[携帯モード] [URL送信]

作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第3巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/10/16)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第3巻『さらばウィザード』



古鉄≪というわけで、経過報告第二弾です。こちらでは書き下ろしのご紹介です。
まぁ短編なのでぱらぱらーって感じなんですけど……そう言えば没ネタがあったとか≫

恭文「あ、うん。一話書ききった上で全没……収録しない感じに」

古鉄≪まぁそちらについてはまた後にするとして、まずはこちらをいきましょう≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「何やってるんだよ……!」


あれ、織斑一夏が頭を抱えた。


「ラーメン屋でタイマンって警察沙汰だろ!」

「そうですわ! 捕まりますわよ! 警察案件ですわよ!」

「……お前達はなんの話をしている」

「織斑先生、大丈夫ですか!? 常識の話です! 世界的なお話なんです!」


あぁ、やっぱり勘違いしていたかぁ。だからみんな、そんなに怒鳴り散らすんだね。


「山田先生も落ち着いてください。……人相手じゃないですから」

「はい!?」

「織斑先生は」


ならば解説しようと、一旦電子黒板を真っさらにして……サラサラとあるワードを買い込む。


――券売機――

「これとタイマンを張っていたから」

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』


◆◆◆◆◆


「八神も先ほど少し触れていたが、券売機を導入している店は多いだろ。特にラーメン屋などは」

「あ、そうですね。小さなお店でも必ず入れているような印象が……って、小さいからこそですか」

「それもヤスフミが言ってましたよね。えっと……」


シャルロットはさっきの話を思い出しながら、指折り数えてメリットを復習。


「少ない人数で店を回せる。
誤注文や会計ミスを回避する”売り上げ管理上のメリット”も多い。
客足の計測もできる上、防犯対策にもなるから大人気……」

「じゃあ、それとタイマンって……器物破損をしたわけでもなくて」

「違います。……僕も気になって、ラーメンを待ちながら聞いたんですよ」


ここからはやっぱり、思い出すような様子の織斑先生から。


「一昔前までは初めて入る店だと、それこそ席についてから……お勧めや常連っぽい客が食べているもの。
はては調味料の減り方などを念入りにチェックし、じっくり注文していたものだ」


◆◆◆◆◆


「最近なんとなく、”店側に都合のいいメニュー”に誘導された気になることが多くてな。
そろそろ券売機とも、本気で向き合う必要がきたと感じていた」

「え……」

「これも八神も触れていただろう。メニューにはそれを出すだけで回転率が高まり、ぼろいものもあると」

「………………あぁ!」


そう、それこそがエイリアン。

券売機に潜むその流れに、僕達は飲み込まれていたわけだよ。


……ただ、みんなは若いから”まさか”という顔をし、ざわめくわけで。


「で、でも……券売機ですよ!?」

「そうよ! ただ券をポチッとするだけだし……お勧めですよーとか言われたわけじゃないし」

「今、凰が言ったことは正解に近い」

「え……!」


呆れ気味に言ってきたランが、自分を指差す。


「言われてはいない。だがそれでも一種のサブリミナル的に、我々は暗示を掛けられているんだ」

「そんな馬鹿な!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「というわけで、こちらはめしばな刑事タチバナから……織斑先生ェ」

古鉄≪この人、ISクロスではこの手の話でレギュラーですよねぇ≫


(使いやすいの)


古鉄≪そんなわけで今回は券売機。牛丼屋さんや立ち食い蕎麦屋さんなどでもよく使うものなのですけど、改めて振り返ると奥深い……≫

恭文「吉野家みたいなタッチパネル式も増えているしねぇ」


(『実に興味深い……ゾクゾクするよ』
『おいやめろ! 仕事があんだぞ!』)


恭文「翔太郎さん達が大変そうだけど、次にいこうー」

古鉄≪えぇ≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――その週の土曜日。


「ただいまー!」

「お帰りなさいー」


顔なじみのお店で、小麦粉やらチョコやらを買い込んだ上で、元気よく帰り着く。

材料は一旦冷蔵庫に入れさせてもらって、まずは家族揃って夕飯を食べる。


お風呂に入って、しっかり汚れを落とした上で……調理開始です!


「ふふふーふーんー♪」


一足早い春気分に浮かれながら、キッチンに材料を並べていく。

明日は温かくなるっていうし、一杯作っちゃおうーっと。


「卯月、ご機嫌だなぁ……」

「うんー♪」


キッチンと地続きなリビングで、パパが新聞を読みながら苦笑。

まぁ私が材料とか、いっぱい買い込んだせいなんだけど……。


「明日は彼氏とデートなのよ」


するとそんなパパの隣で、温かく見守っていたママから剛速球。

その衝撃で思わず崩れ落ち、膝を突いてしまった。


「卯月、いつの間に……!」

「ち、違うよ! あの、ほら……大晦日に助けてくれた男の子! 彼氏とかじゃないから!」

「あ、あぁ……あの、忍者の小さい」

「そうそう!」


なんとか立ち上がり、それは違うとガッツポーズ。


「前回はずーっとリードされっぱなしだったし、明日は私が年上パワーで押せ押せーって感じなの!」

「それが彼氏ということでは……!」

「そうよねー。最近卯月、彼の……恭文くんの話ばっかりだし」

「だから違うのー!」


◆◆◆◆◆


「よし……! 後はこの間に」


よく冷やした生クリームを…………そこで、一つ考えた。


「……後にしましょう」


そう、後に……これは後に。

片付けとか大変になっちゃうけど、それでも……頑張るって決めたから。


――当日の手順をメモしている間に、三十分が経過。

寝かせた生地を取り出し、成形・焼成です。


生地は打ち粉(強力粉)をした台に置いて、伸ばし、折りたたむ。

この伸ばして折りたたむのは三回ほど繰り返す。
二センチ厚に仕上げたら、四〜六等分に切る。


百八十度に余熱したオーブンで、十分から十二分。

更に温度を二百度に上げて、二〜三分。


ここはオーブンによって変わるそうです。ものによっては火加減が位置で変化しちゃうものもあるらしくて……。

というか、うちのオーブンがそれでした。手前の方が若干弱いので、焼き時間の半分が過ぎたら、天板を百八十度回転。

あとは焼き色を見ながら、奇麗なきつね色に焼き上げて……完成です!


「あら、いい色ねー」


するとママが笑顔で私の隣に来て、一緒にオーブンを覗き込んでいた。


「やっぱり気持ちが入っていると、仕上がりもよくなるのかしら」

「マ、ママー!」

「でも、美味しく食べてほしいんでしょ?」

「う……」


ママの言葉で反論できず、つい呻いちゃう。


(でも気持ち……気持ち、かぁ)


男の子のために、こんなふうにお菓子を作るのも初めてだし……そう、なのかな。

というか、養成所のクラスメイトや先生、学校の友達も恭文くんの話をすると、なんだかほほ笑ましい感じになるし……!


◆◆◆◆◆


北沢家は、志保の高校入学を契機にお引っ越しをした。


元々予定はなかったんだけど……お母さん、栄転することになってね。

それならばと新居へと引っ越した。よりお母さんの仕事場に近く、志保が入学した高校にも、弟さんの幼稚園にもほど近いところに――。


「でも、それが聖夜市になるなんてなぁ……」

「私も驚きです。とはいえご近所様って距離じゃありませんけど」


うちからも歩いて三十分程度だしねぇ。

でも遠くもないので、志保はちょいちょいこうやって、うちに来ることが増えた。


帰りも同じだから、仕事で多少遅くなっても連れていく感じになるし……。


「でも、気持ち的には楽です」


それで僕の隣を歩いていると、志保は静かに嬉しそうな顔をする。


◆◆◆◆◆


「……好きです」

「志保……」


志保は、真剣な思いを僕にぶつけてきた。


「分かっています。私は……とても可愛げがなくて、あなたから見てもそれほど魅力的ではないって。
でも、好きです……好きなんです! 私には似合わないかもしれないけど、大好きなんです!」


真っ直ぐに僕を見つめ、鼻先が触れ合うくらいの距離で見つめ合う。

更に年不相応なほどに豊かな膨らみも、僕の胸板に押しつけられて。


「この思いは抑えられない! だからお願いします……私に、チャンスをください」

「志保、それは」

「私、それができるなら何でもします。この身がどうなっても構わない」


志保は涙ぐみ、それでも、それでもと……僕の両手を取って。


「そうです……私は」


…………ある一枚の用紙を持たせる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



古鉄≪……ついに志保さんもお嫁さんですか≫

恭文「まてぇ! これは」

古鉄≪はい、ネタバレだから口チャックですよー≫

恭文「んぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」


(作者も見習い口チャックー)


古鉄≪また本編を楽しんでいただければと思います。この人も男気を見せて、プリキュアになってくれることでしょう≫

恭文「せめてタキシード仮面枠って言ったよね! 変態擁護を羅列するからー!」

古鉄≪じゃあこうしましょう。ゆかなさんがプリキュアなら頑張りましょう頑張りましょう≫

恭文「初代だからね、ゆかなさん!」

古鉄≪じゃあ田村ゆかりさんがプリキュアなら頑張りましょう≫

恭文「今出ているからー! 選択肢がない! 条件が少ない!」

古鉄≪じゃあ高張李依さん≫

恭文「魔法使いプリキュアで出てるっつーの!」

古鉄≪早見沙織さん≫

恭文「同じくだよ!」

古鉄≪分かりました。ならあれですよ……リンネさんと声が似ている、小倉唯さん。
小倉唯さんがプリキュアなら、あなたも頑張ってください≫

恭文「だからそれも『HUGっと!プリキュア』で出てるっつーの! 今年頑張っているっつーの!
ね、そういうのって、まだ出ていない人を挙げると思うんだ! そうじゃなかったらただの強制だもの!」

古鉄≪じゃあどうするんですか≫

恭文「だからね、こうしようよ! 卯月役の……大橋彩香さん!
大橋さんがプリキュアになったら、頑張るよ! ね、それならいいでしょ!」


(蒼い古き鉄、実に大胆な譲歩)


恭文(くくくく……妖精役からプリキュアになった声優さんは、ほとんどいないはず!
そういうジンクスも聞いたことがあるし、これで僕は安泰だ!)


(……かと思ったら、実に汚かった)


古鉄≪分かりました。じゃあそこに加えて来年以降、ミリシタに出ている声優さん達がプリキュアになったら、頑張りましょうか≫

恭文「そうそう、それでいいの! ……………………よくない!
よくないからね!? なんで数が増えているの! なんで条件がより幅広くなっているの!」

古鉄≪というわけでマスターは、ミリシタ出演声優さん……もちろんレジェンドメンバーも含めて、プリキュアになったら頑張ると確約しました。
当然主役人だけに限りません。ゲストプリキュアでも、(その作品ないで)過去の先輩プリキュアでも構いません。
みなさん、これからのマスターに注目していきましょう≫

恭文「やめてー! 勝手に纏めないでー!」



(というわけで、え〜すな日常あどべんちゃー第3巻の方、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:Do As Infinity『夜鷹の夢』)





[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!