作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
豪快な奴ら第9巻経過報告:03(サンプルあり)(2019/5/19)
古鉄≪というわけで、豪快な奴ら第9巻の経過報告です。
なお本編は四話まで完成。五話も残り半分となりました≫
恭文「頑張ったよ……凄い頑張ったよー」
(そして、本編の半分以上が戦闘シーンとなりました)
恭文「全てはゴーカイチェンジとカメンライドがいけないんや……あれをフル活用すると、分量がかさむ」
古鉄≪そして巨大戦もありますからねぇ。
まぁそんなわけで、今回はそんな本編の一部をお見せいたします。どうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『……さ、第四ラウンドだ』
そうしてにじり寄る……それに威圧され、オレ達とゴーカイオーも一歩下がる。
「恭文さん、脱出してください!」
『それは無理かな』
「そんな!」
『さぁ、どうする』
…………だから、すっ飛ばしていた。
『もう脱出しているもの』
「え……」
アイツが飛ばした大いなる力が、まだ……形を保っていたことを。
『――さぁ、実験を始めようか』
その瞬間、大いなる力が一人でに加速。
そのまま突撃し、落ちていたパーツと合体。
『クリスタル・エックスプレス!』
ドクロ頭の列車となって、変化したムゲンオーを突き飛ばした。
『何……』
ムゲンオーが胸元から火花を走らし、たたらを踏んだところで、ドクロ列車は虚空を踏み締め加速――。
反転しながら、ドクロの瞳から次々と青白い光弾を放つ。溜まらず奴はガード体勢を取り……再びドクロ頭の突撃を受け、倒れ込んだ。
「な、なにあれぇ!」
『――海賊変形!』
更にドクロメカは、オレ達の脇に迫りながら……変形開始。
ドクロ頭がパージされたかと思うと、後部車両が次々分割される。
それがドクロ頭の両手両足のように接続されて……ドクロ頭の基部、その天辺にバッテン印のゴーグル頭が飛び出てきた。
つーかそこをアップにすると、コクピットらしきものに座っているヤスフミが……!
そのままアイツは着地し、骨みたいな両手剣を取り出す。
全長はゴーカイオーやムゲンオーの半分もない……十五メートルくらいか?
マジドラゴンやデカストライカーにも似た印象を受けた。
それには俺も、ジョー達もぼう然とする。
体勢を立て直した、ムゲンオーを乗っ取った敵もだ。
『クロスブロッカー!』
………………なんか唐突に、知らないメカが出てきただとぉ!?
◆◆◆◆◆
『旅先で、何か掴んで調べているってのはないか?』
「調べるって……スーパー大ショッカー絡みで」
『おう。たとえばザンギャックと絡んでいたーとかさ。
実際アイツら、ディケイドが旅してきた世界でもそうやって暗躍していたんだろ?』
「まぁなぁ……いやな、実は駅長や飛燕達も、そういう方向じゃないかって話はしていたんだよ」
やっぱそう考えるのが妥当だよなぁと、タウラスを見ながらこめかみグリグリ……。
「だが、同行者のキバーラや夏みかん達にも内緒にするってのが、どうも解せなくてな……!」
『それ以前に、なんで気づかれなかったか……』
「それだ。やべぇ……ほんと何を考えているか分からない! これだからイケメンはよぉ!」
『兄弟だってイケメンって言われてただろ……。金城武ってのに似ているってよぉ』
「目も悪そうなおばあちゃんからな!?」
あ、そう言えば……あの怪盗もイケメンだったな! やっぱあれか、イケメンってのはラスボスなのか!
≪The song today is ”伯方の塩”≫
――そんなふうに嘆いていると、携帯に着信。
画面を見ると、火野のやすっちだった。765プロの仕事でなんかあったかなーと思いながら、電話に出ると……。
「いはいはしもしもー?」
『……ダーグ、それ……誰かやってたっけ』
「実は俺もよく知らん」
軽いジョークだったのに、滅茶苦茶困惑させてしまった。俺、ちょっと反省。
「で、どうした。こっちは上手くやっていくつもりだが」
『あの、うん……なんていうか、ご報告がありまして』
「なんだ。また修羅場か。それはハ王の力で纏めろってー」
『………………鬼に変身できなくなった』
………………どういうことかと、つい……デスクに座りながら首を傾げる。
もしかしてまた、俺のジョークが悪かった?
いや、あの……そんなはずはない。今のはまだよかったはずだ。
というか、そういうことじゃないよな。…………だったらどういうことですかぁ!?
◆◆◆◆◆
古めかしい街並みに止まっている、一台の屋台に近づく。
そうして水槽の中にいる烏賊と海老を、サクッと捕りだし……抱えていたクーラーボックスに入れてっと。
≪……………………ん!? てめぇ、なにしてやがる!≫
すると屋台に駆けていた提灯が浮かび上がり、こちらに向き直った。
すぐに下がり……放たれたディスク目がけて、取り出したドライバーの銃口を向ける。
トリガーを引いて弾丸を連射し、白いディスクを次々撃ち落とし……その上で提灯君の脇を撃ち抜き、そのまま地面に転がす。
≪がぁ!≫
「そうだったね……君のことを忘れていたよ。
だが、巨大化もできないのに抵抗はよくない」
≪て、てめぇ……何者だ……!≫
「――ダイゴヨウ!」
おっと……持ち主の寿司屋君も帰ってきたか。とりあえず彼と屋台から距離を取りながら、くすりと笑みを浮かべる。
彼は僕のことをさて置き、倒れた提灯君を抱えて、大事そうに撫でて……。
「大丈夫か! 傷は浅いぞ!」
≪お、親分……!≫
「……てめぇ、なにもんだ!」
「仮面ライダーディエンド……海東大樹」
右手のディエンドライバーをくるりと回転させて、更に左手でディエンドカードも見せてあげる。
「この世界のお宝は、僕がいただく」
「仮面…………ライダァァァァァァァァ!?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪というわけで、新メカが登場です。
なおクリスタル・エックスプレスは、以前頂いたアイディアを元にしています≫
(アイディア、ありがとうございました)
恭文「ありがとうございました。
……そして、この状況で厄介な奴がもう一人……! つーか海東!」
古鉄≪ただまぁ、ここもジオウ的にゲストとしての登場。
今のところレギュラーには……というか、なると厄介すぎて≫
(もうディケイドとディエンドだけでOKな気がする)
恭文「その出番についても……まぁイカやらエビやらが盗まれた辺りで、察しは付いているでしょうが」
古鉄≪でも、ディケイドと同じくパワーアップした面も見せたいですね。
……ここから新しい舞台になりますし≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ゴーカイガレオンとムゲンゴウは京都へ進む……が、その前にやることがある。
とりあえず京都に着くまでの予定は……ガッツリ夕飯を食べた後に、いろいろと会議です。
「……なんというか、アンタも大変だな」
「ねぇ、今更なんだけど……コイツは最初からこんな感じなの?」
「……フェイトさん達も何度かお仕置きしているんですけど、全く変わらずらしくて」
「おかしい。詩音……園崎の詩音なら、これくらいはやるのに」
「なんだ、シオンってのがもう一人いるのか」
「……マーベラスさん、例の……部活のメンバーだそうなんです」
なぜだろう。アイムが補足を加えた瞬間、マーベラスが絶望を滲ませる感じで、表情を歪ませた。
「そいつもヤバいのかよ……!」
「雛見沢の方は、お話を聞く限り全体的に……」
「僕も全く同じ印象でした……! というか、スク水着させられたし!」
「部活に参加されたのですか!?」
「ちょっと、縁があって……モモタロスも大分酷い目に」
「だから警告したじゃないですか。死にたくないだろうって……」
「本当にそんな目に遭うとか、想定外だからね! というか、部活精神は……捨てられないよねー!」
僕にとって部活精神は、今この状況でも助けてくれる大事な指針。
そんな指針もフル活用して、早速本題に入りたいと思います。
◆◆◆◆◆
デカベースは現在大騒ぎ……というか、一年前のあれこれを思い出し、私達が浮き足立っていた。
とにかくデカルームへ集まり、ボスとバンも交えて、状況確認にゃ。
「――まずホシは逮捕後、実刑判決を受けて横浜刑務所に収監されていた」
「それが脱獄……でもどうやって」
「そうです。確か横浜刑務所は、最新の監視システムが」
「全く分からない」
ボスが自分のライセンスを捜査。それでデスクの中心に立体映像が映る。
「これは……」
「……集団房にゃ?」
畳敷きに、格子がしかれた窓。
錯乱した布団と……あっちこっちに付着している血痕。
切り刻まれたような破損部も見られるにゃ。壁や、ふだん使っていたであろうテーブル、テレビも割かれている。
更にサブウィンドウとして、とげとげした赤いシミターっぽい武器も登場にゃ。
「今見てもらっているのは、一週間前に撮影された現場の映像だ。
凶器はこの刀剣。刃渡りとしては七〇センチほどになる。
起床時間に看守が起こしに来たら、この有様だ」
「……一緒に収監されていた受刑者は!?」
「全員殺されていた。バラバラに身体を切り裂かれて……しかも」
二つ目のサブウィンドウが開く。
それは……他の部屋だったにゃ。
どうして分かるのかって? まき散らされた血や、破損の跡がさっきと違うにゃ。
それも幾つも幾つも……合計二十以上の部屋が、破壊で汚されていた。
「他の房にも侵入して……犯行に及んだってことですかぁ!?」
「刑務所で起こった殺傷事件としては、過去に事例がない……最悪なものだ。
死者は一三〇名にも及ぶ」
「ひゃ……!」
「でも、ホシだけが見つからない……」
「……」
ジャスミンの重たい言葉に、ドギー署長は呻りながら頷く。
◆◆◆◆◆
「……はぁ!」
私は私なりにと割り切ったのに……それでも、目標の一つと追いかけ、浮かぶシルエットに自分の剣閃を重ねていく。
そうして打ち込んだ百撃目……荒くなった息を整え、木刀を下ろす。
「はぁ……はぁ……はぁ……疲れましたー」
さすがにやり過ぎたかも。でも……手ごたえはあって、左手をぎゅっと握って笑っちゃう。
(頑張ろう……いっぱい、頑張ろう)
一度は分からなくなってしまった、夢の形。
それでたくさん迷惑をかけて……命すら投げ出すほどに落ち込んだけど、それでも……すくい上げてくれた人がいる。
(……頭、撫でてくれましたよね)
あっという間の一年だった。
それを思い出しながら、自分の頭を軽く撫でてみる。
「――しかし源太、出張屋台の仕事も引き受けていたとはね」
そこで男の人の声がする。そちらを見やると、裏口から数人の男女が……。
「だからその金色寿司屋、屋台も引っ張ってたんだな……。つーかアヤカシの調査はよかったのかよ」
「源太には寿司屋をやってもらいつつ、地元住民の噂を集める手はずだったんだ」
…………その中に、一つの影を見据える。
間違いない……あの声と顔立ち、それに……暗いから見えにくいけど、黒コートは!
だから楽しげなみなさんに駆け寄る……そうして私は。
「…………あの!」
林の影から飛び出て、右手を振り上げた。
「奇遇ですね! 私です! 島村」
『…………………………ぎゃああああああああああああ!』
「うづぅ!?」
え、なんで……どうして驚くの!?
しかもそんな、人が犯罪者みたいに! さすがに酷いですー!
「な、ななななな……あなた、それ……それぇ!」
「へ?」
「右手に持ってるのぉ!」
「おま……下ろせ! まずそれを下ろせェ!」
右手…………見上げるとそこには、きらりと光る模造刀が………………。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「……卯月はどの世界でも卯月だった」
卯月「……そうですね。きっと私は……ドの世界でもあなたを見つけて、それで好きになると思います」
恭文「卯月!?」
卯月「今日は押し負けません! 私は狼になるんです! がおー!」
(そんな島村さん、本日はデンジャラスビースト装備)
古鉄≪というわけで、多分明後日以降に登録できると思います。
それでは豪快な奴ら最新巻、何とぞよろしくお願いします≫
恭文「待って! その前に卯月……八つ墓村卯月をー!」
卯月「がおー♪」
(というわけで、とまと同人版の方を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:Labor Day『keep on movin'』)
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