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とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第4巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/11/22)
古鉄≪はい、あどべんちゃー第3巻の経過報告です。今回は特別書き下ろしの方をご紹介。
一応今回は短編中心ですが、四話となっております≫
恭文「僕達本編組中心になっているんだけど、一話ぶっ飛んだのが……まぁそれは本当に短編なので、見て頂いてということで」
(これが、IS学園史上に残る論争の火種とは、まだ誰も知らなかった)
恭文「うん、次回書き下ろしに繋がるところだね。まぁこの時点で誰が何をやるかはバラしているようなものだけど……とにかく行きましょう!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
春はもう少しだけ先……そんな季節の中、ビルドダイバーズ絡みで宿題があって。
「……ヤスフミ、これ……!」
「うん、ガルバルディβだよ」
リビングに持ってきたのは、ビルドダイバーズの主要キャラ『ナナセ・コウイチ』も使っていた機体≪HGUC ガルバルディβ≫。
元々はZガンダムに出てくる機体で、開発元は旧ジオン公国軍。
ギャンとゲルググの合いの子って感じなんだけど、基本性能がかなり高くてね。
それを接収した連邦軍が、マイナーチェンジを加えて量産したのがこの機体。
元機体に加えて機動力が向上し、全天周囲モニターやリニアシートを導入していてね。
その結果、元機体が作られた七年後でも現役の機体となっている。
バリエーションも多いんだよ。別陣営≪ネオ・ジオン≫でもエースパイロット用に徹底チューンされたガズエル・ガズアルがある。
ムーンガンダムでもそのガズエル達を現地改良した機体が出てきているし……実は作りたかった機体の一つ。
元々HGは出ていなかったんだけど、コウイチが元々使っていたガルバルディを改良して≪ガルバルディリベイク≫っていう機体を使うのよ。
その関係というか、恩恵というか……ベースキットとして、この機体も最近HG化された。
武装はゲルググと同デザインのビームライフル。
伸縮式のシールドと、その裏側に内蔵されているミサイル。
バックパック、または両肩アーマーに内臓されているビームサーベル。
今回はキットの素養を生かし、ディテールアップと稼働調整に留め、カラーリングも原典機からは変えていない。
しいて言うなら頭部モノアイのディテールを削って、モノアイシールドのみに留めている程度?
◆◆◆◆◆
「確かに……ティアさんの橙導師も変わっていますよね」
「うん、背が高くなってる」
「あ、そうだ! それも気になっていたの! ティア、どういうこと!?」
エリオとキャロ、フェイトが、橙導師をガン見。
「じー……」
ジャンヌもその後ろから覗き込んでくる。
……ティアナの橙導師も制作から一年以上経っているということで、バージョンアップしたんだ。
「クロスシルエットのCSフレームに対応させたのよ。
RX-零丸の機構を参考にして、もっと効率よく動けるようにね」
ティアナが胸を張ると、エリオとキャロが『あぁ……』と納得しつつ、生まれ変わった橙導師の関節部に注目。
「……ぶっちゃけ以前とは全く別物だよ」
……作りなら軽くテストしたんだけど、もう……笑うしかなかった。
「特に大きいのが、SDにフレーム構造を持ち込める点だ」
「え……あの、待って。クロスシルエットっていうの以外でも使えるの!?」
「……それは、私も紹介記事で見ました」
ディードはよく勉強している。
口元を軽く撫でながら、改めて……生まれ変わった橙導師に微笑みかけていた。
「ものによっては調整も必要のようですが、既存のSDとの互換性もあるんですよね」
「ふぇ!?」
「もちろんクロスシルエット同士で、ミキシングってのも可能だよ。
AGP≪オールガンダムプロジェクト≫から発展し続けたKPSや、共通規格の新たな可能性だ」
故に、今の橙導師は別物……頭身がただ上がっただけじゃないのよ。
◆◆◆◆◆
早速バトルルームに入って、ベースを起動。
ベース自体は一年半前に引き取ったプロトタイプなんだけど、ヤジマ商事のシステムにも対応できるよう調整してある。
あたし達もヤジマ商事式のGPベースをセットして、ガンプラもセッティングして――。
≪BATTLE START≫
『蒼凪恭文! ガルバルディβ――目標を駆逐する!』
「朝比奈りん!」
アームレイカーを押し込み、新しい愛機と一緒に――!
「ガンダムラヴファントムで決めるよ!」
ピンク色の機体はカタパルトを滑り、一気に夜闇の古城へと突撃していく。
……ガンダムラヴファントムは≪HGCE ストライクフリーダムガンダム≫の改造機体。
あっちこっちにデスサイズっぽい意匠を組み込み、ソール部もヒール化。
バックパックはノワールストライカーとなっているんだけど、斬艦刀は実体の展開式鎌となっている。
メイン武装もビームサイズならぬビーム鎌だし……うん! マギーってキャラを思いっきり押しているね! あたしは女だけど!
「さて、恭文は……っと!」
真正面からアラームが響いて、咄嗟にカマを振り上げ袈裟一閃。
放たれたビームライフル……その光条を切り裂くと、ガルバルディβは真正面から突撃。
更にシールドを畳んだ上で、左肩アーマーからビームサーベルを取り出し展開。
瞬間的に生まれる刃目がけて、右薙一閃……上手く斬撃を捌き、ガルバルディβと交差する。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、ビルドダイバーズネタはまだまだ掘り下げられる……あとは、ノーネイムを誰に使わせるか」
古鉄≪麗華さんでいいでしょ≫
恭文「だね」
(『適当すぎでしょ!』)
恭文「あ、でも志保に使わせたいって気もするんだよなぁ。ほら、そっくりだし」
志保「怒られますよ!? というか私が怒ります……いや、待ってください。
あなたは、今回ガルバルディを使っているわけですよね。
それはつまりその、私と……ああいうふうに背中を預け合って戦いという」
恭文「……志保、早く帰って温かくして寝ようか。間違いなく病気だよ」
志保「は……!?」
恭文「というわけで、次いってみよー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「でもメイドさんかぁ……その気持ち、私は分かるかも」
「フィアッセさん!?」
「だって恭文君、完全に着こなしているし……ギューッてしたくなるしー♪」
「んぐ!?」
フィアッセさん、既にぎゅーってされています!
脇からあの、素敵なボリュームのオパーイが押しつけられて……うぅ……!
「で、でもほら……骨格とか男性より」
「完全に女性≪私達≫よりよ、アンタは……!」
「声とか低いし」
「三オクターブは出ているんでしょ!? あたしより高いし!」
「うんうん……!」
すると、仕事から戻ってきていたりんとともみが、リビングに入ってきながらガッツポーズ。
というか、ともみについてはなぜか涙目だった。
「というか、私よりも高い……!」
やめて……みんな、やめて!
僕を女の子だーって目で見ないで! 男の娘って感じにも見ないで!
「髪とかがベリーショートなら……いや、駄目かなぁ。
肌艶や顔立ちも、完全に女性の構築だもの」
「ともみー!」
「あの、褒めているんだよ? ……御主人様と肌を合わせると……すっごく心地がいいし」
「あ、うん……」
「だからね、一度……本気のコーディネート、してみたいな」
その言葉でつい、全員でズッコけてしまう。
「御主人様、わりと今のお洒落とか興味がないでしょ? それも含めてちゃんとしたら……凄くなると思うの」
ともみ、ガッツポーズはやめて! フェイトじゃないんだから!
というか……目が本気すぎる! そんなに僕を叩きたいの!? 素材的に!
◆◆◆◆◆
「で、ここからはこけら落としに向けた全体曲の練習が中心だ。
まずは二曲覚えてもらうから……小鳥さん、お願いします」
「みんな、今から資料を回すから、後ろの子にどんどん渡していってねー」
小鳥さんに資料を回してもらい、みんなはそれを……キラキラの瞳で見つめ、胸を高鳴らせる。
『――!』
そう言えば春香達もこんな感じだったなぁ。うんうん、いい感じだ。
「それで志保達については、ここに加えてそれぞれのソロ曲だ。
……とはいえもうそっちの練習はしているんだけど」
「はい。七割方覚えていますから、あとは細部を詰めていく感じです」
「杏奈も……頑張る……」
「ん、お願いね。……ただ、ここも先行組七人全員じゃない。
さっきも言った通り話題を継続したいから、ひと月に二人ずつって感じだ」
「それで私らが、他のみんなにバトンを渡せるよう盛り上げるわけやな!」
「生すかなんかを利用しつつね」
いよいよ見えてきた本格デビュー。
それに志保が、杏奈が、奈緒が、美奈子が、星梨花が、百合子が、可奈が胸を高鳴らせ、揃って拳を握る。
「いよいよ……いよいよCDデビュー♪ 可奈の歌で、世界を幸せにー♪」
「可奈、まさか……ラクス・クラインになりたいんじゃ……!」
「志保ちゃん!?」
「おのれは落ち着け!」
「駄目よ、可奈! 現実の戦いは厳しいの! 艦橋に座っていたら、一瞬で落とされるわ!」
『どこまで想像した!?』
こいつ、目が本気なんだけど! 本気の目が怖すぎるんだけど!
というか可奈への思い入れが加速して、もはや……は!
「あぁ、そうか……」
◆◆◆◆◆
「というか、あなたはどうしてその格好ができるんですか……」
なのに恭文さん、また黒コートにシンプルスラックスなのよ。見ているだけで暑苦しい!
でもね、それより驚きなのは……何一つ汗をかいていないってこと! むしろかく汗すらないのかと心配になるんだけど!
「コートの内側に冷却魔法をかけているから」
「んな!?」
「更にフィールド魔法で、太陽熱と紫外線を遮断中」
「それはズルいですよ!」
「使えるものを使って何が悪い! そういうおのれだって、首に冷却シートを巻いているよね!」
「ぐ……!」
でも、性能ではそっちが上……私も魔法、覚えたいなぁ。使えるかどうか分からないけど。
「……そう言えばちょっと前、専務と桃子が『地球温暖化は嘘だ』なんて熱弁していたけど、どうなんでしょう」
「細かい定義はさて置き、平均気温はガンガン上昇中だからねぇ。
日本が徐々に亜熱帯化しているのは間違いないと思う」
「やっぱり、そうですよね……」
赤羽根プロデューサーも言っていたけど、子どもの頃……十数年前と比べても、明らかに夏の暑さが違うそうなの。
それは数字でも証明されているし……って、そうなると。
「となると……ひょっとして食べ物の傾向も、変わってくるとか」
「志保、おのれも成長したね……」
え、どうして自分からメシバナを振るのかって?
それは……馬鹿な話でもしないと、倒れちゃいそうだからよ……!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
志保「…………分かりました! 私、ノーネイムを使います!
だからあなたもガルバルディで改造機体を考えてください!」
恭文「なんでだぁ!」
(そうして後日、蒼い古き鉄は≪ガルバルディニール≫を作ったらしい。
オレンジ色で、ツインアイで、実弾兵器中心で戦う)
志保「……やっぱり、私を意識してくれているんですね。だってアセイラム姫は雨宮天さんの声ですし」
恭文「そんな馬鹿な」
志保「〜〜〜〜〜!」
古鉄≪この人が相変わらずなのはさておき、とまと同人版の方、何とぞよろしくお願いします≫
(ね、眠い……けど、頑張ります。
本日のED:『ロッキーのテーマ』)
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