作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第6巻経過報告:03(サンプルあり)(2019/2/20)
古鉄≪というわけで、こちらでは特別書き下ろしの方をご紹介します。
なお、今回はみんな大好き織斑先生は出てきません≫
恭文「そうしてポンコツパワーをチャージしているんですね、分かります」
(違います)
恭文「さて、まずは本編七話の合間にあったお話。
改めてデジタルワールドの対処に絡んだ話だけど……」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ヒカリ、お出かけをしよう」
「え……」
「海が奇麗に見える街にお出かけだ」
「え……!?」
「泣いて喜べ」
「どういう理由で!?」
恭文君から、突然そんな提案をされた。
お台場の公演に呼びされたと思ったら……無茶苦茶だよ!
というか、現時点で手を引っ張られているんだけど! どこかへと連れ去られようとしているんだけど!
「大丈夫。太一さんと親御さんの許可は取った」
「どうやって!?」
「泊まりがけだけど問題ないよ。今日は金曜日……そして明日からは土日だ」
「三日間も拘束するの!?」
「一体何が不満なのよ」
「私の許可は!?」
「私が出した」
そこで右側を見やると、塀の上をぺたぺたと歩くテイルモンが……。
「テイルモンー!」
「ヒカリ、落ち着いて」
「落ち着けないよ!」
◆◆◆◆◆
「――君達の世界がどういうものか。
その概要については恭文や八神ヒカリから聞いたばかりだが……簡単に纏めるとこうだろうか」
クロノさんは空間モニターを展開し、サラサラとメモを打ち込む。
同時に録音も開始。ゲンナイの発言もしっかり記録していいく。
「ホメオシスタスとその下に属する君達エージェント、及び神と呼ばれるほどの力を持った究極体デジモン達。
彼らが世界全体を監督し、細かな自治は各所で暮らすデジモン達に委ねている」
「その通りだ」
「そして今、デジモンカイザーと名乗る人間……選ばれし子ども達の一人により、侵略行為が進行中。
通常の進化方法が封じられ、デジモン達もイービルリングと呼ばれるものにより洗脳・使役される。
先代選ばれし子ども達も無力化されたため、君達は新しい選ばれし子ども達を選出した」
「それが彼やフェイト・テスタロッサ――本宮大輔達だ。
彼らのパートナーデジモンは、通常とは違う進化に対応できるからね」
誇らしげですらあるゲンナイに、クロノさんは大きくため息。
「話通り、最低最悪の徴兵制だな」
「クロノ君に賛成……」
「だから心外だし、誤解だ。
……八神恭文、君にもやはり改めて理解してほしい。選ばれし子ども達は必要なことでもあったんだ。
子ども達の力がなければデジタルワールドはおろか、この世界は救われなかった」
「それは三年前の話……これも恭文から言われなかったか」
「今回も同じだ。ホメオシスタスはそう考えて、新しい選ばれし子ども達を選出した」
「君達はこの三年、それ以外の対応策を講じてこなかったのか。
その結果、人間社会に多大な損害をもたらしているんだぞ」
「その点についてはヒカリとテイルモンが説明した通り、我々エージェントでフォローを」
「それが大問題だと気づかない時点で、君達との知性的な交渉は不可能と判断する」
クロノさんはもはや問答無用と言わんばかりに、コンソールから手を離す。
「恭文、時空管理局はこの問題に対し、積極的介入を行う。
支援も相応にするから、装備開発に役立てるといい」
「クロノさん……」
「フェイトからも聞いたが、手持ちの資金が心許ないんだよな」
「…………どっかのクソジョーカーのせいで、急激な仕様変更を繰り返したせいで………………よし、あむを殺そう」
「落ち着け馬鹿者!」
◆◆◆◆◆
「シャマルさん、選んでください。あむをバラして臓器密売ルートに流すか……僕にナノマシンを投与するか」
『それも駄目ぇ! というか、あむちゃんとも仲直りしてあげて! 今あの子には、友達の支えが必要なの!』
「奴によって生まれた百万単位の損害……それを保障しない限りは無理です」
『あのね、お金の問題じゃないの。これは、心の問題だから』
「そうやって僕に損と我慢を積み重ねることが、友達と言えるんですか?」
『それは……』
「シャマル、横からすまないが……恭文の言う通りだ」
なお、今回はそれじゃあ通用しません。だってクロノさんという味方をつけたんだからー♪
「というか、君は今とんでもなく最低だぞ?
理由はどうあれ、彼女が恭文の成果を握り潰したのは事実だろ」
『それは……』
「だから僕は、アイツとの友達付き合いなんてもうごめんなんです。
なのになんで、そのために身銭を切ろうともしないシャマルさんのために、我慢しなきゃいけないんですか」
『…………ごめん、なさい』
「謝らなくていいから、とっととナノマシンを調達してください。この役立たずが」
『役立たず!?』
いや、そう言うしかないでしょうが。なんでそんなに面を食らってるんですか。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「こうなったらもう、手立ては一つしかないと思うなぁ……」
古鉄≪せめてまぁ同人版本編でも触れているところなんですけど、せめて世界情勢に影響を与えなければ……≫
(つまり現実世界に問題を持ち込んだ時点で、もうアウト)
恭文「言うなら先代選ばれし子ども達は、馬神弾達コアの光主状態なわけで」
古鉄≪まぁあちらと違うところは……デジタルワールドとの行き来は一部と言えど可能で、統治者も干渉しまくりって辺りですか。
その辺りのツケがどう払われるかについては、やっぱり次巻の話になるわけですが≫
(もうホメオシスタス達には何もできない――)
恭文「それはさておき、次の書き下ろしです。
こっちはISクロス後の時間軸……と思わせつつ」
古鉄≪あの人達のお話です。まぁこんな感じで、ISクロス最終版に繋がったという感じで≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――346プロ シンデレラプロジェクトプロデューサー:武内雅紀(まさとし)――
「みしろ……プロデューサー!? しかも、シンデレラプロジェクトって!」
「はい。島村さんには先日、プロジェクトのオーディションを受けていただいたと思うのですが」
「はい、受けました!」
「欠員が三名出まして。補充要員を探していたところ」
「そのプロジェクトに、私が」
「はい」
――先生に支えられながら、スクールの応接室へ移動。
武内さん――プロデューサーさんと向き合う形でソファーに座り、改めて自己紹介。
そうして驚きを再燃……!
だってこの人、私が落ちたオーディションの責任者さんです!
「あの、これってもしかして」
「はい」
「デビューできるって……こと、ですか?」
「えぇ」
「で……デビュゥゥゥゥゥゥ!?」
突如舞い降りた拾う神。その衝撃でソファーから立ち上がり、全身で打ち震える。
……ずっと……夢を諦めかけたこともあったけど、前に進んできた……つもりだった。
正直不安だったけど、無駄じゃ……無駄じゃなかったんだ。
私はようやく、あの子に希望をお返しできる――!
◆◆◆◆◆
「今西部長、私は言ったはずですよ?
彼にプロデューサーは持ち腐れだから、今すぐ格闘界わいに押し出すべきだと」
≪いいじゃないですか。どうせプロデューサー業からは引いていた人だったんですし……これだからブラック企業は≫
「そんなこと言われても困るよ!? というか、そこは討議したからね!? 本人の志望は確認したからね!?」
「僕も確認しましたからねぇ……」
「だよね! 私、ブラック企業じゃないよね! パワハラじゃないよね!」
今西部長、そんなに焦って……というか、ビビってたんだよなぁ。
武内さんの実力と体格なら、一年以内にヘビー級の世界チャンピオンが狙えるとか……マジで言われたら。
ただまぁ、資質に沿って”やるべきこと”のみを追及するのは、やっぱりよろしくないわけで。
大事なのはやりたいこと。心が指し示すものに、どれだけ正直でいられるかだ。
そういう意味では、武内さんは実に正直者で……だけど、同時に不安もあって。
「でも大丈夫なんですか? 悪い人じゃないのは知っていますけど」
≪あの人、もうプロデューサーはやらないとか断言していたじゃないですか≫
「……だからこそ、君に頼んでいるんだ」
今西部長も不安要素を感じているのか、困り気味に頬をかく。
「彼も職務に徹してはいるが、それが逆に……アイドルとの溝を作るのではないかと、不安でね」
「その溝を僕が埋めろと。でも……」
◆◆◆◆◆
「おのれらは全員、美城がプロデュースする新商品なんだよ。
もちろんおのれらも、美城のプロデュース力で大々的にデビューするかもしれない……お互いに利用し合う関係だ。
だったらどっちかの利用価値がなくなったら、ぽいっと捨てられることだってある」
「……私達がプロとして、夢を見せられなかったら……商品として使えないってことかな」
「だったらもう分かるでしょ。自分達の言ったことが、プロとしてどんだけ甘いか」
「……」
「なにそれー! 莉嘉達がどんなキャラしてたって、別にいいじゃん! そうだよね、Pくん!」
「これも八神さんの仰る通りです」
「い!?」
いやいや……莉嘉ちゃん、なんでそこまで驚くの? 実に当たり前のことでしょうが。
「現実を見せられて幻滅するファンもいる以上、その辺りについても慎重に検討する必要があります」
「私達には、自分の言葉をぶつける権利もないの?」
「これまでと同じ権利が行使できると考えているのであれば、今すぐ修正してください。
あなた方の言葉をこれまで以上にたくさんの人が受け止め、反応する……アイドルとはそういうものなんです」
「そう、なんだ……」
「何より…………」
武内さんが冷や汗を垂らしながら、問題児≪新田美波≫を見やる。
「新田さんはその、強烈すぎますので…………」
「……ちなみに、みくはどん引きにゃ」
「わ、私は……別に!? だってほら、あの……ね!? ロックだし! ロックだから、普通だし!」
李衣菜さん、だったらどうして冷や汗を垂らすのかなぁ。どうしてしどろもどろなのかなぁ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、あどべんちゃー本編が終了後……こんな感じであの暴れ馬どもと拘わるわけで」
古鉄≪ただ本編と違って、魅音さん達は出られませんし、今西部長やちひろさんにも、成長フラグを昇華した後ですからね。
多少ごたつきはしますが、アニメ本編に近い形で進んでいます≫
(346プロ先輩メンバーにとっても、ドS歌姫の顛末はある種の反面教師となったようです)
恭文「でも美波はまた……どこの世界でも変わらずかぁ」
美波「だから……私はエマニエル夫人じゃないわよ!」
恭文「でもカラオケで楽しげにうたっていたじゃない。エマニエル夫人のテーマ」
美波「楽しげじゃないわよ! 屈辱だったわよ!」
恭文「それにほら、ピエールとカトリーヌも」
美波「しー! しー!」
(というわけで、とまと同人版を何卒よろしくお願いします。
本日のED:『ピエールとカトリーヌ』)
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