状態を維持しつつ、打開策を…………一つあったよ!

というか、僕が使っているガシャットは、こういうときに効果を発揮する!


でもその前に――流れる音楽に通した魔力……それによる変則的なソナー。

今、音楽が流れる範囲全てが僕とアルトの領域。そこに入り込んだのなら、幾ら縮地であろうと捕らえられる。

でも今回は、そんな速度域の戦闘を捉えるためじゃなくて……単純な状況整理。


新規の宝箱、コイン……この状況を打開できそうなものはあるか。

鷹山さん達が使う分も取っておきたいし、なんとか節約できるかと思考を走らせる。


…………そうして一つの答えを見いだした上で、バトライザーをベルトに戻して……Bボタンをプッシュ!


≪キメワザ! ド! ド! ドッドドドドド! ド! ド! ドッドドドドド!≫

「早苗さん、下がって!」


派手に効果音が鳴ったところで、もう一回Bボタンプッシュ!


≪――レイジングクリティカルバースト!≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで……小文君が変身するエリミネイトも本領発揮」

古鉄≪INNOCENT編では見せていない姿も登場します。お楽しみに。
で……他の書き下ろしなんですけど、新しい人達も登場して≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――二〇一三年一月。

元旦や初七日も終えて、ひっそりと……静まりかえった、近くの神社へ。


そうして今度こそ……今度こそ……そう思いながら、十円玉を連続投入!


――大凶――

――大凶――

――大凶――

――大凶――

――大凶――

――大凶――

「うがぁぁぁぁぁぁぁ!」


また、また……またぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

絶望に打ち震えながら、つい地面に崩れ落ちてしまう。


「何時になったら勝てるんだ……このおみくじガチャ」

≪主様……≫

≪毎年恒例ですねぇ。参拝客でごった返す中連続チャレンジは迷惑だから、人気が少ないときを狙うのは≫

「舞ったのに……でろーでろーって舞ったのに……」

「……それ、声優さんがラジオでやってたやつだろ。しかもソーシャルゲーのガチャ」


ショウタロスの言う通りだった。だから今回は……今回はいけると思ったのにぃ!

……仕方ないので出したおみくじは、きっちり木々に巻いていく。一つ一つ確かめながら……。


――願望:邪念を捨てよ。

――争事:勝ち目なし。

――商売:望みを捨てるな。

――運命:待ち人来る。


それが終わったら、とぼとぼと家に……そこで突如、どこからともなく飛んでくる鳥の糞。


「……あの、大丈夫ですか〜」


そこで声をかけてきたのは……ピンクのシャツに白のロングスカートという出で立ちの女性。

冬だからその上にコートを着ているものの、恵まれたスタイルはきっちりと現れていた。


でもそれより印象的なのは……黒髪のショートヘアーと、優しい日だまりのような笑顔。


「手を貸しますよ〜」

「あ、いえ。大丈夫です」

「はい!」


有無を言わさず手を貸されて……膝立ち状態から起き上がる。


「ありがとうございます……」

「いいえ。……あと、気を落とさないでくださいね。連続で大凶なんて、むしろ運がいいんですよ」

「見られていた!?」


◆◆◆◆◆


「あれ……」

「ジュースが二個……当たり!? おいおいヤスフミ!」

「どうなってんだ、お前……もぐもぐ」


当たり付きの自販機でジュースを買えば、ほぼ百パーセントの確立で当たりが出る。


「ん……当たり棒だ!」

「お兄様、これは羽入さんに相談すべきです」

≪そうですよ。というか……あなた誰ですか≫

「本人だよ!」


同じように、アイスの当たり棒も運命力かっていうくらいに引きまくり。


「あれ、財布………………って、また十万円単位でお金がぁ!」

≪また拾ったら……って、今回は違うの?≫

「財布だしねー」


たっぷりのお金とキャッシュカードの詰まった、黒革の財布を拾いました。

なお忍者的にもネコババはあり得ないので、キチンと交番に届けたところ……落とし主から謝礼もいただきまして。

いや、遠慮したのよ。身分も明かして、当然のことをしたからって……でも、感謝の気持ちって……!


「――――おめでとうございます! 特賞の温泉旅行ご家族全員招待、大当たりぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

「「あぅ!?」」

「ヤスフミが…………懸賞を当てたぁ!? 嘘、どうして……どうしてぇ!」

「え………………!?」


更に双子とフェイトのお散歩がてら、商店街に立ち寄ったところ……溜まっていたくじ引きチケットを回したところ、なんか大当たりして……!


◆◆◆◆◆


……思えば、こういうふうな時間を過ごすのも、あと少しなのだろう。


「でもまぁ、いいか」

「え……」

「39プロジェクトが本格始動すれば、僕はそっちに常駐。おのれの閣下問題には他人事でいられるし」

「平然と寂しいことを言わないでもらえますか……!? 傷つくんですけど! 割と傷つくんですけどぉ!」

「しょうがないでしょうが。今のうちから赤羽根さんと律子さんが、おのれが暴走したらどうしようかと……連日会議を」

「嘘ぉ!」


春香、頭を抱えないで? 嘘じゃない……イメージ的にも手遅れだけど、それでも考えているんだから。


(しかし……)


さっきも言ったけど、ここはバレエの衣装が中心。

だから男の僕がいると、若干の場違い感が……マネキンで飾っているの、ほとんど女性用だしさぁ!


「………………わぁぁぁぁぁぁぁ! これ可愛い!」


すると突然脇から、明るい声が響く。

茶髪を腰まで伸ばし、両サイドは愛らしく三つ編み。

一月ということもあり多少厚着だけど、それでも動きやすさ重視で……おへそ、出ていますよ?


とにかくその女の子は、利発そうな顔で、僕が受け取った衣装を見て。


「うぅ、ふりふりだー! スカートもひらひらして……アイドルみたい! 君が着るの!?」


そこで僕を見てくるので………………ちょっと待てぇ!


「着ないよ! 僕は男だし!」

「え、嘘! だって……顔立ちとか、身長とか!」

「それでも男なの! 着るのはこっちの………………権兵衛さん!」

「ちょっとー! 私は女の子ですよ! なんで男の名前にしたんですかぁ!」


しー! というか、仕方ないでしょうが! おのれ、一応帽子と眼鏡で変装しているし!

というか、ここでアイドルだってバラしたら大騒ぎに……そんなのは嫌だ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、なんだか見覚えのある人達との出会い……」

古鉄≪あなた、死ぬんですか?≫

恭文「死なないよ!」

古鉄≪だって、因果律が≫

恭文「歪まないよ!」


(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:RIDER CHIPS Featuring m.c.A・T『The people with no name』)



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