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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第6巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/2/20)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第6巻『届かぬウォークライ』



古鉄≪というわけで、え〜すな日常/あどべんちゃー同人版第6巻が登録完了。多分明日明後日くらいに販売開始です≫


(今回は本編七話。
特別書き下ろし三話となっています。
何卒よろしくお願いします)


古鉄≪ただ想像以上に長くなりましたからねぇ。次巻で一旦、ファーストシーズン的に一区切り。
セカンドシーズンに入り、混乱した問題を一つ一つ解決していく流れになります≫

恭文「その関係で、パイロット版も……また考え直さなきゃなぁ」

古鉄≪えぇ。また別の……放置しているメルとまのリマスターとかやるかもしれません≫


(幕間の鮮烈な日常も手直ししないと……)


恭文「まぁその辺りはまた一つずつやるとして、まずは本編のご紹介」

古鉄≪原作からすればまだ四話とか五話なのに、話盛りまくりとなっています≫

恭文「そしてついに……志保が……」

志保「私は出ませんよ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「………………今すぐ魔術刻印の移植を行おう」

「では準備を整えます」

「私も手伝うわね!」

「待て待て待て待て待てぇ!」


食卓も兼ねた居間で、切嗣さんと舞弥さん、アイリさんが奮起してしまった。

切嗣さんについては着物姿で頭を抱え、絶望で打ち震えて……!


「……なぁヤスフミ、魔術刻印ってそんな気軽に」

「移植できる代物じゃないよ! 専門の術者も必要! というか、直系血族以外は基本無理!」

「でしたよねぇ……。でも否定できませんよ、これ」

「全て遠き理想郷のときと、同じ流れだもんなぁ」

「それは言わないでぇ!」


と、とにかくあれだ……説得だ! ここは冷静に、大人っぽく話をしなければー!


「落ち着いてくださいよ! というか今から刻印を移植したって、意味ないでしょ!」

「そうだ、起源弾も持っていくといい。僕のコンテンダーも渡すから」

「話を聞いてぇ!? というか僕に使えるんですか、あれ!」

「使えなくてもお守りにはなるだろ!
コンテンダーとか凄いぞ! ハンマーにもなるからね! 釘も打てるからね!」

「それただの持ち腐れー!」


◆◆◆◆◆


「ですが月詠幾斗については、イースターの直系後継者ということもあり、それすら難しい飼い殺し状態……」


シオンは呆れた様子で、翠の髪をかき上げる。


「だからこその”大人になれ”……ですがそれは逃避でもあります。
仮にほしな歌唄と月詠奏子を保護しても、イースターに従い続けるでしょう」

『そこが分からないのよ。脅迫される理由がなくなるなら』

「いや、僕は分かるよ。……それでもイースターは巨大企業で、各業界でトップを取り続けているからね。
そもそもほしな歌唄だってイースターから離れれば、どうやって芸能活動を維持していくのかな」

『あ……』


切嗣さんの言う通りだ。

もしほしな歌唄が作戦に失敗すれば、イースターからは当然切り捨てられる。

その場合、これまで培った歌姫としてのキャリアもパー。芸能界での再起も難しい。


イースターミュージック自体は今一つパッとしないけど、他の部門がスポンサーとして幅を効かせているからねぇ。

当然スポンサーの意向となれば、ほしな歌唄を起用し続けるなんて……大人はヘタレも多いから。


ちなみに……あむが歌唄とも戦わずーとか甘いことを言っているのは、この辺りに勘づいているせいと思われる。

実際二階堂がそんな扱いだったからね。細かい理屈はともかく、結果はお見通しって感じだ。


……だけど、そこに月詠幾斗が踏ん張っていれば?


≪こう考えていくと、月詠幾斗については後回しにするしかないですね≫

「だね……歌唄や月詠奏子さんを残したままでは、まず裏切る理由がないし」


◆◆◆◆◆


「それに今のデジモンカイザーは、定義としてはアナーキストに近い形で振る舞っている」

『アナーキスト?』

「既成国家・権威を有害と考え、よりよい社会を目指す政治思想だよ。
……アナーキストの定義は”支配と権力の否定”。でも混乱と無秩序を望んでいるわけではないでしょ」

「否定するのは、あくまでも非人間的支配システム。それを打破し、より人間的なシステムを作っていこうとするからね」

「ただデジモンカイザーほど過激に振る舞うとなると、その定義からはかなり外れる」

「そこでマックス・ウェーバーという人の言葉を借りよう」


マックスウェーバーはドイツの政治学者であり、社会学者や経済逆者も務めた人だよ。


「”理想的な官僚とは、憤怒や不公平もなく、更に憎しみや激情もなく、愛や熱狂もなく、ひたすら義務に従う人間のこと”だと言う」

「その点でも、現状のデジタルワールドによる運営は破綻していますね。
オファニモンがそれを証明した……僕達への激情に駆られてしまった時点で」

「……マックス・ウェーバーの言葉をもう少し借りようか。
官僚制的行政は、知識によって大衆を支配する。
専門知識と実務知識……それを秘密にすることで、優越性を高める。
だがデジタルワールドについては、そこもかなり低い」

『待て。奴らは神の一角だぞ? そのようなことはないと思うが』


キメラモンがそう思うのは仕方ない。

オファニモン達は身内でもあるし、同時にデジモンの一人としてその力を……摂理を知ってもいる。


……だけど、その前提は既に崩れちゃっているんだよねぇ。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、こういうときに頼れるのはやっぱり衛宮家のみんな。
前に出てドンパチするわけじゃないけど、培った知識や経験で相談に乗ってくれます」

古鉄≪でも魔力バイパス……あぁ、最終版でやるアレですね。もっと言えば≫

恭文(それ以上いけない)


(それをやるなら、あと六年ほど劇中時間を進めないと……ほら、条例とか怖いし)


恭文「まぁこんなPSYCHO-PASS的会話もしつつ、どんどんカイザーの行動と恐ろしさを掘り下げて行く感じに」

古鉄≪あなたもハ王として対抗していくと≫

恭文「そういう意味じゃないから!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「そ、それで……その話を、我々にしたのは……」

「えっと……ですね、一つはここのアイドル部門が、奴らの目的に邪魔ということ。
ようするに楓さんも含めて、攻撃対象にされかねないんです」

「確かに……元々アイドル部門を今設立したのは、ほしな歌唄ちゃんの功績も大きな理由ですし」

「やっぱりそうなのか……」

「だが、それだけじゃないんだよ」


ショウタロスが腕組みしながら納得すると、部長さんはそれを早計と止める。

温和な表情を取り戻し、閉じ気味だった目を薄く開いた。


「中森明菜さんや工藤静香さん……もっと前なら山口百恵さん、ピンクレディーやキャンディーズ。
いわゆるアイドル黄金時代を経て、今の業界はアイドルの個性を、魅力の一つとして売り出す形にシフトしている。
君達の世代なら……やっぱり≪モーニング娘。≫とか、学校でも凄い人気だろう?」

「誰かしらが必ず話している感じですね」

≪それならSMAPもそうですよね、私、SMAP×SMAPが大好きなんですよ≫

「そんなわけで現在、業界は第二次アイドル黄金時代を迎えつつあってね。
我々346プロがアイドル部門を設立したのは、その時流に乗るためでもあるんだ」


……アイドル業界って、実は未知数な世界なんだよね。


フィアッセさんやゆうひさん達がうたう舞台とは、また違う感じみたいだしさ。

ただ個性中心と言われると、いろいろ納得できるところもあって。


「……だからこちらでも高垣さんのように、個性が強いメンバーを揃えていると」


そのせいだろうか。

シオンの言葉で……ううん、自然と楓さんを見ていた。


「高垣くんについては、そこまでアクが強いとは思ってなかったんだけどねぇ」

「蓋を開けてみたら……部門全体が震撼しましたよねぇ」

「心中、お察しします……」

「あの、それはどういう意味ですか?」

「カエデ、お前に反論する権利はない……いいな?」

「解せぬ」


楓さんが納得できない様子だけど、構っている暇はない。とっとと話を戻そう。


◆◆◆◆◆


「……管理人さん、前に言ってくれたよね。
完璧じゃないから……何か足りない子だから、物語の主人公になれるって」

「あぁ」


あたしは、その言葉に救われた。

でも、違っていたのかなって……今は思っちゃってる。


「でも違うの。みんなは……恭文は、真逆のことを求めてくるの。
願いを持つこと……叶えようと思うこと。大丈夫だって信じること。
それには資格が必要だって言われた」


二階堂先生とやり合った帰り……恭文は、滅茶苦茶厳しい目で断言していた。

あのときからだ。何かが……大事だったはずの何かが、壊れていったのは。


「叶えるだけの力と、覚悟……。
信じてくれた人を裏切らない……命を背負ってでも、押し通す力と覚悟……」

「また厳しい言葉だ」

「あたし、そんなのいらないって思ってた。
だって……それじゃあ、誰も夢を見ることだってできないじゃん。
力なんてなくても、覚悟なんてなくても……信じて、前を見ていればいいんだって……。
みんなにも、何度も、何度もそう伝えた。それで大丈夫だからって……信じてほしいって言った」


それがあたしの答えだった。

もう、嫌だったから。

二階堂先生のときみたいに、戦って、その相手が壊れちゃうのは嫌だったから。


だから、戦わないの。

だから、話し合うの。

もうやめようって……こんなことしなくていいんだよって。


そうすればきっと分かってくれる。

こっちの方がいいに決まっているのは、あたしでも分かるんだから。


そうすれば誰も傷付けなくて、ハッピーになれるって……そう、思っていたのに。


「でも、誰も……誰も信じてくれなかった……!」


◆◆◆◆◆


「……」


学校から帰って、夕飯を食べたら……作業室にこもって、必要な書類をカタカタ……。

同時にアルトアイゼン・サイファーとヴァリアントコアをしっかりと調整。

ここまでの運用やデジタルワールドの環境調査で、改良点も見えてきたしね。


あとはまぁ、その……いろいろ問題点がありまして。


≪ドライバーの再制作、まだ始めないんですか≫

「お財布事情がヤバい……!」

≪だから株はやめろと言ったのに≫

「そもそもやってない!」


一つ、予定していた僕用のコアユニット作成ができない。
というか、お金が足りない。どう考えても足りない。

作るだけならともかく、今後の維持費も考えたら、間違いなくガス欠になる。


そのためフェイトから更に金を絞らないと、制作そのものに入れないと言う……宝くじ、当たらないかなぁ。


「フェイト、つまりはそういうわけなんだよ。
預金はC&Bドライバーの維持に回すから、壊さないでね?」

「う、うん……」


そう告げると、後ろのフェイトがビクビク震える。

正座状態のフェイトは、足が辛いらしくモジモジしていた。


「壊したらその時点で使用終了。修復はできても、維持が難しくなるから」

「そこまでカツカツなの……!?」

「フォーミュラが普通に使えていれば、まだよかったのよ。
……動力関係の調整で、手間が余計にかかったから……よし、電話しよう」

「ふぇ!? あの、まさかそれって……」

「あむのアホをカツアゲするのよ」

「駄目ー!」

「でもおのれ、お金をこれ以上払えないでしょ?」


振り返り笑いかけると、フェイトがびくりと震えて後ずさる。

でも足が痺れていたのか、ずるっとコケてしまった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで…………お金がない!」

古鉄≪そしてスポンサー探し編という、迂回ルートに突入します≫


(しません!)


古鉄≪何を言っているんですか。BLEACHでもやっていたでしょ≫

恭文「NARUTOでもやっていたしねぇ。というわけであむ、ちょっとジャンプしてよー」

あむ「ちょ、やめてよ! それはスポンサーじゃなくてカツアゲじゃん!」

志保「分かりました……私が飛びます。ご主人様はそれがお望みなんですよね!」

あむ「志保さん!?」

恭文「いや、全く望んでいないから」

あむ「アンタも淡々と答えるなぁ! 可哀相じゃん!」


(というわけで、とまと同人版をよろしくお願いします。
本日のED:SMAP『セロリ』)





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