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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第7巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/3/22)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第7巻『もう戻れない』




古鉄≪というわけで、え〜すな日常/あどべんちゃー第七巻が明日(2019/03/23)販売開始となります。
みなさん、何卒よろしくお願いします≫


(よろしくお願いします。
今回は本編七話。
番外編二話。
特別書き下ろしその1となります)


恭文「今回は四十九話で一区切り。次回からはSeason2へ突入します。
で……原作ではまだ出ていない奴らとかがコソコソ動いていたおかげで大騒ぎに」

キャス孤「……御主人様、もう私が出て大暴れは」

恭文「駄目だからね……!?」

古鉄≪一体なんのために、自重するという描写を入れたのか……≫

キャス孤「やっぱりここは狐的に、パワーオブパワーで頑張るべきかと!」

恭文「駄目だからね……!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「くくくく……どう痛めつけてやろうか!」

「そこの金髪とか、叩き甲斐がありそうだな!
よし、レッドベジーモン様を見習って百叩きの刑」

≪Sonic Move≫


その瞬間――ジャケットに電撃を走らせ、ロープ切断。

更にソニックムーブで彼らの背後に回りつつ、バルディッシュをセットアップ。


改めてシャーリーに調整してもらって、フォーミュラにも対応する形態にしてもらった。

というか、元に戻してもらった?

三年前……エルトリア事変のときに改修した姿に。


「「い……!?」」

「はぁ!」


なぎ払うは金色の刃。

私の魔力を半物質化させた大剣。

黒い柄と鍔、輝く刃と同じ色の宝玉。


その名はバルディッシュホーネット。バルディッシュの全力全開!


「「が……ぁぁぁぁぁ……!」」


電撃が一瞬走り、ベジーモン達は揃って昏倒。

リングも砕けて、破片が地面に落ちる中……緑の身体が次々と倒れて。


「……さっすがフェイトさん!」

「お見事です」


みんながロープを解き、デジモン達がリングを脱ぎ捨てる中、私は……ベジーモン達のリングを拾い上げ、目を細める。


「やっぱり……!」

≪再度サーチしましたが、間違いありません≫


◆◆◆◆◆


「アイツ、誰彼構わずオレの悪口を言わなきゃ気が済まないんだよ……!」

「……確かに大輔の姉ちゃん、調子良さそうな感じだった……」

「パタモン、し!」

「いや、もう分かってるって……」

「その諦めをぶつけられると、僕のこころが痛いんだけど……!」

「いやもう、それは……あれなんだよ」


大輔君はどこか申し訳なさげな顔をしながら、またため息。


「悪かった」

「え」

「あの馬鹿、マジで分かってないんだよ……!」

「……おい! なに悪ぶってんだ!」


すると先頭にいたヤマトさんが、物凄い勢いで駆け寄ってきた。

怒りの形相で構え、大輔君を睨み付けていた。


「オレがもしお前らの兄貴なら許せないね……ぶん殴ってやる!」

「……だったら殴ってみろよ!」

「大輔くん!」

「ヤマトさんもストップ!」


慌ててタケル君ともども二人の間に入って、全力で制止。


「大輔くん、さっきの話! ようするに……何かな」

「そうそう! 私も聞きたいなー!」

「タケル、ヒカリちゃん……」

「お前ら、言い訳なんて聞く必要はないぞ!」


ヤマトさんはやってられないと言わんばかりに、私の手を振りほどく。


「……いい加減、口の利き方には気をつけろってことだ」

「お兄ちゃんこそ黙ってて!」

「兄貴の言うことが聞けないのか!」


◆◆◆◆◆


「……やっぱり、暴力って嫌いかも」

「そうね」

「というか、京さんのアレが台なし……!」

「……え、ヒカリは知らないの? 暴力は全てを解決するんだよ」


かと思っていたら、恭文君がとんでもないことを言いだした……!


「『俺がハマーだ!』でそう言ってたし」

「何それ!」

「あの……ヤスフミと兄弟子さん達が大好きな、昔の海外ドラマなんだ。
無茶苦茶な刑事さんが活躍するコメディで、本当にそう言ってて……」

『ドラマの受け売りぃ!?』

「やっぱり……でも、あれは面白いですよね。
あまり暴力的なのは嫌いなんですけど、それを上手く笑いにしているというか」


藤乃さんが、説得力の欠片もないことを……! 失礼ですけど、笑えない暴力を散々ほのめかしていましたよね!

そんなほほ笑んで同意されても、全く分からない! むしろ怖いですよ、そのドラマ!


「でも確かに……この世界では、暴力が全てを解決するみたいですね。
現にそこの進化できなかった人も、鉄拳制裁を常としていましたし」

「でしょ?」

「それを言われると、弟としては反論できないけど……でも何か違うと思うなぁ!」

「大丈夫、理屈じゃないんです」

『理屈だからぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

「恭文、くん……!?」


すると卯月さんが、笑顔でプルプルと震えて……完全にお怒りだった。


「私からお説教です!」

「卯月さん……そうですね、そこの石田ヤマトとか、マジで使えないし」

「そっちじゃありません! というか、忍者さんなのに駄目です!」

「でも面白いですよ? 僕の中ではあぶない刑事と並んでいます」

「そういう問題じゃありませんからー!」


よし……恭文君には説教だね! 私も頑張らないと!

この子が忍者をできているのって、日本にとって恐ろしいことかもしれないし!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「人を太田さんみたいに……」

古鉄≪そうですよ。私達はラブ&ピースを心情に戦う、正義の使者ですよ?≫

キャス孤「どの口が言ってやがるんでしょねぇ、その妄言。
あの大人になり切れないおじ様達と同じく、ドンパチが好きなだけじゃないですか」

恭文・古鉄≪「いやいや……僕(私)達が一番嫌いなのがドンパチだから」≫

キャス孤「それは絶対嘘だって、何度も言ってますよね!≫


(それでも戦いなんてなければーというのが基本理念です)


恭文「というわけで、今回もどったんばったん大騒ぎ……そして、相応のツケを払う方々がたっぷり」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


『あなたは同じ子どもを……仲間を殺すと言うのですか!』

「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ。
お前は撃った。コイツはそれをよしとした。
だったら……お前を憎み、撃とうと奴らから撃たれるのは当然でしょ」

「――!?」


馬鹿の頭を踏みにじりながら、もう一度……失笑を送る。


「何より大輔達に巻き添えを食らわせるのは、見過ごせないんだよねぇ。
となれば……もう殺してしまうのが手っ取り早いと思うんだ」

「おま、え……!」

『卑劣なぁ! すぐに彼から離れなさい! この手で処断を下してくれる!』

「デジモンカイザーもすぐ近くにいるし」


……コイツはまだ気づかないのか。

奴が……僕達の敵が、こんな面白いイベントを放置するはずがないのに。


『………………………は?』

「お前、空すら見上げられないの?」


僕とアルトは、とっくに気づいていた。

みんなは僕の言葉で空を見上げて……ようやく気づく。


「あ……!」

「ヤ、ヤスフミ……!」

「さっきからずっとこうだったよ」


◆◆◆◆◆


『拍子抜けだ。まさかこれだけで封殺できるなんて……』

「まだ、です……まだ……!」

『もういい。ハンター、エルキドゥモード』


奴が妙なワードを呟いた瞬間、粒子となっていた人形が再構築される。

それは音よりも速く変形し、すり抜け、私の身体を雁字搦めに縛り上げた。


形状は鎖……灰色の、ぶ厚い鎖。


「こんなものぉ!」


引きちぎろうとした。

こんなもの、容易く引きちぎれると思った。


「……!?」


でも張り詰めた鎖は、ビクともしない。

どんなに力を入れても、震えることもない。


それどころか力が……鎖から、吸い上げられるように抜けていって……!


「が……ぁぁぁぁぁぁ……!」


足が震えて、立てなくなる。

でも倒れることは許されない。ただ虚空で張り詰めた鎖に、全てが戒められている。


『ハンターはただの猟犬じゃない。僕が音声入力することで、目的に応じた形態へと変化する人形さ』

「なんですか、これは……力が……力、がぁぁぁぁぁ……!」

『さて、天の鎖を知っているかな』


カイザーはそんな私を見て、いやらしく笑う。


『メソポタミア叙事詩に置いて、エルキドゥが天の雄牛を戒めた逸話だ。
自らの身体を鎖に変え、天の雄牛を……強大な神の力を縛り、その間に英雄王ギルガメッシュが討ち取った。
これはその逸話を参考に組み立てたものでね』

「答えろぉ! この……鎖は、なんだぁ!」

『だからぁ……神や天使に属するデジモンを縛り上げたとき、その力をシャットダウンするんだよ――!』


神や、天使…………そこでゾッとするものを感じた。


(まさか、デーヴァ達もこの鎖で……!?)


◆◆◆◆◆


「……フェイトさん、転送魔法です! ここは逃げて」

「逃げないよ」


前に出て、C&Bドライバーを腰にセット。

蓋を開けて、ヴァリアントコアを装填。一気に閉じる!


「それに勝つんじゃない」


ヤスフミがこの装備を作ってくれたのは、みんなの命を守るためだ。

私が盾になる必要がある……そういう状況に備えてのことだ。


だったら、それが今だよ。

それすらできなかったら、私……ヤスフミのこと、本当に裏切るもの!


「守るの。託された通り……全力で!」


ドライバー中心部から、コアの輝きが投射され、白いジャケットが出現。

それは金色のラインを走らせ、輝き続けていた。


≪カモン♪ カモン♪ カモン♪ カモン♪ イェイイェイイェイ!≫

「――変身!」


ドライバー左側のグリップを一度引き、押し込みながら、音声コード入力。


≪レディゴー!≫


ドライバーのバックル部両側から金色の光が走って、私の身体を包み込む。

そのラインはまるで鎧を思わせるようで、光は瞬間的に強くなる。


≪閃光の/絶対不砕――ライトニング/アンブレイカブル!≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、カイザーの攻勢スタート。
ここまで予測してきたものが……それ以上の形で襲いかかってきます」

古鉄≪はっきり言えば、今回は負け戦。デジタルワールドも最悪の状況に陥りますけど……まぁカイザーに任せておけば大丈夫でしょ≫

恭文「そうだね」

キャス孤「急にやる気なくすの、やめてもらえますか?」


(でも、仕方ない……これは仕方ない)


恭文「それに僕たちはやることもあるし! ……美奈子の誕生日ということで……また、美奈子が全力の手料理を」

キャス孤「ですよねー! というかどっかの誰かが、ステーキとか頼んでいましたけど!」

恭文「満漢全席も作っているらしいし、覚悟しておこう……!」


(というわけで、とまと同人版の方を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:仮面ライダーWのBGM『ハードボイルド』)






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