作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第25巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/1/30)
古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第25巻が明日(2019/01/31)販売開始。
みなさん、何卒よろしくお願いします≫
(今回は。
幕間三話。
特別書き下ろし四話。
新作パイロット版三話となっています)
恭文「というわけで、今回は幕間を中心にご紹介です。
先週の五日間勤務でちょっとお疲れモードだけど……まずは、これだけ……!」
古鉄≪やっぱり無理がたたっていますね。弱っていますよ、作者は……風邪気味ですし≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
……今私は、史上最大の危機を迎えているのかもしれない。
「――というわけで」
黒板に書かれた、クラスメートの名前。
その下に次々と刻まれた、正の字……それが一番多いのは、私で。
「一年二組の出し物である演劇≪ジャンヌ・ダルクにお任せ≫の主役代理は、蒼凪ディードさんに決定しました」
『おぉー!』
「あ、あの……私は、演劇の経験などは」
「ご、ごめんね……ディードちゃん……!」
隣の席からうめき声が響く。
それは本来ジャンヌ・ダルク役だった、クラスメートの苗垣佐子さん。
ただ彼女は現在、右足にギブスを嵌めている状態で……。
いつもは明るいのに、心なしか茶髪のツインテールも萎んでいる様子だった。
「私が、事故になんて遭わなければー!」
「いえ、それは仕方のないことですし……はい」
◆◆◆◆◆
≪――それでもうどうしようもなくて、一週間で台詞を覚え、演技を固めてやるしかないと≫
「はい……。
幸い軽音部のこともあるので、クラスからサポートは受けられるのですけど」
「……この無茶振り具合、懐かしいなぁ」
「私もですよ。なぎ君がよくされていたなぁ……今でもされているけど」
「主にフェイトや横馬からね」
「は、はう…………!」
思い出すなぁ。
自由研究を代わりにやるとか――。
捜査のフォローをするとか――。
手柄を奪われるとか――。
まぁ、今回はそういうズルい要素もないし、別にいいか。
「でも、主役って……そもそもどういう話なんですか?」
「はい……これなんですけど」
小首を傾げた志保。
そんな志保や僕達に、ディードが渡してくれたのは、できたてほやほやっぽい台本。
それを受け取り、みんなでチェック――。
「あぁ……コメディーなんだね。
ジャンヌ・ダルクが旗をなくしたと思った辺りを抜粋して」
「はい」
「それってあの、この間お話してくれた……聖杯大戦の!」
少し前……聖杯大戦のことを話したとき、ジャンヌの逸話を披露したことがある。
◆◆◆◆◆
志保や杏奈、百合子のアドバイスを、メモし始めたディード。
その姿を見ながら、つい微妙に目を細めてしまう。
「恭文くん、どうしたの?」
すると美奈子に肩をポンと叩かれる。
心配そうな様子に、つい顔を背けて……。
「………………あの脳筋ノーブレーキを思い出すと、世間の扱いにどうしても違和感が」
「あぁぁ……うん」
ジャンヌは僕にとって大事な女の子で、心を通わせたことも、触れ合ったことも一生引きずる覚悟。
だけど、だけど……その性格や行動には、いろいろツッコみたいところもあって……!
「……基本的に力押しだっけ?」
「うん」
≪実は私も……あの人、基本的に俗っぽい上に影響を受けやすかったですからねぇ≫
「でもさ、リアルじゃなくて……いいと思うよ?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、学園祭に向けて桜高も騒がしくなってきました。
果たしてディードは、あの猪突猛進ノーブレーキ聖女を上手く演じることができるのか」
ジャンヌ(Fate)「誰がノーブレーキですかぁ! 私は慎み深く生きているつもりです!」
(つもりだけかもしれません)
ジャンヌ(Fate)「ちょっと!?」
恭文「というわけで、続いてはビルドファイターズA-R編……なんですけど、今回はちょっとガンプラバトルから離れていて」
古鉄≪決勝戦前のちょっとしたドタバタ。懐かしい顔も出てくるお話となっています。それではどうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いよいよ迫る決勝戦のやり直し。
戦いの舞台は静岡……ではなく、なんとまぁ……まぁぁぁぁぁ……!
『五日後の日曜日――お台場、ダイバーシティ東京プラザ前の広場。
そこの特設ステージにて、イギリス第二ブロック代表のセシリア・オルコットさんとの決勝戦が開催されます』
「お兄様、ついに来ましたね」
「う、うん……」
なんというか、その……あの……うん。
またまた聖夜学園の全校集会に立たされて、なんか大々的な報告を……!
それで休憩時間に、こう……気恥ずかしくはあるんだけど、やっぱり決勝戦のやり直しで盛り上がってくれて。
『でも……初出場で世界大会決勝なんて、本当に凄い快挙です!
夏の優勝戦が取り消しとなったのは残念でしたけど、蒼凪くんには是非頑張っていただきたいです!
先生達もそうですし、あなたの友人も応援していますから!』
『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
「あ、ありがとう……ございます……」
ヤバい、花沢先生もめっちゃ盛り上がってる……というか学内が盛り上がっている。
僕はただ、楽しい戦いができればそれでよかったのにー! あと約束を守るのとか、ね!?
◆◆◆◆◆
…………一年前のアタシに予言したら、きっと鼻で笑われるだろう。
調った設備に、奇麗な内装。そこそこ広めのジムで……会長をやっているなんてさぁ!
つーかアタシが笑いたい! アタシが信じられない! あああ……あああああー!
「どうしてこうなった……なんでこうなってしまったんだぁ!」
格闘ジムゾーンのリングに突っ伏し、何度もだんだんと叩く……誰もダウンしていないのに。
「……ノーヴェ、またなんだ」
「はい、またなんです」
「君は本当に……腹を括ったんじゃないのか?」
あぁ、ヴィヴィオとミカヤ、アインハルトの視線が厳しい。
でもいいじゃないか……たまにはこういうときだって、あったっていいじゃないか。
「というか、完全に飲み屋でくだを巻いているおじさん……」
「ドラマで見たことがあります。確かにああいう感じですね」
「もう一杯飲むかい?」
「飲んでねぇ!」
◆◆◆◆◆
「今のうちにサイン、もらっておこうかしら」
「……どっちにしてもベスト2に残っている世界レベルなら……アリかもしれませんね」
ヴィクターは感慨深げに呟き、リンネもどことなく嬉しそうに乗っかってくる。
そんな二人の視線は、どこからか手に入れてきたPRポスターだった。
――The transit point.
チームとまとVSセシリア・オルコット&コウサカ・チナ。
第七回ガンプラバトル選手権・世界大会決勝、開催――
「通過点……いい言葉ね。決着がついてもゴールではなく、その先がある……」
「それに、書かれているロボット……ガンプラもカッコいい」
「そうそう、ガンプラだぞ。……だがマジでカッコいいよな、これ!」
「えぇ。正しく力作……人生の記念です」
ショウタロスとシオンもテンションが高くなるほど、ポスターの出来は素晴らしかった。
通過点と銘打たれたポスターには、デスティニーインパルスとダブルオーティアーズが描かれていた。
それも初代ガンダムの映画ポスター風味で……つばぜり合いだよ、つばぜり合い!
「これも凄いんだよー。初代ガンダムのキャラやメカをデザインした、安彦良和先生直筆でさー!
大会で僕達が使ったガンプラだから、もう最初見たときは感動してー!」
≪でもこれだと、デスティニーインパルスとダブルオーティアーズ以外は使いにくい感じですよねぇ≫
「アルトアイゼンの言う通りだな。実は私もそこが気になっていた……もぐもぐ」
「…………それは、言わない方向で」
「だけど、恭文さんが世界チャンピオン……」
リンネは僕を不思議そうに見上げ……もとい、同じ目線でマジマジと見つめてくる。
初めて出会ってから二年以上経つから、もうすっかり大きくなっちゃって…………くそが!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「そう、いろんな人が僕の決勝戦をダシに旅行……いや、いいんだけどさー」
ジャンヌ(Fate)「マスター、よく考えたら私の出番がありません」
恭文「おのれは……また迷子になっているから」
ジャンヌ(Fate)「なった覚えがありませんよ!? ……そうやって意地悪をするならいいです!
マスターのイメージ通り、肉食でがおーっていっちゃいますから!」
恭文「肉食!?」
ジャンヌ(Fate)「えぇ……奥様の書物で勉強しましたから」
恭文「………………フェイトー! ちょっと話があるんだけどー!」
(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Build Up』)
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