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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第23巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/11/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第23巻『Are you ready?』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第23巻が明日(2018/11/30)販売開始。みなさん、何卒よろしくお願いします≫

恭文「今回は――。
幕間四話。
特別書き下ろし二話。
番外編一話。
え〜すな日常/アドベンチャーパイロット版三話となっています」

(何卒よろしくお願いします)


恭文「まぁ短編も含んでいる感じですが……大変だった……」

古鉄≪仕事も密度高かったですからねぇ……。
とにかく本編からご覧頂きましょう。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


今日も部活は終わる。

一日が終わる。


友達や先生に、先輩達にお疲れ様でしたと言って。
また明日と手を振り合って。

明日を……変わらない、楽しい明日を信じて、夜闇が世界を包む前に、歩いていく。


……そんな時間にも、必ず変化が……終わりがあるのに。


それを遠い先のこととして、私達はそんな楽しさを毎日毎日満喫して、使い尽くして……その日を迎える。


「……先輩達、学祭で引退なんだね。知らなかった」


直ちゃんとディードちゃんの三人で帰りながら、そんなことをぽつりと呟く。


「先輩達の最後の学生……失敗しちゃったら、どうしよう……」

「……結局は全力でやるしかない」


ディードちゃんもそう割り切る……割り切ろうとするものの、ふだんは冷静な瞳が揺れていた。


「と言っても……簡単じゃ、ありませんよね」

「しかも私、ずっと先輩達に甘えっぱなしで、何もお返しできてない……!」

「私もです……」

「…………」

「……ねー、直ちゃん! ちゃんと聞いて」


黙りながら歩く直ちゃんの腕を引っ張ると……。


「…………」


その瞳は……涙でいっぱいだった。


◆◆◆◆◆


学校から歩いて三十分程度の、わりと新しめのマンション。

その玄関を開けると……。


「ねーちゃん、お帰りー」

「お腹すいたー」


爛々とした瞳の男の子が出てきた。

黒い髪は短く刈られていて、Tシャツと半パンの愛らしい子達……!


「な、直ちゃんの弟!?」

「金髪だ」

「金髪だ」

「双子ですか……」


ディードちゃんも目を見張って前のめり。

すると、あの超絶バストが寄せられアピールされて……二人はガン見。


「おっぱいお姉ちゃんより大きい」

「おっぱいお姉ちゃんより大きい」


その瞬間、双子ちゃんの頭に雷光が走る――。


「失礼だからやめなさい」

「「ふぁい……」」


……直ちゃん、それは失礼ってだけじゃなくて……いや、やめておくよ。


◆◆◆◆◆◆


ヘラブナ釣り……初日の収録は無事に終わり、宿泊先のペンションへと戻ってきた。

それで、ここの目玉は美味しい料理!

豊富な自然を生かした山の幸や、淡水のお魚料理も豊富!


「デザートの『ニンジンのグラッセ〜妖精のシャーベット仕立て〜』、すっごく美味しかったねー!」

「はい! 甘くてしゃりしゃりで……グラッセの概念、吹き飛んじゃいました!」

「甘くて、しゃりしゃり……しゃりしゃり……」

「志保、どないしたん?」

「いえ……そんな、甘かったかなぁって。むしろこう、しょっぱいというか、生暖かいというか……」


なぜか志保が小首を傾げる中、僕は美味しいお料理で疲れも吹き飛び、軽く伸びをする。


「あぁ……でも、本当に美味しかったなぁ……」

「ふん、あの料理の味が分かるのなら、貴様の舌もナマクラではないというものだ」

「黒井、お前はどういう立ち位置なんだね……っと」


そこでぽつぽつと……食堂の窓を叩く粒。

それは一気に激しくなり、ペンション全体を柔らかな衝撃と音で包み込んだ。


「あぁ……雨だー」

「マジー!? 天気予報はロケ中晴れ晴れ愉快って言ってたじゃんー!」

「明日までに止むといいのだが……蒼凪くん、スタッフとも相談しておこうか」

「そうですね。これだと釣りにも影響が出るだろうし」

「――――――いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


そこで、突如響く男性の悲鳴……。

社長達と顔を見合わせて、慌てて食堂を飛び出し、声がした方へと走る。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、わかばガールズのお話もそろそろクライマックス。
あとは学園祭……最終回を残すのみとなりました」

古鉄≪ディードさんもこんかいはハッスルしていますよ≫


(ハッスルさせてしまった)


恭文「そして志保は今回、初登場時よりエグい地獄を見ることに……」

古鉄≪あの人もどんどん壊れていきますね≫

恭文「もうあの尖った頃の……だけどまともだった志保には戻れないよ」

志保「誰のせいですか、誰の!」

恭文「で、続いては……今回からスタートする新シリーズ」

古鉄≪こちらも以前から告知はしていたので、予測はついている方も多いと思いますが……こちらです≫

志保「無視しないでください!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「杏、君はそろそろCPに戻った方がいいのでは」

「えー、働きたくないよー。せっかくネオニートになれるのにー」

「ここにいても働いていると思うんだが、気のせいか……!?」

「働いていないことになっても、社の福利厚生的に問題だよね?」

「……実は、そこについてはお話していなかったことがありまして」


杏の相変わらずな様子に、ニルスは頭を抱えながら首振り。


「現状ではアンズをCPに――346プロに戻すことができないんです」

「なんだって……」

「どういうことだ、アラン」

「杏、粒子開発の特許を取っただろ。恭文とニルスとの共同名義でさ」


……そこでまた、ドアが開く。


「それに346プロが目を付けて、こっちの業務に入り込もうとしてるんだよ。
下手をすれば杏やニルス達から、特許を譲り受ける勢いでよ」

「……トオル!」

「よぉ、三代目」


入室してきたのは、火野映司さんのような服を着込んだトオル……明るい笑顔で、右手を挙げて近づいてくる。


「どうしてここに!」

「今話した絡みで、俺にもいろいろ絡んできてよぉ。
杏の付き添いって名目で、避難させてもらったんだよ」

「もっと言えば、彼に新しいバイトを頼んだんだ。テストバトルを手伝ってほしいとね」

「トオルに!?」

「秘書の方に聞きました。彼はメイジンにガンプラを教えたとか……でしたらちょうどよいかと」


そうか、私との相性なども絡んで……それには感謝するが、一つ引っかかるところがある。


「……ニルス、秘書とは誰だ」

「え、クラモチ・ヤナさんですが」

「違う!」

「違うのですか!」

「全く違う!」


ヤナ……ヤナのアホがぁぁぁぁぁぁぁ!

アイツ、全く否定しなかったな! ニルスの驚いた様子でよく分かる!


とりあえず、後で説教してやる……! その前にトオルや杏の話だがな!


◆◆◆◆◆


あの激動の戦いを終えて、ちょうどひと月――CPは、一つの悲報で沈んでしまって。


「……トオルまでいなくなっちゃうなんて」

「一応言っておくけど、縁が完全に切れたわけじゃないよ? あくまでも杏の付き添い……上を黙らせるための出向だ」

「それ、成り立つんですか……!? だってあの、杏ちゃんも……携帯の番号とか、変えちゃって……」

「だからこそだよ。でね」


みんなには心配ないと断言した上で、魅音さんが私を見てきた。


「卯月、圭ちゃん、そのトオルから二人にプレゼントだ」

「え……」

「俺達に?」

「これ」


魅音さんから辞書サイズの箱を渡され、圭一さんとつい顔を見合わせる。

それでもテーブルに置いて、開いたところ……!


「おい、こりゃ……」

「トオルさんの新しいガンプラ!」


◆◆◆◆◆


「おぉ……!」


それは、タツヤの眼前に置かれたガンプラだった。


「新型!?
第八回大会用に作っているとは聞いていたが、もうできていたのか!」


その煌めく装甲に……メタリックレッドのフレームに、目が眩みそうになる。


「すげーなこりゃ。余りの完成度に、触るのが怖いくらいだぜ……しかし」


でも、感嘆と同時に苦笑が浮かぶ。


「ストライクフリーダムベースとはなぁ……」


ストライクフリーダム……ガンダムSEED DESTINYに出てくる機体だ。


フリーダムの後継機でカッコいいんだが、この機体には幾つかの問題もある。

例えばドラグーンが大気圏中では使えないとか、ライフルを両サイドに付けていると、レールガンが撃てないとかな。


だがコイツはそんな問題もなさそうだ。


バックパックのバインダーは、原典のような翼状じゃない。

ダブルオーなどに近いユニット型で、そこにドラグーンを嵌める形になっている。

それもジョイント接続だから、固定砲としても活用できるはずだ。


更に原典のビームライフル二丁は、バックパック基部にキャノン砲的な設置がされている。

腹部のカリドゥスはオミット。頭部パーツもそうだが、原典機よりストライクの風味が強くなっている。


なら遠距離武器はこれだけか……と言われると、そうでもない。

右手に新型のロングライフルを持ち、それにもドラグーンがセットしてある。


だが、なんだろうな……やっぱこう、どこかでカテドラルの意匠が見えるというか。

……いや、そりゃ当然なんだろうな。俺にとってもあのバトルは、カテドラルの輝きは、忘れたくても忘れられない。

恭文だってカテドラルをリスペクトする形で、フェイタリーを作ったわけだしさ。いろいろ……考えちゃうんだよな。


だからまぁ、その……うん……!


「全く……いつの間にか、どこまでも先を行きやがって」


こう、なんか燃え上がってくるよな! こりゃあ負けていられねぇよ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、漫画『ビルドファイターズA-R』の第二部……第八回世界大会編です。
ただ原作通りなのは最初だけ。序盤のバトル復活までの流れはタツヤ主軸ですが……」

古鉄≪その後はセイさんや卯月さん……U-19メンバーが、第八回大会地区予選に挑む様子を描ければと思います。
とりあえずセイさんが地区予選に挑む心境やら、卯月さんがまたハッスルする様をお見せできればと≫


(まずはそこまでです)


恭文「そしてトオルのガンプラも、原作よりかなり早く登場。
卯月と圭一にもその因子が……なお圭一が使うのは、やっぱり中の人絡み」

古鉄≪圭一さんもコクピットで寝るのが好きですしね≫


(『そんな趣味はない! というか、コクピットはどこだぁ!』)


恭文「それに僕も……まぁ原作でも外伝含めたら、ストライクは量産されまくりだし大丈夫か!」

古鉄≪トオルさんの新しいレヴが出るのはしばらく先ですが、こちらも続きを描きたいですね。
……というわけで、幕間はあんなキャラこんなキャラと新しい顔もちょいちょい出ています。お楽しみにー≫



(というわけで、とまと同人版の方何卒よろしくお願いします。
本日のED:BACK-ON『セルリアン』)




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