作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第4巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/11/22)
古鉄≪というわけで、え〜すな日常・あどべんちゃー第4巻が明日(2018/11/23)販売開始です。
みなさん、何卒よろしくお願いします≫
(よろしくお願いします)
恭文「今回は最近幕間でやったパイロット版にぎりぎり迫っていく感じ。
ただ、パイロット版からまた変更点があって……」
古鉄≪そちらは本編をご覧頂きたいと思います。ではどうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
パソコンのメールボックスをチェックするけど、特に返信はなし……か。
「……きてないか」
「誰からだよ」
「シュラウドさんから」
「アイツからかよ!」
「お兄様、あの方にも相談していたんですか」
「ガイアメモリ絡みで、いろいろあった人だしね」
まぁ基本的に排他的な人だし、期待はしていなかったんだけどさ。でも寂しいのー。
『なんだ、その……シュラウドというのは』
そこでキメラモンが、D-3の中で小首を傾げてきた。……そう言えば話したことがないな。
「……コイツを小さいころに助けた、”探偵のおじさん”の幼馴染みなんだよ。
風都って地方都市で、ガイアメモリの研究に携わっていた」
『風都……ガイアメモリ?』
「この星には、様々な物質・概念・生命体のデータが記憶されている”本棚”があってね。
ガイアメモリは地球の記憶と呼ばれるそれから、引き出した情報を封入しているの。
……メモリの情報を人間の身体に落とすと、身体を依り代としてそれが再現されるんだ」
『よく、分からないが』
「じゃあ簡潔に言おう。……骸骨のデータをダウンロードしたら、そういう怪物になる」
『……!』
人間が怪物になる……作り替えられる。そういう流れなのは理解できたようで、キメラモンの顔が真っ青になった。
◆◆◆◆◆
八神家襲撃の件も無事に片付きつつある中、クロノから内密に通信がかかってきた。
局とは関係ない、全くプライベートな調べ物と念を入れられた上で、どうしたのかと思ったら……。
「……リンカーコアが一時的に機能を失う病気?」
『病気じゃなくてもいいんだ。
ロストロギアの影響などで、そういうことがなかったかどうか、調べてほしい』
「それならシャマルの専門じゃ」
『彼女にも当然聞いているし、調べてもらうようお願いしている』
でもなんでいきなりそんなことを……って、聞くまでもないかぁ。
「恭文君の件だね。でもあれって」
『……アミタ達のことを疑うわけではないが、さすがに受け入れすぎだと思うんだ』
「まぁ、それはね」
確かに地球では今、かなり面倒な状況が起ころうとしている。
でも……恭文君が特異点で、そういう歴史の影響を受けているというのは、さすがに理解が飛び越えていて。
僕達も結局は、そういう話を聞いたからそうだろうなーって…………あぁ、それはよくないよね。
◆◆◆◆◆
「は、初めまして。八神恭文です」
「初めまして、卯月の母です。
……卯月が言った通り、チャーミングねー♪ それに頼もしそう」
「マ、ママー!」
「それにしゅごキャラちゃんもいるなら、人格的にも安心ね」
「……サラッとオレ達も見えているのかよ」
「さすがは島村さんのお母様ですね」
はい、卯月さんのご自宅です。何気に初めてなので緊張ー!
「あ、これ……イギリス土産のお菓子と茶葉です。よければどうぞ」
「あぁ……そんなに気を使ってくれなくてもよかったのに! でもありがとう!」
「いえ」
「ささ、上がって! 美味しいタルトももうすぐ焼き上がるから……もちろんあなた達の邪魔はしないから」
「ありがとうございます」
「ママー!」
あれ、なんだろう。凄く気を使われているような気がする。
というかこれって……よし、考えるのはやめた!
とりあえずリビングに上がらせてもらって、卯月さんと隣同士でソファーに座らせてもらう。
……家は隅々までお手入れされていて、調度品の色合いや配置もハイセンス。
ここだけでも、卯月さんの家がとても恵まれた環境だと分かる。
「な、なんかごめんなさい……。その、少し勘違いしているみたいで」
「勘違い?」
「いえ、なんでもないんです! はい!」
「ヤスフミェ……! これで気づいてないのかよ!」
「お兄様、微妙に鈍いですからねぇ」
あれ、ショウタロスとシオンが滅茶苦茶呆れている。どういうことだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪はい、今回は追加シーンを中心に見て頂きました。
徐々にフラグを固める八神のマスターと卯月(A's・Remix)さん……そう、不穏なアレです≫
恭文「……本編と違って、関係者として描くからねぇ」
(嵐が待っています)
恭文「もう、これはあれだ……指を詰めよう」
あむ「怖すぎるじゃん! というか極道映画じゃないから!」
恭文「じゃあFate/Zero本編で、切嗣さんがやった感じで」
あむ「もっと怖くなってどうするの!?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「先生。私の席、あそこ?」
真城さんは、右手で……空(あ)いた席を指した。
それはちょうど恭文の前なので、どうにも嫌な予感がする。
「あ、うん。そうだね。ただね、真城さん……」
二階堂がそう答えると、あの子はその席へとたとたと近づく。
……でも、そこから動かない。
全く、まんじりとも動かない。
全然座ろうともしない。
一体どうしたんだろうと思っていると、あの子は恭文をちらりと見た。
「……」
「どうしたの、KY」
「………………!」
「僕をそんなに見つめて……あぁ、そうか。椅子に座るという空気が読めないんだね」
「…………………………!?」
「でもやり方は簡単だよ。その背もたれに手を掛けて、引いて、静かに座るだけでいいんだ。それが空気を読むということだよ」
アンタはどんなボールをぶん投げているの!? もはや人の言葉とすら思えないんだけど! 文明人の理性を捨てているんだけど!
ほらほらほらほらぁ! さすがの真城さんも、ギョッとして先生に振り返ったし!
◆◆◆◆◆
「むむむ……ならややは、多数決を提案しまーす!
民主主義では数の多い方が強いんだから! それなら」
「あぁ、それなら問題ないよ」
『はーい!』
そこで挙手してきたのは、クスクスとショウタロスを除いたしゅごキャラ達だった。
そこにムサシも加わっているので、さすがにギョッとする。
「はい……しゅごキャラ達に僕と海里も加わるから、過半数は取れるね。僕達の勝利だ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! ちょ、そんなのズルいよー!」
「どうして? ガーディアンの業務はしゅごキャラ達にも関係があるのに。
……おのれはみんなが仲間じゃないと言うの? なんて冷たい奴なんだ」
「そして論破されたー!」
「……八神さん、そういうことではなく……なぜムサシまで加えているんですかぁ!」
「シオン殿に説得を……うむ、このきびだんごは美味いな」
「でしょう? 私の秘蔵なんです」
「買収されているだろ!」
まさか、今の話は囮!?
多数決に持ち込まれた可能性も考え、シオンがしゅごキャラ達を纏めて……恐ろしすぎる!
「なお、しゅごキャラ達の票が無効でも、押し通すから」
「……八神君、戦争モードは抑えめに……って、そうじゃないか」
「唯世ー!」
「さっきも言ったでしょ。先生サイドは親御さんとの面談を調整しているって」
「あ……! あの、それも……やや達に合わせられない感じ?」
「無理に決まっているでしょ。それをやるなら、本当に”レシピ”の提示が必要になる」
「うぅ……!」
それはエースも分かるようで、困り気味に呻り続けた。
……クラスメイトのみんなから不平不満が出たら、当然その親御さんも口を出さざるを得ない。
下手をすればいじめになりかねない……危惧しているとしたら、そんなところだろうか。
◆◆◆◆◆
「なぎ君が無茶を続ける姿勢なのは、そのせいもあるんです。
……実はもう一つ……また別個、オカルト絡みの案件を抱えていて」
「まさか、そっちも似たような感じなのかよ!」
「なのでなぎ君を刺激するようなことだけは、絶対に言わないでください。
そもそも基本ただの子どもであるみなさんが、こういう事態に関わるのも……拒否反応があるでしょうし」
「また一方的だな」
「そうもなるんですよ。……なぎ君、小さい頃に誘拐されたことがあるんです」
……ヤマトは面倒そうに頭をかいた。
事件被害者としての観点からとなると、それは……簡単に拭えないんだろうな。
「だが、その八神恭文だって結局はただの子どもだろ」
「ヤマトの言う通りよ。それに今回はデジモンの話だし、それなら私達と似たようなものじゃ」
「なぎ君の本格的な初実戦は七歳。
しかも相手はデジモンや魔法なんて通用しない、超絶チートなリアル魔界転生」
『魔界転生!?』
「そんなものが跳梁跋扈するバトルロイヤルで……自分の戦闘能力も当てにならない状況に偶然巻き込まれ、知略で相手を出し抜き、味方を作り、勝利した。
……それを”ただの子ども”ができるっていうのであれば、私としては是非見てみたいですけど」
「マジかよ……!」
「その、信じられないでしょうけど……概要は、大体こんな感じです……!」
あぁ、フェイトさんがまた申し訳なさげに……アイツ、相当無茶苦茶なんだな!
「……だから余計に、選ばれし子ども達のシステムには思うところが……あると思うんです」
「……選択権なしに、命がけの戦いに飛び込ませるからか」
「私にも言ってきたくらいですから。”嫌なら放置したっていい”って……」
「言っていたな。私もいるのに堂々としたものだった」
「太一……」
ヤマト……あの、こっちを見るな。
さすがに信じられないからな? 魔界転生ってなんだよ、柳生宗矩とかが襲ってくるのかよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「まぁ気持ちは分かる。僕もあむと……ガーディアンとイースター相手に戦うってのは、それなりに戸惑いもあった」
古鉄≪ドキたまのときだとあなたも成人の前後ですし、大人としては思うところもあったんですよね≫
あむ「ん……それは、よく知ってる。はやてさんやシャッハさん、カリムさん達もそうだった。
それでそういう……優しい大人達に守られながら、あたし達も無茶を通せた」
恭文「果たして二〇〇二年のA's・Remixではどうなるか。そちらもご期待です」
(というわけで、とまと同人版の方、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Build Up』)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!